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2019.05.01

あそぶ

力を使わず力強く山道を駆け上がる! イケてる電動MTB、オススメはコレ

「いま乗りたい、俺たちのチャリ」●走りを追求したいわけじゃない、でもママチャリに落ち着くのはちょっと……。いまの気分と、スタイルに合ったピッタリの一台を探してみた。
スマートなデザインのものが増え、以前の「ママチャリ」なイメージを払拭しつつある電動アシスト自転車。通勤などの街乗りeバイク以外にも、実は選択肢が増えている。
「例えば海外では、森やダートでeバイクを楽しむ人が増えています。急勾配などでバツグンに楽なんです。すると走りだけに集中しなくてよくなり、風景を楽しむ余裕が生まれます。eバイクにおいて、MTBもひとつの選択肢ですよ」。
こう教えてくれたのが、電動アシスト自転車専門店、モトベロの広報・村上耕大さん。本気で山を走り抜ける用途のみならず、自転車での小旅行も楽しそうだ。
MTBタイプ、そしてアウトドアで走り抜けるのにぴったりなマシンを紹介しよう。
 
国内e-MTBモデルで最軽量。欧州で注目の気鋭ブランドの実力
TRS1
「TRS1」46万2000円/ベスビー(ベスビージャパン http://besv.jp/contact/
美しいデザインはガジェットメーカーを出自に持つベスビーのお家芸。欧州で人気だというのも頷ける。カーボンフレームを使用することで、大容量バッテリーを装備しながらわずか19.3kgという軽量さを実現。
MTBの信頼性の高いシマノ製コンポーネント「SLX」を採用するなど、随所に実力を感じさせるハイエンドモデル。ビジュアル通りの走破性とeバイクならではのアシストで険しい山道を難なく駆け上がることができる。
TRS1
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あらゆるライディングに対応する高性能コンポーネント「SLX」。
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eバイク向けに特別に設計されたという、120mmのサスペンション。激しい傾斜や悪路走破性は折り紙付き。
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パワフルでスマート。電動MTBの楽しさを存分に味わえる
YPJ-XC
「YPJ-XC」37万8000円/YPJ(ヤマハ発動機 0120-090-819)
小型軽量ながら高性能なフラッグシップドライブユニット「PW-X」を搭載し、パワフル&コントローラブルな信頼性の高いモデル。さらにハイパワーかつペダリングを忠実に伝えるエクストラパワーモードを備えるなど、電動MTBの真骨頂が体感できる。山道を力強く、でも力はかけずに登りたい、そんなワガママな人に打ってつけの存在だ。
YPJ-XC
YPJ-XC_front
素早くペダリングに反応するe-MTBドライブユニットと、抜群のグリップ力を誇るMTB用のMAXXIS製タイヤ。
YPJ-XC_SHIMANO SLX
11段変速のSHIMANO SLXを搭載。シャープで滑らかな変速が可能。
YPJ-XC_front
YPJ-XC_SHIMANO SLX
 
山でも街でもこれ一台。汎用性の高いロングライド仕様
XM2
「XM2」38万円/パナソニック(パナソニックサイクルテック 0120-781-603)
国内でいち早く電動MTBをリリースしたパナソニックの最新モデルは武骨なデザインに注目。大容量バッテリーや電動内装2段変速機構など、数々の装備を備えている。また悪路での走行性能はもちろん、普段使いから週末レジャーまで一台で何でもこなせる設計で、まさにバランスの取れた優等生といえる。
XM2
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サスペンションのロック・オープンの切り替えを手元で行えるリモートレバー付き。平地と山地で使い分けたい。
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走破性と耐摩耗性に優れたタイヤ「MAXXIS IKON ebike」を搭載。マシンの無骨さが際立つ。
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ドイツ尽くし! 質実剛健なイメージを裏切らない走り
E-POWER SHAPE
「E-POWER SHAPE」24万8000円/コラテック(グローブライド アウトドアスポーツチーム 042-479-7756)
MTBにハードルの高さを感じる諸兄なら、ツーリングで山道を駆け回り、アウトドアを楽しむという選択ももちろんアリ。そんなときに目を向けたいのが、ドイツメーカー・コラテックが、同じくドイツの自動車部品メーカーであるボッシュの各種eバイクコンポーネントを採用して組み上げたコチラのモデル。
いかにも質実剛健なイメージ通りのシャープなライディングフィールは、期待を裏切らない出来映え。欧州のモーターブランド好きにもオススメしたい。
E-POWER SHAPE
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欧州のeバイクのパイオニア・コラテック社はハニカム構造のフレーム「Fusion Tube Edge」を開発。非常に軽く、剛性も高い。
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欧州モデルならではの姿が美しい。テールライトもこのとおり。
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クルマに積み込み、フィールドを味わい尽くす!
DE01X
「DE01X」23万8000円/デイトナ ポタリングバイク 0120-60-4955
電動“らしくない”デザインで人気のデイトナ ポタリングバイク「DE01」シリーズのハイエンドモデル。油圧ディスクブレーキなど、男心をたっぷりくすぐってくれる各種スペックを、シャープなカラーリングにまとめている。
アクティブ派にとって最大の魅力は折り畳み機能。起伏の多いフィールドでは電動パワーが頼りになる。小さいのに心強いパートナーになるに違いない。
DE01X
折り畳むとここまでコンパクトに。クルマのラゲッジに格納できる。

繊細なメカニズムで悪路走行……となると、乗るのに気を遣う?

いい意味で電動自転車らしさを裏切る武骨なモデルが並んだけれど、ここで気になるのが「繊細なメカニズムを有するeバイクで悪路走行、平気なの?」ということ。
「外で乗るものですから、基本的に防水・防塵性能があり、問題ありません。ただ長い時間雨風にさらされると劣化が進むので、屋根付き保管がオススメです」(村上さん)。
細かなメンテナンスも、電動だからといって特別なことはないらしい。
「eバイクに限らず、いちばん大事なのは空気を入れておくことです。転がりが悪くなると回転効率が下がってバッテリーが減りやすくなるほか、パンクもしやすくなります。eバイクの場合、アシストが利くために空気の減りに気付きにくいので、空気は月イチで補填しましょう」。
どうやら一般的なMTB同様、電動MTBもガシガシと乗りこなせるようだ。アウトドアが楽しい季節。自然を楽しむ新しい手段のひとつとして、検討してみるのも良さそうだ。

[取材協力]

代官山モトベロ
住所:東京都渋谷区猿楽町16-15 代官山T-SITE GARDEN3号棟
電話:03-6277-5698
営業:10:00〜20:00
www.motovelo.co.jp/
澤田聖司=写真 吉州正行=取材・文


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