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元Jリーガー長谷川太郎から学ぶ、自らの才能を開花させる2つの方法【前編】

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「トライアウトを3回も受けた選手、あんまり聞いたことないですよね。俺、諦めが悪いんですよ」。

笑いながらこう語るのは、ヴァンフォーレ甲府などでストライカーとして活躍した元Jリーガーの長谷川太郎氏(39)だ。

1998年に柏レイソルでプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせた長谷川は、2014年に現役から退くまでの17年間で、なんと8つものチームを渡り歩いた。Jリーガーの平均引退年齢が20代半ばと言われるなか、なぜ長谷川は35歳までプロサッカー選手として生き抜くことができたのか。その理由に迫ってみたい。


プロ入り直後から直面した失業危機の連続

中学生の頃から柏レイソルの下部組織に在籍していた長谷川は、高校卒業と同時に、柏レイソルのトップチームに昇格するというかたちでプロ契約を結び、晴れてプロサッカー選手としての第一歩を踏み出した。

だが、プロとなった1998年から2001年までの最初の4シーズンは、目立った結果を残すことはできず、2002年に、当時J2だったアルビレックス新潟にレンタル移籍をすることになる。

カテゴリーをひとつ下げたレンタル移籍。プロの世界ではよくあるケースだが、レンタル移籍先で結果を出すことができなければ、元のチームに戻る道は絶たれ、解雇になることがほとんどだ。

長谷川は、崖っぷちから這い上がろうと必死にもがいたが、年間を通じて得点をあげることはできず、シーズン終了後には、非情にもチームから戦力外通告を受けることとなった。23歳の若者は、早くも人生で初めての失業を味わった。

「このとき、はじめてサッカーができなくなるんじゃないかという危機感にかられました。まだサッカーがやりたい。そんな気持ちで必死に合同トライアウトを受けました」。

トライアウトとは、所属チームを自由契約(つまり契約解除)となった選手が、チーム関係者の前で自己の能力をアピールし、契約を目指す場のことをいう。プロ野球のトライアウトの様子が、テレビ番組やニュースで放送されているのをご覧になったことがある方も多いのではないだろうか。

長谷川は、Jリーグクラブのスカウト担当を始めとするクラブ関係者たちが見守るなか、死に物狂いでアピールした結果、運も味方につけ、ゴールを奪うなどインパクトを残すことに成功し、当時J2で最下位争いをしていたヴァンフォーレ甲府との1年契約を手に入れた。

なんとか選手生命をつなぎとめ、再びサッカーができる喜びを噛み締めながらヴァンフォーレ甲府に加入したが、長谷川が生きる場所は、プロスポーツの厳しい世界。ここでも、再び不遇の時期を過ごす。公式戦に出場するどころか、紅白戦にすら出られない日々が続いたのだ。

こうして、この年のリーグ戦出場はわずか4試合にとどまり、翌年は半年契約になってしまう。そう、再び長谷川に訪れたのは、失業の危機だった。

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