「Camp Gear Note」とは……川、山、公園、キャンプ場……。どこへ行っても、厄介な蚊が姿を現す季節がついにやってきた。この時期は、虫除け対策の充実度=外遊びの快適度と言っても過言ではない。
以前、
「有効成分」と「配合率」で虫除けを選ぶ方法について書いたが、今回は2021年注目の虫除けグッズと対策法を前後編にわたってお伝えする。
虫除け対策は、やり過ぎじゃないか、ってくらいやるのがちょうどいいのだ。
ニューフェイス vs.クラシックス
虫除けに有効な成分の開発が進められてはいるものの、実は新しい虫除けグッズはあまり登場しない。そんな中、3年前の登場以来、年々認知度を広げているニューフェイスが、こちらの「屋外用蚊よけKA•KO•I」。
薬液ボトルを超音波振動式噴霧器に取り付けた製品で、その名のとおり、半径3.6m(40㎡)の範囲を蚊除けバリアで囲ってくれる。
スイッチをオンにしておくと、ヤブ蚊類にも効果がある新成分「メトフルトリン」を一定間隔で自動的に噴霧してくれる仕組み。
人感センサーを搭載しており、本体上部で人の動きを感知すると自動的に噴霧をストップしてくれる賢いヤツだ。火や熱を使うシステムではないので、小さい子供のいるキャンプサイトでも安心して使うことができる点でもポイントが高い。
注意点は、屋外で使う前提の製品なので、テント内や室内などの密閉された空間では使わないこと。薬品の濃度が高まり過ぎてしまうらしい。
対して、ベーシックな蚊取り線香も変わらずの人気を誇る。
案外気の利いた蚊取り線香ホルダーを見つけるのは難しいが、今年ペレグリン デザインから登場した「スケボーデッキの蚊取り線香ホルダー」がかなりイケてる。
この美しい模様のベースプレートを見よ。実はこれ、折れたスケボーの板を重ね合わせた素材で作られているのだ。部分によって、一枚として同じ柄はない一点ものなのだそう。
これを職人が一枚一枚カットし、溝を削り出していく。素材から作り上げていく果てしない手間隙のかかり具合は、工業製品ではなく、工芸品と呼ぶほうがふさわしい。
カラビナ型の金具の真ん中に、蚊取り線香を挟み込むシンプルな構造が採用されている。プレートに映し出される影さえも、作品の一部のようなデザインだ。
引っ掛けてぶら下げてもいいし、テーブルや地面に置いても使える2-WAY仕様なので、キャンプサイトでも自宅でも使う場所を選ばない。
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