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大量の事務手続きこそスマートにこなしたい

出産準備期間の中でけっこう苦労するのが「事務手続き」である。最も気をつけたいのは国や地方自治体からでる補助金だ。助成金の額は自治体によって違いがあり、申請方法や還付方法もさまざまだ。さらには所属する会社から補助金がでる場合もあり、合計で60万円以上補助金を獲得できることもある。
つまり「知らないと損をする」リスクがあるのだ。オトーチャンとしては徹底的に調べ上げてできる限りの補助金を得るべし。「お金をかけすぎたくない」と高額な出産方法に妻がためらっても、遠慮させてはならないのである。
 

母子手帳は、夫婦ふたりで受け取るべし


妊婦が鞄などに取り付け外出時のアテンションをとるマタニティーマーク。あのマークはどこにいけば入手できるか知っているか? あるいは、母子手帳は病院で受け取ると思っていないか?
妊娠中の各所手続きは書類の種類、申請場所など多岐にわたる。そうした手続きは夫が働いている日中に妻がひとりで行うという家庭もあるとは思う。しかしオトーチャンは現場主義。自ら申請書を書き、各所に赴いて手続きをすることで妻に貢献するべし。また、自治体などの窓口は、さまざまな疑問や悩みに回答してくれるので、早いうちに訪れいろいろな疑問を解消しておきたい。
少なくとも母子手帳の受け取りは夫婦一緒に行きたいところ。出産後も大切に保管されるであろう「愛と涙の記録」が収まる母子手帳。この母子手帳の受け取りこそすべての始まりである。その始まりの瞬間を妻ひとりだけに独占させてはならない!
(ちなみに母子手帳は「妊娠届出書」をもって市町村区の役所等で受け取る。マタニティーマークは一部自治体でも配布しているが、鉄道会社や空港の窓口が確実だ。)
出産とは夫婦の一大プロジェクト。そのプロジェクトに突き進む妻を、情報収集力と事務処理能力で環境面を整え、きめ細やかに上司を支えていく秘書のような動きこそ、出産準備期間におけるオトーチャンの美しい振る舞いなのである。
島崎昭光=文 asacom.=イラスト
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