Good Packing Guy Vol.23
2019.03.28
LIFE STYLE

防水&2-WAYをチョイス! サイクリストに学ぶ、極小パッキングのアイテム選び

行き道ではそれほど気にならないバッグの重さも、家路に着く頃にはずっしりと重く感じられてしまうもの。

さまざまなアイテムを持ち歩く現代人にとって、日々の相棒とも呼べるバッグの軽量化は、悩みのひとつと言っても過言ではないだろう。

そんな課題を解決すべく、“コンパクト化”を極めたサイクリストのパッキングからアイデアを拝借! 自転車乗りはもちろん、そうじゃない人も応用できるポイントは紐解いていこう。

岩瀬 翼さん

教えを請うた趣味人は、サイクリストの岩瀬 翼さん。

自転車に乗ることを前提に、タウンユースにも溶け込むウェアやバッグ、小物とオリジナル自転車ブランドcharifuri(チャリフリ)を展開する「narifuri(ナリフリ)」。ブランドコンセプトである『fashion+bicycle』を体現する旗艦店として千駄ヶ谷交差点に位置する店舗「ナリフリトーキョー」で、彼は日々勤務している。

岩瀬さんは元々メッセンジャーとして5年ほど活躍し、昨年からナリフリのスタッフに転身。現在も毎日の通勤手段は、もちろん自転車。片道約20〜30分の道のりを天候に関係なく乗っているというから驚きだ。さらに、休日も自転車で遠出するほどの自転車ラバーなのだ。

そんな自転車を愛して止まない岩瀬さん。日々の通勤からプライベートでの遠征まで、どのようなパッキングを実践しているのだろう。実際に見せてもらった。

 

自転車乗りの毎日は、鬼の軽量化から!?

通勤時の岩瀬さんの荷物
通勤時の岩瀬さんの荷物。

サイクリストにとって一番重要なのは、とにかく“コンパクト”にすることだそう。「自転車好きにとって装備のコンパクト化は正装と同じ。装備は少しでもコンパクトにして、いかに軽くできるかを考えます」。

そう話すように、持ち歩く荷物も軽量化やコンパクト化がポイント。通勤時のパッキングも同様である。持ち物は財布やパンク修理用の道具、サングラス、防寒着と最低限の持ち物のみで完結させている。

 

旅行時の岩瀬さんの荷物
旅行時の岩瀬さんの荷物。

1泊2日程度の旅行に行く際も、毎日の通勤時に必要なアイテムに、PCや身だしなみ用のアイテム、着替えやホテルや旅館から外出する場合に使うサブバッグが追加される程度。

そもそも、こんなに荷物を少なくできるコツは何なのか、荷物を選ぶ際のポイントを聞いてみよう。

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マストハブなパンク修理用ギアも軽量&最低限に

パンク修理用ギア

自転車に乗るなら、いつ何時も忘れてはいけないのが修理用の工具たち。クロスバイクやロードバイクのタイヤは空気入れの仕様が通常の自転車と異なるため、こうした緊急時に対応する工具はマストハブアイテムなのだ。しかし携帯するのは、携帯空気入れにスペアチューブ、携帯工具、パンク修理キットなど、緊急時に最低限の対応ができる道具のみ。

「小物は防水ポーチに入れ、空気入れと一緒にストラップ(左上)でまとめています。このストラップは想定外の荷物が出た場合、それをバックパックにくくって吊るすこともできるので、ひとつあると便利です」。

防水ポーチ

ちなみに、岩瀬さんが愛用する収納ポーチはすべてWERKS(ワークス)というブランドのもの。防水仕様のコーデュラナイロン生地を使ったタフな作りで、工具を入れても雑に扱ってもビクともしない。

「旅行に行く場合は歯ブラシなど濡れるものを入れています。使わない場合は薄く小さくなるので、予備バッグとして持ち歩いても邪魔にならないのも便利」。

 

防水加工は大前提。自転車通勤時の財布決定版!

財布

自転車に乗っていると汗や雨などで荷物が濡れることが前提。そのため、バッグをはじめ選ぶ小物は防水・撥水加工が施されているものが基本だそう。

ナリフリから出ているこちらの財布は、一見普通の3つ折りレザーウォレット。ポケットに入れても邪魔にならないサイズというだけでなく、しかも実は防水仕様なのだ。

よくあるナイロン製の財布は水に強いが使うシーンが限定されてしまう。これならスーツに合わせても違和感がなく、自転車通勤族にもオススメしたい。

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通勤時は2-WAYのフレームバッグ一択!

