欲求不満はファッションで全解放せよ!! 「感動の服」特集 Vol.33
2021.03.17
LIFE STYLE

移住って必要?稼げるってホント?農ライフを“続ける”ためのQ&A

農ライフに関する素朴な疑問を『ビジネスパーソンの新・兼業農家論』の著者・井本喜久さんが徹底解説!

土地の選びから稼ぎ方まで、“続けるコツ”を伝授します。

【はじめ方編】はこちら

教えてくれたのはこの人
井本喜久
1974年、広島県生まれ。限界集落にある米農家出身。東京農大卒業後は広告業界で活躍。2017年「世界を農でオモシロくする」をテーマにインターネット農学校、The CAMPus(ザ・キャンパス)を開校。2020年より小規模農家の育成に特化した、コンパクト農ライフ塾を開始。著書に『ビジネスパーソンの新・兼業農家論』がある。https://thecampus.jp/compactagri

 

Q. 自分で作る野菜と売っている野菜、どうおいしさが違うの?

移住って必要?稼げるってホント?価値観が180度変わる“農”ライフQ&A【続け方編】

A. 採れたて野菜には自然のエネルギーが循環しています。

農業は大きく分けて3つの栽培方法があります。ひとつは農薬も有機肥料も使わない「自然栽培」。そして農薬は使わないけど有機肥料を使う「有機栽培」。今までどおり農薬や化学肥料などを使う「慣行栽培」です。

農薬と呼ばれるものの中には自然由来のものもあるので全面的に否定しているわけではないですが、やはり自然に近い形のほうがおいしいのかなと。自分の作る野菜はすべての工程をコントロールできるから安心だし、手間暇かけて育てたぶん、気持ちの入り方も違うはず。

何より採れたてを食べられるというのが最大のポイント。食べる直前まで土の中で成長を続けていたわけだから、野菜のエネルギーがまだぐるぐると回っている状態なんです。苦さや甘さなど、それぞれの個性がはっきりしていてとにかく美味しい。

もしたくさんの野菜を自分で育てられなくても、信頼できる人や顔の見える人から購入するのがおすすめ。そういうことも「おいしい」につながると思います。

NEXT PAGE /

Q. ノーフのために移住ってどう思います?

A. 移住先を無理にひとつに絞る必要はないです。

移住しようと決めたときに見落としがちなのがコミュニティ。地域のコミュニティにどれだけ馴染めるかが、農ライフの楽しさを左右すると思います。

だから今までの暮らしをすべて投げ捨てて、いきなり移住するのではなく、まずは、今住んでいる場所と移住したい場所を行き来する生活から始めてみてはどうでしょう。

好きな土地に農地を借りて、通って地元の人と仲良くなってみる。するといろんなことが見えてくると思います。途中で「あ、違うかも」と思えば、やめて他の場所を選べばいい。農業ができる場所は日本全国にたくさんあります。

「土地を手に入れる!」「作物の作り方を学ぶ!」と意気込むよりも、自分が送りたいライフスタイルを設計することから始めましょう。

移住先をひとつに絞ろうとするからいつまでたっても行動できなかったりします。何となくでいいんです。夢だって同じ。人は夢をひとつに絞らなきゃと思いがちだけど、複数だっていいはず。どれが形になるかはわからないけど、どれかは形になっていく。まずは気軽に行動してみては?

 

Q. ノーフって楽しいうえに稼げるって本当?

A. 楽しくて、格好良くて、健康的で、儲かります!

農村と都市を自由に行き来し、理想とする暮らしも商いも両立させる。農を軸としたパラレルワークは時代の最先端。

今やタブレット端末やスマートフォンがあればどこでも仕事ができる。テクノロジーをうまく使いながら、大自然の中で心豊かに暮らすことこそ格好いい!

僕は自身の著書でこのスタイルを「新・兼業農家」と呼んでいるんですが、これこそが人生を10倍面白くする方法だと確信しています。大きな農地を所有する必要はなく、「コンパクト農ライフ」で可能性は無限になる。0.5ヘクタールで年商1000万円は稼げます。

人間の営みの3大要素である「作る」「食べる」「働く」を自然環境の中でひとつに集約し、なおかつ持続可能に実行できるのは農家以外ないはず。現在注目されているSDGsの17項目のうち、半分は農業で解決できるといわれています。今、ノーフこそ最高の職業だと思います。

 

浦野周平(SHU-THANG GRAFIX)=イラスト 高橋 淳=編集・文 菅 明美、増山直樹=文

# # 農業
更に読み込む