“職遊融合”時代のリアルライフ Vol.18
2021.02.12
LIFE STYLE

種市暁さんが沖縄うるま市でワーケーション初体験。さて、仕事ははかどった?

波が良ければ海へ行き、雪がふれば雪山へ。フリーランスプロデューサー種市 暁さんは、そのいずれの場所でも仕事ができる新しい働き方を模索中だ。

そこで、仕事をしながら、旅欲、海欲、食欲、買い物欲などいろんな欲求を満たすべく、沖縄のうるま市でワーケーションを初体験。はたしてどんな滞在となったのか?

PCに向かって明るく挨拶。沖縄の気持ち良さに包まれながら、ZOOMでの打ち合わせスタートの図。

早朝に羽田空港を飛び立ち約3時間。降り立った11月の沖縄の空気は爽やか。Tシャツ&ショーツで十分な南国らしい陽気に、気分も盛り上がってくる。

「見ました? 着陸寸前に見えた海、青かったっすね〜!」と軽快なおしゃべりと満面笑顔の種市さんにフライトの疲れは感じられない。荷物もバックパックだけ。軽やかにレンタカーに乗り込むと、旅の目的地であるうるま市へ向かうことにした。

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なぜ、うるま市? 

まずは、この疑問を解消するところから始めよう。

うるま市を拠点にしたのは、戦後の沖縄復興スタートの地で、これから観光客が多く訪れると予測されること。そして神の島と呼ばれるパワースポットの浜比嘉島があるように、ポジティブなエネルギーに満ちた場所であることが大きな理由だ。

何せ今回は仕事と遊びを兼ねた旅。気持ちが前向きになる場所がいい。

うるま市では世界遺産の勝連城跡とその一帯を文化観光の拠点に位置づけ、これから周辺整備に着手していくという。

そんなうるま市は沖縄本島中部にある。太平洋に面する沖縄第3の都市で、市には太平洋に突き出した勝連半島と8つの島があり、勝連半島にある勝連城跡は世界遺産に登録されている。

この勝連城跡とはうるま市にあったグスク(御城)の城跡のことで、今では青く輝く太平洋をのぞむ沖縄有数の景勝地になっている。

有人・無人あわせて8つある島のうち金武湾に浮かぶ4つ(平安座島、伊計島、宮城島、浜比嘉島)は海中道路でつながっていて、勝連半島から全長4.75㎞にわたって海の上を走るこちらの道路も、絶景に浸れるドライブスポットとして人気が高い。

沖縄の絶景。ワーケーションをするならうるま市
海中道路がつなぐ島々。そして、この海!

さらには島の原風景が残る自然豊かな環境が魅力。つまり、きれいな海、歴史を感じる史跡、古き佳き原風景と、沖縄の風土に触れられる静かな場所がうるま市なのだ。

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海をバックにオンラインミーティング

今回のワーケーション旅の案内人は、うるま市在住の写真家アラカキ ヒロミツさん。彼にガイドをしてもらいながら「種カジのタネあかし 番外編」を“共創”するのも、今回の仕事のひとつ。そんな打ち合わせを済ませたら、アラカキさんから「海へ行きましょう」と提案が。

サーフィン大好きな種市さんは当然「行きたい!」けれど、仕事も兼ねた旅ゆえに「30分後にミーティングがあるんです……」。しかしアラカキさんは「海沿いでもネットはガンガン繋がりますよ」と背中押し。それならばと、浜比嘉島・ふるさと海岸を目指した。

浜比嘉島には手付かずの自然が残っている。

車で20分程走って着いたふるさと海岸は、人影もなく、静かでのどか。そして何より大絶景! まさにこれぞバケーション!と、その前に、種市さんは防波堤にちょこんと座り、バックパックからPCを取り出して仕事を始めた。そして……。

「お疲れさまでーす。今? 沖縄です。さっき着いたばかりなんですが、海、見えますか? ここは浜比嘉島という場所で、すっごく綺麗なんですよ。そうそう、あの件ですけど……」。

打ち合わせだからとジャケットを羽織った種市さん。でも周囲には手付かずの自然! このコントラストこそワーケーションの醍醐味だ。

ご機嫌でミーティングを終えたら、「通信環境、マジでバッチリでした」と満足気。そして「さ、海で遊びましょう」と、さらに顔を輝かせた。

 

打ち合わせ終了。いざ海へ!

海沿いでさえ通信環境はバッチリ。ビデオ会議も滞りなく繋がることがわかった。ならば気兼ねなくバケーションを満喫できるというもの! そこでまずはマリンアクティビティにトライ。海に浮かんで沖縄を感じたいとシーカヤックに挑戦することにした。

打ち合わせが終わったので海遊びへ。「カモメのジョナサン」の玉城さんを先生にシーカヤックに挑戦!

