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2018.05.10

かぞく

妊娠の知らせに大喜びする夫。その姿に不安になる妻の気持ちとは?


【特別連載】37.5歳でパパになるキミへ「O父CHANSの心得」Vol.1
オレが楽しいと家族も楽しい!をモットーに生きる「O父CHANS(オトーチャンズ)」。その始まりは妻の妊娠から。出産準備から小学校入学までの間、きめ細やかな気配りで妻やこどもを満足させるスマートなオトーチャンこそ格好いい。これからパパになる人、絶賛パパ奮闘中の人にも届けたいポジティブオトーチャンズの心得!

妻が妊娠した! そのとき夫は?


「妻の妊娠」という待望の、あるいは突然の吉報に狂喜乱舞する夫。すでに出産直後の我が子を抱きかかえる自分の姿を想像してニヤニヤする、あるいは「オレ、きっと親バカだろうな!」と、これまでのワークスタイルや人間関係が劇的に変化するであろう自分の未来にワクワク胸踊らせるなど……。こんなハッピーすぎる夫も少なからずいるだろう。
そんな夫の歓喜を見て、妻はひとり不安になるのである。
そりゃそうだ。この夫のリアクションはすべて「出産後」に向けられている。さらに言えば「夫自身のこと」だけに向けられている。それではオレ中心主義すぎるぞ!
妊娠の知らせは、喜びのファンファーレであると同時に、出産準備期間という、ふたりにとって果てしない苦悶と緊張の日々の始まりを意味するのだ。その現実にどこまでオトーチャンズは気づけるか?
浮かれ上がった夫のユル顔をみて初産の妻は、もうひとつの感情が生まれる。
「こりゃ、私が頑張らないと」
妻はここで、これから始まる自分の体の変化や、日常生活の変化といった「初めての経験」を不安に感じながらも、「元気な赤ちゃんを産もう!」と覚悟を固めるのである。O父CHAN(オトーチャン)たるもの、そんな妻の孤独の決意にいち早く気づかねばなるまい。
 

妊娠中、夫は妊婦の秘書たれ!

では、出産準備中に夫は何をすべきか、具体的にイメージできるだろうか?
「仕事を頑張ってお金を稼ぐ!」
「家事の分担量を増やす!」
「いつも笑顔で、妻を支える!」
いや、そうじゃないんだ諸君。もっとスマートに妻を支え、出産準備の期間をともに歩んでいくことこそオトーチャンズなのだ。では、どうすればいいのか?
ひと言で言えば、それは「妊婦の秘書になる」ことである。

 

妻の出産を病院任せにしていないか?

妊娠が決定的になったあと、さまざまな「意志決定」と「手続き」が必要になる。
例えば、出産方法も自然分娩か計画分娩か、自然分娩のなかにも、座位分娩、水中分娩、ソフロロジーなど多岐にわたる。
「妻がやりやすい方法で……」などと委ねている場合ではない。もちろん最終決定者は妻であるべきだが、さまざまな分娩方法を一緒に調べ、判断に迷いがなくなるよう妻の決断をサポートすることはできる。そしてどの病院が希望の分娩法に対応しているか、最近では各病院のホームページに記載がある場合もあるが最終的には病院に直接赴いて正確な情報をできるだけ多く入手しておくと良い。
特に都市部の病院では、出産方法の選択肢が多岐にわたり、自由に決められる反面「決めなければならないこと」も多くなっている。東京都内では出産に当たっての希望を確認項目が30以上もある病院も存在する。オトーチャンにとっても未知の世界だが、初産の妻にとっても初めての決めごとであることを忘れるな! 妻の満足のいく意志決定のためにオトーチャンはひたすら情報収集につとめ、意見を交わしあい、最終的に妻にとってベストな出産環境を選択させてあげることなのだ。


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