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2017.10.31

ライフ

二日酔いの悩みも解消!? オッサン向け酒量計測ガジェット「TISPY」の実力は?

「左脳を刺激する! オッサンIT化計画」を最初から読む
二日酔いの悩みも解消!? オッサン向け酒量計測ガジェット「TISPY」の実力は?
「あぁ、こうなるとわかってるのに、なんで飲みすぎてしまったのだ……」と、重たい頭を抱えながら会社へ向かった経験は、酒飲みなら誰にでもあるだろう。そんな悩みの解消に役立つかもしれないのが、“適度な飲酒”をサポートしてくれるガジェット「TISPY」だ。
内蔵されているアルコールセンサーで呼気中のアルコール濃度を計測し、現在どれくらい「酔っているか」を通知したり、二日酔いが心配される酒量を超えると警告してくれる。身長や体重といった基本情報に加え過去の計測結果から、ユーザーの「お酒の強さ」を学習し、酔い具合や二日酔いの心配度を調整してくれる点も魅力のひとつ。TISPYのアドバイスに従い飲むようにすれば、自然とヘルシー&ジェントルな飲酒習慣が身に着くというのだが、はたしてその実力は……? 早速試してみることにしよう。

簡単操作で、いつでもどこでも気軽に飲酒量を計測! のはずが……

TISPYの導入初日。ちょうど友人たちと飲みに行く約束をしていたので、手に入れたガジェットのテスト&自慢を兼ね、TISPYを携帯して約束の居酒屋へ。
友人たち「おや、その機械は何なの?」
私「おっと気が付きましたか! これは『TISPY』といってね……(以下説明)」
友人たち「へぇ、凄いじゃない。早速使って見せてよ。てか、その前に、とりあえず乾杯しとく?」
私「オッケー! でも、その前に『記録スタート』ボタンを押して……っと」

……で、気が付けば何故か服を着たまま布団の中にいる自分を発見。久々に会った友人たちとの会話がいきなり弾み、計測を忘れるどころか、1軒目にして、早くも泥酔していたようなんですよね(あちゃー)。後から聞いたところによれば、TISPYはもちろん正常に動作しており、「記録スタート」ボタンを押してから30分後くらいに計測をうながすアラームが鳴っていたそうなのだが、なんとワタクシ、
「今日は、TISPYをみんなに見せるだけでいいの! それよりホッピーの“ナカ”、もう一杯頼んで!!」
と、本来であれば、せいぜいビール1~2杯くらいの酒量であるべき最初の計測タイミングで、すでにホッピーの“ナカ(焼酎)”を5杯くらいお替わりしていた模様。一応、その後でカラオケスナックに行った記憶はあるので、実際には、ちょっと思い出したくないくらいの量を飲んだに違いなく、当然、翌日は超二日酔い。TISPY持って行った意味、まるでなし!!! 言い訳をさせていただけば、1軒目で出してくれた“ナカ”の分量がサービス満点すぎましたね。泥酔しているワタクシとTISPYの写真、友人が撮ってるんですけど、とても掲載する勇気はありません……。
2/2

TISPY vs. 大酒飲みのデスマッチ、はたしてリベンジの結果は??

これでは、いくらなんでもTISPYに対して申し訳なさすぎる。ちょうど、その数日後、今度は比較的穏やかな知人と食事をする予定があったので、リベンジすべく、再びTISPYを手に別の店へ。前回の失態を繰り返さないよう、ホッピーは避けビールにしよう……と思ったのだが、レモンチェッロサワーとかなんとか、ちょっと興味深いお酒が何種かあるもんだから、またしてもつい飲みすぎて……。

かろうじて、何回か計測はしていたようだが、結局は撃沈。わかっちゃいるけど止められない、大酒呑みの残念過ぎるサガですなぁ……(涙)。

いよいよ最終決戦!? 覚悟をもって臨んだ、家呑みでの計測結果で希望の光が……

いや、これじゃあホント記事にならないので、あらためて、一人静かに家飲みで試してみることに。以下が“ちゃんとした”TISPYの使い方である。
先ほども書いたが、TISPYを使う際には、まず「記録スタート」ボタンを押す。あとは一定時間ごとに記録を促すアラームが鳴る(任意のタイミングで計測することも可能)ので、「BREATH」ボタンを押し、計測を開始。

TISPYのアルコールセンサーに息を吹きかけることで計測が実施される。

計測により判明した呼気中のアルコール濃度と、事前に登録した身長や体重などの情報からTISPYが導き出した“酔い加減”に応じ、「水を飲みましょう」、「ペースに注意」などのメッセージが表示される。

そろそろ飲むのを止めるべき、とTISPYが判断したタイミングでメッセージが表示されるので、(できることなら)ここで「完了」ボタンを押し、飲酒を終了。
飲酒が完了した時点から、TISPYの「酔いさめ予測タイマー」が起動。一定時間経過したところで、酔いが覚めているかどうかの確認を行う。

ここまでが、1回の計測の流れとなる。これを繰り返すことにより、TISPYがユーザーの“適度な酒量”を学習し、アドバイスの精度も高まっていくというわけだ。

スマートフォンと連携させることで、このように詳しい結果や履歴をチェックすることもできる。

毎日お酒を飲む習慣がある人には、かなり役立ちそう。大酒飲みにも、抑止効果アリ

アルコールセンサーや学習機能により、“適度な飲酒”をサポートしてくれる「TISPY」。実際に使ってみて感じたのは、家、または会社帰りに一人で毎日お酒を飲む習慣がある人にとっては、かなり効果的なガジェットではないか、ということだった。何よりも、目の前に飲酒量のアドバイスをしてくれる機械があるというだけで、酒量に対する抑止力が働く気がする。特に、「毎日ビール2~3杯で済ませたいけど、ついつい飲みすぎちゃんですよねぇ」という程度の呑み助であれば、TISPYのチカラで、かなり酒量をセーブすることができるのではないだろうか。
一方、お酒を飲む=みんなでワイワイ派の人や、筆者のように毎日飲むわけではないが、飲むときにはとにかく大量に(しかも初っ端からハードリカー系)というタイプの酒呑みにとって、TISPYは結構ハードルの高いガジェットかもしれない。とにかく、計測はおろか機械の存在自体を忘れないようにするのが大変なのだ(実際、お店に置き忘れたこともありました)。逆に言えば、最後までTISPYのことを忘れないように飲む意志の強さを身に着ければ、自然と酒量も減っていく、ということなのかもしれないが……。
いずれにしても、飲酒に対する姿勢を改めたいと願っている人にとって、役立つ存在となってくれることは間違いない。価格も1万3000円程度なので、試してみる価値は十分にあるだろう。
文=石井徒酔郎

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