フレームバッグ

通勤にオススメだと教えてくれたのが、2-WAYで使えるナリフリのフレームバッグ兼ボディバッグ。フレームバッグはさまざまなブランドから出ているが、基本は“自転車に取り付けて使うもの”が前提となる。

自転車

しかし、このアイテムは自転車に乗る際はトップチューブに取り付けて、降りてからはボディバッグになる優れものだ。これなら駅前やオフィスの下で荷物の移し替えをする必要もなく、目的地に着いたらサッと取り外すだけでOK。

「自転車のスピードを上げる意味での軽量化はもちろんですが、自転車に乗る際は持てる荷物が限られるので、バッグもできるだけ多目的に使えるものが便利です」。

 

収納ポーチはひとつでも減らす! が極意

パッカブルジャケット

1ページ目で紹介したアイテム写真内のブルーのサコッシュは、実はパッカブルタイプのウィンドブレーカーなのだ。バックポケットに本体をしまうとポケット付きのサコッシュとしても使える「ポケッタブルウインドブレーカー」。

ウインドブレーカーは防寒着として必須アイテムではあるが、ここにガジェットを収納するのが岩瀬さん的ポイント。

「収納した服がクッション替わりになるので、充電用ケーブルやPCの電源などのガシェットを収納するのに最適。クッション性のある収納は実はかさばるので、できるだけ荷物を減らす工夫にも繋がります」。

こうしてポーチひとつを減らすことが、より軽く、より小さくするパッキングのコツなのだ。

 

細々したガジェットも、極力シンプルに

ガジェット

オススメのガジェットを教えてもらうと、こちらもやはり多目的に使えるアイテムが登場。まず充電用ケーブルはこれひとつでマイクロUSBとiPhoneなどのThunderboltに対応する2-WAY。ネットで偶然見つけたものだとか。

また、バッテリーはKNOG(ノグ)のパワーバンク。ただのモバイルバッテリーではなく、別売りパーツのライトヘッドを取り付ければライトにもなる優れもの。自転車に欠かせないライトも充電式が定番となったいま、ケーブルやモバイルバッテリーなど細々したガジェットが増えてしまいがち。マルチユースなアイテムを駆使し、スマート化させていた。

 

荷物を減らす努力は、自転車にも応用されていた⁉︎

自転車

岩瀬さんが通勤時に乗っているバイクは、ピストバイクと呼ばれるシングルギアの自転車。職場や買い物など、街乗り用にスリックタイヤ(溝のないタイヤ)を履いているが、これは舗装路を走ることが前提。休日は未舗装路も走るため、遠出する場合は別の自転車が必要になるとか。

そんな時に大活躍してくれるのが、自転車部門・チャリフリからこの春発売されるオリジナルフレーム「MULTICROSS BIKE FRAME(マルチクロスバイクフレーム)CF-01」。通常はタイヤの太さ、ギアに合わせて買い替えが必要なフレームも、これならタイヤを履き替えるだけで何役にも使える画期的なギア。

「自転車好きの中には、パッキングは小さくても家に帰ると自転車が所狭しと並んでいる人もいますね(笑)。フレームは一番場所を取るギア。こうしたマルチに使えるフレームなら自宅の省スペースにも役立ちます。自転車本体もパッキング同様、スマートなほうが過ごしやすいですから」。

 

小さく軽く、雨に強いは、万人の味方!

限られた収納スペースに荷物を収める必要や、雨や汗で荷物の水濡れの心配がある自転車乗りのパッキング。とにかく軽く、小さくするため、多様に使える構造、防水・撥水機能が大事だということがわかった。

我々も、思いがけず外出先で荷物が増えることや、外出時に突然の雨に見舞われるシーンは多々ある。

そんなとき、岩瀬さんから教わった“高機能な素材”と“マルチに使える機能”のポイントを活用すれば、どんな状況にもスマートに対応できるパッキングを実現できそうだ。

 
金光照子=取材・文
# 2-WAY# Good Packing Guy# サイクリスト# 自転車# 軽量
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