“職遊融合”時代のリアルライフ Vol.4
2020.08.07
LIFE STYLE

「都市生活の価値を見直すために」始めた、家族でワーケーション・ライフ

「“職遊融合”時代のリアルライフ」とは……

近年耳にするようになった「ワーケーション」という言葉。「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語である。今まさに、このワーケーションのためのさまざまな施設が増えつつある。

なかでも、カジュアルなスタンスでサービスを提供するのが「リビングエニウェアコモンズ(LAC)」である。その拠点のひとつである会津磐梯を活用する橋村和徳さんに話を聞いた。

PROFILE
株式会社ヴィレッジインク 代表取締役
橋村和徳さん(46歳)
1973年、佐賀県生まれ。テレビ局、ITベンチャーを経て、2009年にヴィレッジインクを設立。西伊豆のビーチにプライベートキャンプ場を開き話題となる。キャンプ場運営を始め、無人駅の再開発など「地域に本来備わる資産」を活かした事業を展開する。

 

都市生活の価値の見直しを

自然が色濃く残る福島県磐梯町。リビングエニウェアコモンズ・会津磐梯は、背後に磐梯山、目の前に猪苗代湖が広がる素晴らしいロケーションのなかにある。
LAC会津磐梯は、背後に磐梯山、目の前に猪苗代湖が広がる素晴らしいロケーションの中にある。電車でのアクセスはJR猪苗代駅からタクシーで15分ほど。スキー場までも近く、冬に訪れるのもおすすめだ。

「さっきまで子供たちと用水路で遊んでいたんです。クロゲンゴロウが採れたようで、ずいぶん喜んでました」。

家族とともに会津磐梯を訪れた橋村和徳さん。彼が経営するヴィレッジインクの事業はかなりユニークだ。船でしか行けない1日1組限定のキャンプ場を運営したり、山奥の無人駅に宿泊施設を造ったり。

本館のオープンテラスはリモートワークや読書に打ってつけのスペース。
LAC会津磐梯は敷地も建物もとにかく広い。本館のオープンテラスはリモートワークや読書に打ってつけのスペース。デスクワークは開放的なテラスで実施する。目の前に広がるサッカーコート2面分の大きなグラウンドも利用可能だ。座り疲れたら軽く身体を動かすといい。

「僕は佐賀県唐津市の出身。小さい頃から浜辺でキャンプを楽しんでいたんですよ。今思うと野宿のようなものでしたが(笑)」。

キャンプに親しみはあったが、大学を卒業していきなり起業したわけではない。14年に及ぶ社会人生活を経て、満を持してスタートしたのである。

「会社員時代に、部下を連れてキャンプに行ったことがありまして。そのとき、チームビルディングに役立つと実感したんです。1回の飲み会よりも1回のキャンプ、というわけです」。

そんな橋村さんだから、自然豊かな場所に拠点を持つリビングエニウェアコモンズでの「職遊融合」は水が合うのだろう。

「ここには“新しい働き方をつくる”というテーマが根本にあります。今、都市部での高コストの生活に疑問を感じ始め、地方での暮らしに注目している人も増えていると思うんです」。

新型コロナウイルスの影響も手伝って、これから一気に働き方、ひいては生き方の大変革が起こるということだろうか。

「世間ではポストコロナ、アフターコロナといわれていますが、実際はまだ第2波も来ていません(注:取材時)。変化が起こるにしても少し先のことだと思っています。もちろん個人的には、地方での仕事の創出は、素晴らしいことだと確信しています」。

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LAC会津磐梯のお気に入り

橋村さんの職遊融合なリアルライフを教えていただいたところで、続いてはLAC会津磐梯でお気に入りポイントを聞いてみた!

 

・仕事がひと段落したら、すぐテント

本館建物横にはバーベキューやキャンプが楽しめるスペースがある。

LAC会津磐梯の本館建物横には、バーベキューやキャンプが楽しめるスペースがある。そこにテントを張って、奥さまの翔子さん、2人の息子さんとともにくつろぐ橋村さん。

このスペースにはもちろん、ほかのメンバーを招き入れてもOK。出会った者同士がともに働き、ともに遊ぶのがLACの基本理念だ。

 

・広々とした客室で快適な滞在を

ドミトリースペースは和室。周りに建物も少なく、窓からは四季折々の、磐梯町の美しい景色を眺めることができる。

ドミトリースペースは和室。周りに建物も少なく、窓からは四季折々の、磐梯町の美しい景色を眺めることができる。8畳タイプがメイン。

家族や仲間同士など人数が多いときには8畳二間タイプがオススメ。

 

・子供たちも楽しめる地下の図書室

子供たちも楽しめるカジュアルな図書室

自然の中での遊びに少し疲れたら、本館地下にある図書室へ。メンバーが持ち寄った書籍も多くあり、これからますます充実する予定だという。

福島の冬は寒い。そんな時季に人気が高まりそうなスペースだ。

 

・滞在メンバーの気分で変わる多目的スペース

ステイするメンバーの気分で変わる多目的スペース

地下のスペースには現在、ドラムやピアノ、アンプといった楽器類を設置。これはメンバーのアイデアによるものだ。

自分たちで楽しむのはもちろん、演奏家を招いてコンサート、なんてイベントも生まれるかもしれない!?

 

「リビングエニウェアコモンズ(LAC)」
あらゆる制約に縛られることなく、好きな場所で、やりたいことをして暮らす生き方を実践するための“コミュニティ”。現在、会津磐梯、伊豆下田、岩手県の遠野など日本全国5カ所に展開する(詳しくはHPを参照)。いずれもWi-Fi環境や電源などを完備したワークスペースと、長期滞在を可能にしたレジデンススペースからなる複合施設だ。2020年中には計10カ所のオープンを目指している。

 

「“職遊融合”時代のリアルライフ」とは……
モーレツ社員が礼讃された高度成長期から、ライフワークバランスが重視される2000年代へ。そして今、ワーク(職)とライフ(遊)はより密接となり、「そもそも区別しない」生活も始まった。ワーケーションなどのサービスも充実し、職場の常識も変わり、身の回りに新しい暮らしを実践する仲間も増えてきた。さて、あなたはどう生きる? 上に戻る

山本雄生=写真 加瀬友重=文

# リビングエニウェアコモンズ# ワーケーション# 会津磐梯
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