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ヤンキー、引きこもりを集めて起業。自殺未遂の末に行き着いた人生観とは?

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>連載「37.5歳の人生スナップ」を読む

“走馬灯”とは、今際の際に薄れゆく意識のなか、これまでの人生のシーンが一気に駆け巡る臨死体験のこと。その真偽はさておき、よっぽどのことがなければ、若くして走馬灯を見ることはそうそうないはずだ。

そんな死の直前の走馬灯によって人生を180度変えた男がいる。現在、IT 企業「フリースタイル」で代表取締役を務める青野豪淑さん(41歳)だ。

「IT全般の業務を担っていてインフラ、車の純正ナビ、エレベーターのシステムなど、最近はゲームアプリの開発も行っています」。

年商は7億円。スタッフは150名程の大所帯。とはいえフリースタイルは普通のIT企業ではない。青野さんがヤンキーや引きこもりを集め、その更正を目指して立ち上げた企業だからだ。

名古屋を拠点とするフリースタイル。2006年に起業し、創業13年目を迎える。

「起業したキッカケは、格好良く生きたいと思ったからです。自分にとっての“カッコイイ”ってなんだろうと考えて、まずは目の前にいる人を助けていくことから始めようかなと。それが今日の会社へ繫がっています」。

そう話す表情は明るく、闊達な印象を受けるが、青野さんは26歳のときに自殺を考えた過去を持つ。“カッコイイ”を目標に生きるまでの波瀾万丈な人生に迫った。


一家で夜逃げ…… すべての目標は“金”だった

大阪で6人兄弟の末っ子として産まれた青野さんは、貧しい家庭で育った。両親は喧嘩が絶えなかった。ときに口論だけではなく殴る蹴るの流血沙汰に発展することもあったという。

「喧嘩の原因はいつも“お金”でした。父は酒と賭け事が好きで、すぐ給料を使い果たしてしまうような人。だから僕は社会に出たら絶対、金持ちになってやると思っていました。金さえあれば幸せになれると本当に思ったんです」。

毎日のように現れる借金取り。小学6年生のときには家賃滞納の末に一家で夜逃げ…… という壮絶な過去を持つ。そんな日々のなか、“お金”への憧れが強くなっていくのは当然のことだった。高校卒業後、20代前半までは住宅や羽毛布団などの営業職を転々としたという。

「やる気は人一倍あったので、どの職場でも成績は良くて、月収が100万を超えることもありました。休日はセミナーに通って話し方や営業のノウハウを学んでいましたし、カーネギーやらナポレオン・ヒルやらビジネス本を何百冊と読みました。自己投資にかける費用は惜しまなかったですね」。

青野さんが社会人になってお金を稼ぐ喜びとともに活路を見いだしたのは、“成功”のための学びだった。

「当時は、そんな自分に酔ってたんですよ。たくさんの経営者に直接会いにいって“成功したいんで話を聞かせてください!”って頭下げたりしていました。成功者になりたかった。すべては金のためでした」。

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増田茂樹
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