左脳を刺激する! オッサンIT化計画 Vol.38
2018.07.30
LIFE STYLE

これぞ本命!? 大人のプログラミング学習にも使える知育トイ「スフィロ ミニ」

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これぞ本命!? 大人のプログラミング学習にも使える知育トイ「スフィロ ミニ」

いわゆる“子供向け”だったり、逆に高度すぎて馴染めなかったりと、「帯に短しタスキに長し」な製品も少なくない知育トイ。特に最近のトレンドとなる「プログラミング教育」を前提としたものほど、そうした傾向が強い感じなのだが……。

今回紹介する「Sphero mini(スフィロ ミニ)」のバランスの良さには、本当にビックリ! 大人のための“教材”としても使えるクオリティと、 “玩具”としての魅力を兼ね備えた、文字通りの「逸品」だったのです。

そもそも、ボール型ラジコンとして超魅力的!

パッと見た限りでは大きさも形状も、まさにカラフルなピンポン玉といった感じの「スフィロ ミニ」。

スフィロ ミニ 6350円/スフィロ(ソフトバンクセレクション  www.softbankselection.jp/cart/top.aspx

『スターウォーズ』に登場する「BB-8」の玩具版など、さまざまなボール型ラジコンを開発しているスフィロ社の新製品で、先に発売された「スフィロ」の小型版という位置づけになる。

知育トイとして、現在品薄状態になるほどの人気だが、基本的にはスマートフォンで操作するボール型ラジコン、と考えれば良いだろう。初期設定はとても簡単。専用アプリをインストールしたスマートフォンに、ブルートゥース経由でスフィロ ミニと接続し、正しく反応するように方向調整を行えば、すぐに操作できるようになる。

操作モードの基本は、画面に表示されている円を指先で動かし、スフィロ ミニを操作する「ジョイスティック」だ。

ジョイスティックを動かすと、本体が光って反応し、動きだす

指先をちょっと動かすだけでも敏感に反応してしまうため、操作になれるまでには、ちょっと時間がかかるが、コツをつかめばご覧の通り。

付属している障害物を使ってスラロームさせたり、ボーリングのピンを倒したりなど、結構繊細な操作もできるようになる。ボールがキビキビと動く様子は、まさに「BB-8」さながら。ただ無心に操作しているだけでも、ホントに楽しいんですよね。

設定でボールの速度やコントローラーの感度を調整できるので、自分にあった設定をすれば、さらに自在に操ることができるはず。とはいえ、ラジコンとしては結構操作が難しい部類に入るので、小学校低学年以下には、ややハードルが高いかもしれない(推奨年齢は8歳以上)。

スフィロ ミニとスマートフォンを複数台用意すれば、こんな感じで対戦バトルを楽しむことも可能だ。

操作モードは「ジョイスティック」のほか、ボールを蹴る動きを再現できる「キック」や、自分の表情で操作する「フェイス・ドライブ」、声で操作する「スクリーム・ドライブ」など6種類が用意されている。付属の障害物や自作のアイテムを組み合わせれば、かなり多彩な遊び方が創出できるだろう。

左から「キック」、「フェイスドライブ」、「スクリームドライブ」の操作画面。ユニークな動かし方が心をくすぐる
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スキルに合わせたプログラミングモードで自動操縦も!

このように、ボール型ラジコンとしてだけでも、かなり満足度が高いスフィロ ミニだが、知育トイとしての真価は、別の専用アプリ(Sphero Edu)を使い、ボールの自動操縦を可能にするプログラム機能にある。

プログラムモードは、全部で3種用意されている。いちばん簡単なのが、画面に引いた線の通りにボールが動く「ドロー」モードだ。

「スタート」ボタンをタップすれば、線に合わせてボールが動き出す。

指示できる範囲が思った以上に広いため、画面いっぱいに線を引くと、かなり広範囲に動き回る点には注意が必要だが、事前に決めた動きを実行してくれるという、プログラミングならではの快感は、「ドロー」モードでも十分味わうことができる。これなら、小さな子供でも、すぐに“プログラム”できるだろう。

「ドロー」モードでプログラミングの楽しさを知ったら、次は命令が収められたブロックを並べてプログラミングする「ブロック」モードに挑戦してみよう。

「ディレイ(次の動きまで時間を置く)」「ループ(間に挟んだ命令を繰り返す)」など、命令が横文字なので少し高度な印象を受けるかもしれないが、ブロックの働きをひとつずつ試していけば、そんなに時間をかけず理解できる(と思う)。

プログラムを共有する機能もあり、たとえば他の人が作成したサンプルプログラムを動かしながら、しくみを理解できるようにもなっている。

投稿された「ボーリング」という動きを再現する操作。海外の男の子ふたりが制作したようだ。海の向こうの動きを再現とは、未来っぽい!

自分でプログラムをせずとも、共有されたプログラムで遊んでみるだけでも、十分楽しめるはずだ。

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より高度な学習も可能。知育トイとして長く使える点が大きな魅力!

この「ブロック」モードだけでも、プログラミングの勉強には十分なのだが、さらに“本職”の人たちも利用している「Java Script」(ジャバ・スクリプト)というプログラミング言語にも対応しているのが、スフィロ ミニの凄いところだ。

「ブロック」モードで作成したプログラムをジャバ・スクリプトに置き換えて確認できるほか、最初からジャバ・スクリプトを打ち込んでのプログラムもできる(スマートフォンで入力するのは、いささか大変だけど)。もちろん、こちらも他の人が作成したサンプルを参照できるようになっている。

ここまでくると、完全にプログラマー養成のための教材、といった趣き。何よりも感心してしまったのが、

1)まず、ラジコンとして遊び馴染ませる
2)「ドロー」モードで自動操縦に興味を持たせる
3)「ブロック」モードでプログラミングの初歩を体験
4)さらに興味があればジャバ・スクリプトの基本も

というように、プログラミング教育のステップを見事におさえている点だ。もちろん、子供が自力でジャバ・スクリプトにまでたどり着くには数年くらいの時間がかかるだろうが、逆に言えば、それだけ長い間楽しめる“教材”になっているということ。6000円強という価格を考えれば、ビックリするほどお買い得! としか言いようがない。

繰り返しになるが、そもそもボール型ラジコンとしての楽しさだけでも、価格以上の価値がある、このスフィロ ミニ。実際、偉そうに絶賛しつつも、いまだにラジコン遊びだけで夢中になりすぎて、肝心のプログラミングまで、ほとんどたどり着けていなかったりして……。というわけで、大人だけで楽しむホビーとしても、こればっかりは「買い」ですぞー。

[取材協力/問い合わせ先]
ソフトバンク C&S(ソフトバンクセレクション)
www.softbankselection.jp/

文=石井玉郎

# IT# Sphero# オッサンIT化計画# プログラミング
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