連載「テクが手土産、日帰りDIY」 「Do It Yourself.」 第二次大戦直後にイギリスから始まった復興目的のムーブメントも、今や定番ホビーのひとつ。しかし、自宅でやるには不便が多いし、工具や材料を一式揃えるのも面倒だ……。そんな悩めるオッサンをサポートしてくれるのが、DIY環境の整った施設である。特にオススメなのが、テクニック習得が狙えるワークショップを開催しているスポット。未経験者からベテランまで、行けば必ず何かを得られるはず!
アイデアや挑戦を実行できる大人の秘密基地 レインボー倉庫横浜は有限会社ティープラスター本社の2Fにあり、テーブルやソファ、ビリヤード台などが並ぶ共有の作業スペースで、不定期にワークショップが開催される。 内外装工事や空間開発、リノベーション、オーダー家具製作など、「住」に関する諸々から、カフェレストランの運営までこなすティープラスター。代表である水口泰基さんのアイデアからレインボー倉庫は誕生した。
「左官屋として独立したのが25歳。でも、静岡から出てきたばかりの僕には資金も保証人も何もない。活動するための拠点、倉庫が借りられないんです。この経験から、何か始めたい人が自分のタイミングで立ち上がれる場所を作りたいなと」。
だから、望む人が自由に使う、さまざまなカラーがある七色のレンタルスペース、レインボー倉庫と名付けた。
代表の水口さんは25歳で独立。左官業をベースに、店舗内装工事やインテリアコーディネイトなど、多方面で活動するように。 「昨年移転したレインボー倉庫(横浜)の月額制専有スペースには、関東唯一の杉足場板専門店ウッドプロの直営ショップや、有名バイヤーがプロデュースする
古着屋のミスタークリーン横浜 などが入っています。また、エアブラシアーティスト、スピーカー職人、木工作家といった、クリエイターの方々も利用しています」。
区切られた月極めのスペースは、さまざまなショップやクリエイターなどが拠点として活用している。 また、オリジナル家具やD.I.Y.に使える木材、世界中から買い付けた雑貨、グッズなども販売している。なかでもヴィンテージ感溢れるアイアン製ツールボックスは、仕入れたままの状態でストック。中に何が入っているか分からない、福袋的な楽しみ方ができるとか。
オリジナル家具だけでなく、ユーズドのインテリアグッズも取り扱う。どれも迫力のヴィンテージ臭を纏う、男なら気になる逸品ばかり。 そして、施設のオープンエリアは時間貸での利用が可能。撮影やイベント、展示会、レセプションパーティなど、広大で個性的な空間を自由に使える。使用場所や用途によって料金が異なるので、詳細はホームページで確認を。「天井高は約4mで、搬入用エレベーターあり。ロケバスが入る駐車場も備えています」。
壁の一部を多種多様な工具類でディスプレイ。DIY心が刺激される。 日帰りDIYなら、随時開催しているワークショップが狙い目。木工をはじめ、さまざまなジャンルの職人たちが、初心者でもわかりやすく教えてくれる。次回は2019年4月21日(日)に、アンティーク風マルチスツール製作を予定。「参加料金は3000円前後。材料や道具はすべて貸し出しますので、あとはやる気さえあれば充分です。子供連れも大歓迎ですよ!」。
ワークショップで作ったアイテムは、もちろん持ち帰りOK。参加後には併設されているカフェ「グレートスモーキーマウンテン」で、淹れたてコーヒーと自家製燻製料理を楽しむのがオススメだ。
玄人からビギナーまで楽しめる「レインボー倉庫」。次回は、ここで行われる4月21日(日)開催のワークショップと同じ、アンティーク風マルチスツール製作を教わっていく。
[ショップデータ] レインボー倉庫(横浜) 住所:神奈川県横浜市南区山谷92 電話番号:045-516-5910(有限会社ティープラスター) https://rainbowsoko.com/rent/yokohama/ 山田裕之=撮影 金井幸男=取材・文