看板娘という名の愉悦 Vol.55
好きな酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気が良くて落ち着く。行きつけの飲み屋を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載は酒を通して人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。
人形町、小伝馬町、三越前という3駅に囲まれたスポットで、洒落たスペインバルに出会った。
意外な場所に意外な店を発見できるので、夜の街歩きは楽しい。
すると、箱入りティッシュを抱えた女性が店に入っていく。
1階のカウンター席に座ってメニューを眺める。
看板娘いわく、名物は「レモンサワー」だそうだ。いただきましょう。
氷の代わりに凍らせたレモンが入っており、ホッピーの要領で中(焼酎)と外(炭酸水)を追加注文できるという。
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