Running Up-date Vol.79
2021.07.17
LEISURE

プロ顔負けのトライアスリートに学ぶギア選び。アフターランも含めて頼れる品々

菊池朋明

「Running Up-Date」とは……

突然だが、一般の市民ランナーとトップアスリートの差はどこからくるのだろう。

身体能力やトレーニングのレベルが違う? それはもちろんそのとおり。しかしそれ以上に大きいのが、トレーニング“以外”の時間をどう過ごすかの差だと言われている。

すなわち、ケアに費やす時間と意識の違いだ。

アマチュアながらプロ顔負けの結果を残すトライアスリート菊池朋明さんも、やはりケアには人一倍気を遣っているそう。前編に続き、今回はそのへんの話を聞いてみよう。

トレーニングシューズは「クッション性重視」

菊池朋明
シンプルなルルレモンのトップスと、エルドレッソのヒョウ柄ショーツの組み合わせ。キャップはハーレー、シューズはナイキだ。

ケアへのこだわりは、まず足元に現れている。ナイキが“怪我ゼロ”を掲げてリリースしたニューモデル「ズームX インヴィンシブル ラン」は、モデル名にあるように、ソールユニットにズームXフォームを採用。

箱根駅伝などの競技シーンを席捲した厚底シューズ、「ズーム X ヴェイパーフライ ネクスト%」に使われているものと同じ素材だ。

菊池朋明

「もともとレースでは“ヴェイパーフライ”を履いていて、このフワフワしたズームXソールの良さは実感していました。

“インヴィンシブル ラン”は同じ味付けのクッショニングで、より怪我のリスクの低減を狙ったシューズ。ある程度距離を走り込むトレーニングなら、スピード仕様のシューズではなく、クッショニングを重視して選んでいます」。

シューズ以外でも、アキレス腱やふくらはぎへの負担を考慮し、足の故障を予防するためのさまざまな秘密兵器を導入している。

菊池朋明

「写真のKTテープは主にアキレス腱のサポート用で、少しでも違和感を感じたら走る前に貼っています。今日はスピード練をしようかな、というときや、トレイルランやクロスカントリー的な不整地走のときにも、予防として使います。

2XU(ツータイムズユー)のカーフは、ふくらはぎの筋肉をコンプレッションすることで走行中の揺れを抑えてくれます。こういった小さな積み重ねが、疲労軽減につながるんです」。

思いつくケアはとにかく全部やる!が菊池さんのスタンスだが、むしろ一般ランナーこそマネしたいポイント。

気分転換やフィットネス向上のために走っているのに、故障して痛みを我慢することになってしまったら、本末転倒もいいところだ。

NEXT PAGE /

ヘビーユーザーだからこそ、気軽に買い換えられるモノを

予防用グッズとは別に、アフターランで使っているのがトリガーポイントのマッサージボールだ。

菊池朋明

「ふたつのボールが連結していて、間隔を自在に調整できるのがポイントです。走ったあとや寝る前のちょっとした時間に、背骨やふくらはぎなどに当てて、自重をかけてほぐします。小さいからこそ、気になる部位をピンポイントで刺激できるので効きますよ(笑)」。

フリーランスのWEBデザイナーという仕事柄、スポーツ向けのケアグッズは常に手元に置いておくそうだが、もうひとつ手放せないのが音楽

仕事中を含め、基本的にずっと聴いているので、走るときには完全ワイヤレスホンが欠かせない。

菊池朋明

「ランニング中は日本語ラップが調子いいですね。芸人さんのラジオコンテンツもよく聴いています。

このジャブラのワイヤレスホンは水に強く、滝汗をかいても平気ですし、価格も超高価というわけではないので気兼ねなく買い替えられます。Qi規格のワイヤレス充電に対応している点も地味に便利です」。

菊池朋明
グダーのサングラスは数千円というプライスが魅力。これも「以前はオークリーを使っていましたが、トレーニング種目を替えるときになくしがちだったので、これなら気軽に使えそう」との理由でチョイス。
菊池朋明
ガーミンのフォアアスリート935はトライアスロンの3種目すべてに対応。「ヨガモードというのがあるのですが、そのインターバル機能を利用して、サウナと水風呂の交互浴タイマーに活用しています」。
NEXT PAGE /

生地のクオリティで選んだらルルレモンが増えていった

ウェアとヘッドバンドは、最近注目を集めているルルレモンを愛用。

菊池朋明

「汗をかいたときのサラサラ具合が最高で、ベトベトして困ることがまずありません。夏場はタンクトップですが、冬場であれば長袖、ボトムスもルルレモンです。快適さ、着心地で選んだら自然とルルレモンが増えてきました」。

キャップに関しても、汗をかいてもガンガン洗えるメッシュキャップを選んでいるが、頭が大きいため選択肢が限られるという。

「お洒落なサイクルキャップやコンパクトなランニングキャップは無理。深く被れるものでないとダメなんですよ。そこでロゴが目立たない、ハーレーのシンプルなキャップがしっくりきています」。

菊池朋明

ケアグッズをはじめ、トライアスリートならではのギア選びを多岐に渡って教えてくれた菊池さん。取材の最後にお礼を伝えると、バックパックの後ろ姿に、何やら見慣れないアイテムでシューズが吊り下げられているではないか!

菊池朋明

「これ、むちゃくちゃ重宝しますよ。ニートクリーツ社のシューズクリップで、バイクとラン両方の練習をするときは、どちらかのシューズをこのクリップで吊り下げて移動しています」。

湿気のこもるシューズをオープンな状態で携行できるのは、この時期は特にありがたい。効率や心地良さを同等に重視するのは、限られた時間の中で計画的なトレーニングが求められるトライアスリートらしい着眼点。今回も大いに参考になりました!

菊池朋明
[右]アイアンマン コナ大会の出走権を獲得した際に授与されたもの。トライアスリート垂涎のメダルだ。 [左]レース中の栄養補給はジェルで。ただし、普段は脂質代謝優位(ファットアダプト)を意識しているため、補給量は減ってきているとか。
RUNNER’S FILE 39
氏名:菊池朋明 
年齢:33歳(1988年生まれ)
仕事:フリーランス WEBデザイナー
走る頻度:週4~5回、10~15km程度
記録:フルマラソン3時間2秒(2018年、古河はなももマラソン) アイアンマン・バンセン70.3km 総合7位

連載「Running Up-Date」一覧へ

「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る

礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真

# Running Up-Date# トライアスロン# ランニング# 菊池朋明
更に読み込む