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2019.08.24

あそぶ

都心で手軽に週末農業。レンタル農園がもたらす家族、そして男の愉しみとは?

連載「週末ファーマーズライフ」
都市部に住む大人の男の間で、ちょっとした話題となっている「週末農業」。子供の食育にもいいし、なにより土をいじって野菜と向き合えば、心も体もキモチいい! 週末ファーマーズ志願者たちに送る、農業スタイル提案。
土いじりに憧れを持つ都市生活者の間で人気が高まっている、サポート付き貸し農園サービス「シェア畑」。必要な道具一式が用意されているほか、農園のスタッフが野菜づくりのノウハウを伝授してくれるので、未経験者でも気軽にプチ農業を始められる点が特徴となっている。
今回は、最近シェア畑を利用し始めたファミリーの声を通じ、週末ファーマーズライフの魅力を紹介しよう。
 

道具や種苗の用意も不要。都内や近郊でサポート付き農園が借りられる「シェア畑」

世田谷線「世田谷」駅から徒歩6分という、いわゆる閑静な住宅街のど真ん中に突如あらわれる「世田谷駅前ファーム」。都内及びその近郊に点在する遊休地などを、貸し農園に転用しているシェア畑の中でも、特に“アーバン”な農園のひとつといえる。
藤岡さん
「我が家から15分ほどの場所に、こんな農園があることが、まず驚きでした」。
こう語るのは、今回の取材にご協力いただいた藤岡将史さん(41歳)。「世田谷駅前ファーム」を利用し始めたのは、2019年6月からというから、まだまだ新米の週末ファーマーだ。
「以前から土いじりには興味があって、庭の一角で野菜づくりに挑戦したこともあったのですが、なかなか上手に育たなくて。ですから『シェア畑』は、農業に関する知識がなくても野菜づくりが体験できるという点が、利用を決めたいちばんの魅力でした」(藤岡さん)。
現在、藤岡さんファミリーが借りているのは、たたみ3畳ほどの区画(4.8平方メートル)。農園によって価格は異なるが、「世田谷駅前ファーム」の場合、この広さだと毎月約1万1000円の費用となる(別途入会金として1万円が必要)。
水汲み
藤岡さんも語るように、農具一式のレンタル料に加え、「菜園アドバイザー」と呼ばれるスタッフからの指導やアドバイス料も、このうちに含まれているのがシェア畑の大きな特徴だ。
もちろん、作付けする種苗も、時期にあわせて失敗が少ないものを運営側で用意しており、利用者は簡単な世話をするだけで“本格的な”農業体験ができるようになっている。ちなみに、農園によっては利用者が作付けする野菜を持ち込むことも可能だという。
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最盛期には食べきれないほどの収穫が。子供の食育にも最適

現在、藤岡さんファミリーが育てているのは、プチトマト、ナス、オクラなど数種の野菜たち。ちょうど収穫時期だったこともあり、小さな畑にはトマトやナスが大豊作状態となっていた。
野菜
「だいたい週1のペースで世話にきているんですが、そのたびに食べきれないほど野菜が育っているんですよね。こんなによく育つとは思っていませんでしたよ」(藤岡さん)。
藤岡さん
土日のいずれか、主に午前中が藤岡さんファミリーの農作業タイム。今の時季は雑草取りや収穫、水やりなどを1時間くらいかけて行っている。
玲ちゃん
長女の玲(れい)ちゃん(3歳)も、家族と一緒に水やりや雑草取りなどの作業を楽しんでいる様子。藤岡さんファミリーが「シェア畑」を利用しようと思った理由のひとつが、やはり子供の食育だったという。
「野菜が種苗から育っていく過程を一緒に体験できる場所は、ほかではなかなか得られないですからね。オーガニック農法で野菜を育てているシェア畑では、娘が苦手な虫も結構いるんですが、そういう体験も貴重かなって」(藤岡さん)。
茄子を持つ玲ちゃん
ちなみに、元々野菜が苦手というわけではない玲ちゃん。シェア畑で収穫した野菜なら、浅漬けやサラダでなおさら積極的に食べるようになったそうだ。
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