37.5歳から旅立つ、マネークエスト Vol.6
2018.06.24
LIFE STYLE

30〜40代に欠かせない「とある保険」で、会心の一撃を回避せよ!

37.5歳から旅立つ、マネークエスト Vol.6
誰が言ったか知らないが「人生はゲームみたいなものだ」という名言がある。確かに、人生なんて、リアルなRPGみたいなものかもしれない。実際、RPGも人生も、お金は大事だし……。この連載では、人生に困らないだけの「お金」を手にする方法を身につけるためにクリアしなければいけないミッションを「マネーRPG」と命名。マネー賢者の元へと修行に赴き、お金に困らないためのスキルを身につけていく。37.5歳、まだまだ遅くない。いざ、旅立ちのとき!

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前回、医療保険と生命保険の正しい選び方を覚えてレベルアップした我々。しかし、それだけでは、人生というRPGで起こる不測の事態には対処できない。「火災保険や地震保険には加入しているから大丈夫!」と思ったあなた。ズバリ、甘い。日常生活はリスクだらけだ。

そんなピンポイントのリスクに備えるのが、「少額短期保険」やニッチな損害保険だ。上手く装備するために、保険商品の種類や付き合い方をマネー賢者に聞いてみた。

ペットや趣味、旅行まで。ちょっとのお金で“まさか”に備える

「ミニ保険」とも言われる「少額短期保険」。2006年4月の保険業法改正で少額短期保険業制度が導入されたことにより生まれた。以前は主に共済から移行した会社が運営していたが、最近は大手損害保険会社や他業種からも参入してきており、ユニークな保険商品も増えている。

保険のマネー賢者、ファイナンシャルプランナーの平野雅章さんによると、「保険金額が少なく、保険期間は生命保険が1年、損害保険は2年以内と短期間なのが特徴」とのこと。支払われる保険金額の上限も、損害保険では1000万円以下など種類ごとに決められている。

「代表的なのは、ペットの入院や手術に備えるペット保険ですね」と平野さん。確かに、動物医療も高度化しており、手術を受けると数十万単位になることもあるという。ペットは家族という考えが当たり前になっている今、飼い主は入っておきたい保険のひとつだろう。

「趣味という側面では、レスキュー費用保険やチケット保険(不使用チケット費用補償保険)なども有名です」。

「レスキュー費用保険」は、山登りやアウトドアスポーツで遭難した際の捜索や救助費用が補償される。「不使用チケット費用補償保険」は、急な病気やけが、家族の入院、交通機関の遅延、突然の出張などでやむを得ずイベントの観覧・参加等ができなかった場合にチケット代金を補償してくれる。また「旅行キャンセル費用補償保険」という、旅行に行けなくなったときのキャンセル費用が戻るといったものもある。

また、発売当時に話題になったのが「痴漢冤罪ヘルプコール付き弁護士費用保険」。事故によって自分に被害が発生し、損害賠償請求を弁護士へ委任したり、法律相談したりする際の費用を補償してくれる。弁護士費用保険は自動車保険などの特約として一般的になっているが、この少額短期保険には痴漢と間違われたときに、その場で弁護士に電話でアドバイスを受けられるヘルプコールの特典がある。痴漢は許してはいけない犯罪だが、もし、満員電車で身に覚えのない嫌疑を掛けられることを想像すると、男性にはありがたい保険だ。

さらに、「持病を持っていたりして、通常の医療保険に加入しにくい人に向けた少額短期保険もあります」と平野さん。糖尿病患者やがんと診断された人でも入れる保険も存在する。持病がある人は、保険を諦めるのではなく、こういった少額短期保険を調べてみるのもいいだろう。

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必ず入っておきたい「個人賠償責任保険」とは?

これに加えて平野さんが、40歳前後の男性が必ず入っておきたい保険を教えてくれた。

「少額短期保険は、自分のライフスタイルに合わせて必要なものを選べばいいと思います。しかし、あまり知られていませんが、損害保険で必ず入っておいてほしいものもあります。それが、個人賠償責任保険。日常生活の中で他人にケガをさせたり、人のモノを壊してしまったりして、法律上の損害賠償義務が発生したときに、賠償額を補償してくれます」。

補償範囲は多岐にわたり、「子供がお店の商品を誤って落として、壊してしまった」「自転車で人をケガさせてしまった」「飼い犬が他人を噛んでケガをさせてしまった」などにも対応するという。

「子供の過失に対応していることからもわかるように、補償の対象となる人が広く、同居の家族全員と進学などで別居していて、まだ結婚していない子供までカバーすることができます。個人賠償責任保険は、火災保険や自動車保険など、他の保険に特約で付帯するのが一般的です。自分が入っている保険の特約で付帯されているかどうか、改めて確認しておきましょう」。

ちなみに、付帯に掛かる金額は、年間で1000~2000円程度。自転車事故は社会的にも問題となっており、ケガで後遺症が残ると、数千万単位の高額賠償責任が発生することもある。ケチらずに加入しておきたい保険だ。

前回も書いたように、「保険の加入は、発生確率と損失額の組み合わせで考える」もの。発生確率は小さいが、起こってしまったら痛い出費となる事故には、個人賠償責任保険などの損害保険や少額短期保険で対応しておくといいだろう。

コージー林田=取材・文

 

【今回のマネー賢者】
平野雅章
2000件超の実績を持つ相談専門ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者)。百貨店・外資系メーカーでマーケティング・マネージャー等を務めた後、大手保険ショップ運営会社のマーケティング部門でPRや保険ショップの新ブランド立ち上げを手掛ける。2007年ファイナンシャルプランナーとして独立。サラリーマン家庭の経済的な不安解消を使命とし、横浜FP事務所を主宰。2011年より一般社団法人全国ファイナンシャルプランナー相談協会の代表理事。神奈川県立産業技術短大で非常勤講師も務める。

# マネークエスト# 保険
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