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2018.12.13

たべる

渋谷の“神様バー”で、巫女に扮した看板娘を静かに拝んだ

看板娘という名の愉悦 Vol.44
好きな酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気が良くて落ち着く。行きつけの飲み屋を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載は酒を通して人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。
渋谷駅を出て宮益坂を上り、国道246号線に架かる歩道橋を渡る。
交通量が多いので横断歩道はない。
そこからほど近い場所に目指す店がある。蔵人がもてなす「スナックうつぼかずら」を業態変更し、今年11月末にリニューアルオープンした。
開店を祝う大きな花輪が目印。
店名は「GOD BAR」。そう、世界中の神をテーマにしたバーなのだ。
連載史上、最高に入りづらい雰囲気。
勇気を出して店内を覗いてみると、カウンターの中で働く看板娘の姿が見えた。
所狭したと飾られた宗教グッズについては後述する。
席に着き、巫女の衣装をまとう彼女にオススメのお酒を聞くと、「この扮装なので、やっぱり明治神宮のお神酒でしょうか」。
神田明神にも納められている「金婚正宗」(800円)。


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