左脳を刺激する! オッサンIT化計画 Vol.92
2019.08.05
LIFE STYLE

どれだけ快適? 自分の耳に“最適化”されるカスタムヘッドフォンを体験

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年齢を重ねるにつれ、こだわりが増すのがAV機器というもの。移動中でも良い音を愉しみたい男性なら、特にイヤフォンやヘッドフォンは、納得がいくものを選びたいはずだ。

ニューラフォン

そこで注目したいのが、先ごろ発売されたばかりの「nuraphone(ニューラフォン)」(5万5000円[税込])。

ユーザーの聴力にあった設定を自動的に行うことで、より満足度の高い音が得られるパーソナライズ機能が特徴のカスタムヘッドフォンだ。試聴機を借りてその性能を、実際に体験してみた。

 

耳の特性にあわせて音質を最適化する「パーソナライズ機能」が特徴

カスタムできるヘッドフォンやイヤフォンといえば、自分の耳の形にあわせてイヤーピースを成型する製品をイメージする人も多いだろう。

しかし、今回体験したニューラフォンで行うのは、そうしたハード面のカスタマイズではなく、ソフトウェア・レベルでの最適化となる。

具体的には、耳の中で反射して生じる微小な音(耳音響放射)を分析することでユーザーの聴こえ方を測定し、低音・中音・高音の領域ごとに、ベストと判断される状態に調整してくれるという。

ニューラフォン
本体のほか、3種類のイヤーピースと専用の充電ケーブル、そして重厚な収納ケースが付属している。

自分で書いていても、何のことだか今ひとつピンと来ないのだが、要するに賢いイコライザー機能のようなものなのだろう。

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パーソナライズで音の解像度が劇的に向上するが、ややドンシャリ気味?

ニューラフォンを利用するためには、最初にスマートフォンにインストールした専用アプリで、パーソナライズや初期設定を行う必要がある。

画面キャプチャ
パーソナライズ作業は、ガイダンスの指示に従うだけなので、特に難しいことはない。2~3分程度で設定完了となる。
画面キャプチャ
左右のタッチボタンには、再生や一時停止、ノイズキャンセリングのオン・オフといった機能を割り当てることが可能。ちなみに電源ボタンは用意されておらず、着脱にあわせて自動的にオン・オフが切り替わる仕組みになっている。

ちなみに、このヘッドフォンはスマートフォンと組み合わせで使うのが基本。Bluetoothに対応していればスマートフォン以外の機器でも利用できるのかもしれないが、その性能をフルに発揮できない点に注意してほしい。

パーソナライズを済ませれば、使い方は普通のワイヤレスヘッドフォンとほぼ同様。ポイントとなるのは、パーソナライズモードや後述するソーシャルモード(ノイズキャンセリング)のオン・オフだ。

画面キャプチャ
各モードのオン・オフはアプリから行うのが基本だが、タッチボタンにオン・オフを割り当てることもできる。使い勝手的には、タッチボタンを利用するのがオススメだ。

まず、最大の特徴となるパーソナライズモードを利用した感想だが、確かにオンとオフでは音が違う。

製品紹介に記載されている「ミュージシャンが意図した楽曲の本来の音」になっているのかどうかは判断がつかないのだが、割と激しい感じのロックでも、ドラムやギターなど楽器の音がはっきりと聴きわけできるようになる印象。いわゆる「音の解像度が高まった」状態になった、ということなのだろう。

利用シーン

本体が約330gと、まぁまぁの重量なので長時間の装着は疲れるかなと思っていたのだが、快適な状態が意外と維持できたのは、パーソナライズモードで得られる音の心地良さが関係しているのだろう。

ただし、個人的には高音と低音がやや強調されてしまっているようにも思えた。ニューラフォンのアプリには、ユーザーが操作できるイコライザーが用意されていないので、ドンシャリなの音が苦手という人は、音楽の再生アプリ側である程度調整をしたほうが良いかもしれない。

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ノイズキャンセリング関連機能が大変優秀。集中力を高めたいときにも便利そう

パーソナライズモードで得られる音質向上効果については、結構好みがわかれそうに思えた一方、ひろくオススメできると感じたのがソーシャルモードだ。

画面キャプチャ

ニューラフォンは「CleanANC」と呼ばれる、質の高いノイズキャンセリング機能を搭載しており、通常時には、周囲の騒音をほぼシャットアウトすることが可能になっている。

ただし、外出中などのシチュエーションでは、このノイズキャンセリング機能がかえって邪魔になる場合があるのは、経験者ならわかること。そこで便利なのが、外部の音をマイクで適度に拾ってくれるソーシャルモードというわけだ。

実際に試してみたのだが、音楽の邪魔をせず、そばにいる人の声も聴き取れる性能は、かなり魅力的。耳を覆ってしまうヘッドフォンなので、そもそも周囲の音が聴きにくくなる欠点があるわけだが、ソーシャルモードを使えば、移動中でもより安全に音楽が楽しめるだろう。

5万5000円と、ヘッドフォンとしては結構高額だが、音質のパーソナライズ機能を備えている製品は、現状では限られている。自分にフィットした音を聴いているという納得感を得たいなら、決して高い買い物とはいえないだろう。

ソーシャルモードを含め、質の高いノイズキャンセリング関連機能も魅力的。無音時にも機能するので、周囲の騒音に悩まされたくない場合にも役立つ。

スマートフォンで聴く音楽を、より快適に愉しみたいという人なら、試してみる価値アリのニューラフォン。ガジェット好きにも、ぜひチェックしてほしいアイテムだ。

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石井敏郎=文

# オッサンIT化計画# カスタマイズ# ニューラフォン
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