ギアはうるま市でシーカヤックやSUPによる海遊びを提供する「カモメのジョナサン」でレンタル。スタッフの玉城聖吏さんが海を案内してくれることになった。

ビーチで玉城さんからパドルの使い方のレクチャーを受ける。「SUPみたいな感じなのかな」と種市さん。

ふるさと海岸のある浜比嘉ビーチはこの日の強風もかわしていて、海は穏やかなため玉城さんに続いて種市さんもスムーズにエントリー。

ビーチの左手にあった防波堤を越えると、潮の流れによって2人はあっという間に沖へ流されていった。その様子をアラカキさんはドローンで激写! 沖縄の大自然で遊ぶ決定的な1枚が残されることになった。

海には2人だけ。ゆっくりとパドルを漕ぎながら沖縄の豊かな自然を全身で堪能した。

コバルトブルーでの海遊びは申し分なし! 心地良い疲労感とともに種市さんは帰還した。

 

仕事のインプットも申し分なし

海上がりには町の散策へ。

石垣づくりの家を眺めつつ、アラカキさんに「沖縄には魔除けのものが多いんです。シーサーは玄関を守り、石敢當は丁字路などに置かれて直進してくる魔物が家に入るのを防ぐと言われています」と教えてもらうと、種市さんは「へー」と興味を示して石敢當探しへ。

指差す先にあるのが石敢當。

丁字路や突き当たりに設置されているのを見つけると、そのたびに「いろんな形があるんですね!」「こういうカルチャーはヒントになるなぁ」と、次なる自身のクリエーションへのインプットも欠かさずに行っていた。

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カフェ仕事のヒントに

アラカキさんの秀逸ガイドはどんどん続く。このとき向かったのは、麦茶の焙煎体験ができる「宿&喫茶アガリメージョー」と、沖縄の現代工芸に触れられる「ギャラリーはらいそ」だ。

1日1組だけ宿泊もできる「アガリメージョー」では、店主の教えのもと、みずから焙煎・抽出した麦茶に舌鼓。「コーヒーはあっても、麦茶を自家焙煎っていう発想はなかったな。こういうサービス、東京にもあっていいかも」と種市さん。

揺らしながら満遍なく火にかけた小麦がやがてポップコーンのように弾けだす。香ばしい香りも楽しみたいところ。

小麦は伊計島で採れた無農薬のものだと知ると「ヘルシーなのもいいですね」と、いっそう柔らかい表情になっていった。

焙煎した小麦をグラインダーで挽き、麦茶として抽出。ホットとアイスの異なる味わいを楽しめる。

外国人住宅街にある平家を活用した「ギャラリーはらいそ」では、ディスプレイされた作品群に興味津々。

色とりどり、形もさまざま。気になる工芸品を手にしては、光に透かして見たりと創作の妙にハマる。

前職(ビームス)時代からやちむんにはすごく刺激を受けていたため、気になる作品があると手に取り、時間をかけて眺めていった。

 

ワーケーションのエナジーチャージに

仕事と遊びをシームレスにこなせば当然、腹が減る。ワーケーション中に「これまで食べたものとは別物!」と種市さんが感動していた沖縄そばが、うるま市にある「帆掛きそば」である。

こちらは「海風そば」(800円〜)。昆布や鮮魚のあっさり出汁が特徴で、あさりや海ぶどうが乗っている。

店主が釣り上げた魚から取った出汁を使い、無化調で仕上げた一杯は地味深く、体に滲みる味わい。メニューは海鮮オンリーの「海風そば」と、軟骨ソーキを乗せた「帆掛きそば」の2種という潔さだ。

種市さんが気に入ったのは前者で、初めて見るルックスに思わずパシャリ!

そして、そばが熱々のうちに平らげたら、サイドメニューの「くずれ肉の混ぜごはん」を追加オーダー&地鶏卵黄をトッピングして、それもあっという間に胃袋へ。十分すぎるエナジーチャージをしたのだった。

 

ワーケーションを満喫中のホテルへの帰り道、「うるま市、だいぶ面白いですね。自然以外の刺激もいっぱいあって」と種市さん。翌日も朝からオンラインミーティングの予定だったが、「車で15分走れば最高の遊び場がありますからね。隙を見て出かけますよ!」。

どうやら今回のワーケーション旅、仕事も遊びも、相当はかどったようだ。

 

【取材協力】
プロモーションうるま
https://promo-uruma.com/

アラカキヒロミツ=写真 小山内 隆=取材・文

# ワーケーション# 種カジ# 種市 暁
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