夏は灯りも虫対策を意識して選ぼう
「飛んで火に入る夏の虫」とのことわざがあるように、夏の虫は光に集まりやすい。このキャプテンスタッグ 「LEDバグランタン」は、その習性をあえて利用したアイデア商品だ。
3段階に調整できる高光度のLEDライトに、誘虫ライト(コンビニの外にあるアレです)を組み合わせている。
LEDライトと誘虫ライトの電源ボタンは独立しているので、それぞれどちらかだけを使うこともできる。誘虫ライトだけを使う場合、フル充電で連続20時間使用可能。
USB充電式で乾電池が不要なのもありがたい。万一電池が切れても、車のシガーソケットから充電できる。
キャンプ撮影時に試しに外に起きっぱなしにしてみたのだが、明け方にチェックすると、なかなかの量の蚊が餌食になっていた。小さいライトだが、その実力は侮りがたし。
SOTOの「虫の寄りにくいランタン」も、虫が寄りにくい3つの効果が盛り込まれている、ロングセラーを記録している人気商品だ。
まず、最大の特徴は光がオレンジ色なこと。通常の黄色や白い光は波長が短く、虫が寄りやすいが、オレンジ色の光は波長が長く、虫が光に気が付きづらい。
さらにリフレクターを装着することで、虫の多い方向の光をカットして必要なスペースだけを照らすことができる。リフレクターには市販の蚊取りマットを装着することもでき、ランタン自体が防虫アイテムとしても機能する。
また、パワーブースターを搭載しているため、寒い場所でもドロップダウンが少なく、安定した光量を得られる。
燃料はどこでも手に入りやすく、価格も手頃なカセットガスを採用。バーナー類と燃料を共有できるメリットがある。
老舗バーナーブランドならではの気の利いたディテール設計は、純粋なランタンとしてみても魅力的だろう。
紹介した製品はどれも優れたものだが、ひとつだけで万全な対策を構築することは難しい。いくつかの併せ技を使いこなしてこそ、快適な空間を作り上げることができるのだ。
次回は最新の虫除けウェアとクラシックな虫除け対策を併せて提案したい。お楽しみに。
「Camp Gear Note」90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。
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