2020.10.31
LEISURE

“コロナ太り”ならぬ“コロナ健康”を獲得した、コーエンPR川崎さんのランニングスタイル

川崎 匠 
「Running Up-Date」とは……

昨今の社会情勢を受けて生活習慣が大きく変わり、通勤や移動の頻度が減って体重がアップ。そんな“コロナ太り”のエピソードは枚挙にいとまがない。

一方で、「自分の場合、リモートワークが中心になったおかげで “コロナ健康”になっています」と語るのは、人気ブランド・コーエンのPRを務める川崎 匠さん。

どういうことだろう?

通勤にあてていた時間を無理なくランニングにシフト

「世田谷区の千歳船橋駅周辺に住んでいるのですが、これまでは都心部のオフィスまでドアツードアで1時間ほどかかっていました。

その通勤分の時間が浮いたおかげで、朝に余裕ができたんですよね。だから週平均にすると3~4回ほど、晴れている朝は、ほぼほぼ走りに行っちゃいます」。

川崎 匠

毎朝の走る距離は5km弱。ホームコースである砧公園が定番だ。走り終わってシャワーを浴びたりする時間を考慮に入れると、1時間ほどのスキマ時間が無理なく走るにはちょうどいい。

「走り始めた最初の頃は『キロ何分で走れるようになった』とか、『走行距離が伸びた』とかがモチベーションになっていました。でも今はとくにタイムなども気にせず走ります。

走ることに関して、そもそもトレーニングという意識がなくって、マラソン大会への参加経験はゼロですし、興味もありません。日々のランニングが“練習”になってしまうのがイヤで、無理せず散歩の延長線上で走っている、という感じなんです」。

新しい生活様式に対応したマラソン大会が徐々にリスタートし始めているものの、まだまだ大会の数も参加定員もごく限られているのが現状。

一時的にモチベーションがダウンしてしまったランナーも多いなか、むしろランニングの頻度が密になってフィットネスがアップしたという、気負わない川崎さんらしいランニングアップデートだ。

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アンルートのスタートが転機に

「スラムダンク世代だったので、学生時代はずっとバスケットボールに打ち込んでいました。当時はNBAのような4クォーター制でなく20分ハーフ制でスタミナが必要だったため、よく走っていましたね。

20歳のときに腰のヘルニアをやってしまい、社会人になってダイエットのために走り始めたのですが、走ることには抵抗がなかったんですよね。それにランニングって自分のペースで楽しめるじゃないですか。チームスポーツだとまわりに合わせないといけないから、ヘルニアが大きなネックだったんですけど、ランニングなら大丈夫だった。それものめりこんだきっかけです。

ランニングを通じて体幹が丈夫になったのか、今は倒れてしまうほどの腰痛が出ることはなくなりました。それが走りはじめていちばん嬉しかった変化かもしれないですね」。

川崎 匠

走ることが習慣化したのにはもうひとつ、仕事上の大きな転機があった。

「走り始めたタイミングで、ユナイテッドアローズ社内の新規ブランドとして『アンルート』が立ち上がったんです。ファッションとスポーツのミックスがテーマで、当時オープンしたショップでは夜のグループラン(複数人で集まって、会話のできるペースで走ること)を引率したりと、走ることが仕事に直結しました。どうも自分が走ってるということもあって声をかけていただいたようなのですが」。

そこで気がついたのが、街をランニングする楽しさだ。

「グループランでは豊洲のベイエリアや東京タワーのあたりをコースにしていました。夜の都市を気ままに走るのって気持ちがいいんですよね。

ちょっとした非日常の観光気分が味わえますし、街のことをフィジカルに体感できます。今でも馴染みのない場所にいくとまず走ってみますね。複数人で走るとひとりで走るよりもラクで、それもランニングが楽しくなる一因でした」。

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走るコトで生まれる新しいコミュニケーション

「それからお客様と洋服を通してのコミュニケーションでなく、コトを通してのコミュニケーションが作れたのも新鮮でした。

ランナー同士だとすぐ打ち解けられますし、人付き合いの幅が広がるのもいいですよね。食品メーカーに勤務されている方とか、普通に生活してたら知り合えない人と、友人になれました。

たまに海外からのゲストが参加してくれることもあって、異文化コミュニケーションの機会もありましたよ。呑みながらでなく走りながらの、健康的なコミュニケーションですよね」。

コロナ禍においては朝に、ひとりで走っているが、状況が落ち着いたらまら夜に仲間と走ってみたい、とのこと。

川崎 匠

「洋服畑のバックボーンがあるので、今のモチベ―ションのひとつはしっかり体型を維持したいということ。このあたりがレース指向の方とは少し違うかもしれません。

それからウェアリング、スタイリングも走るモチベーションに繋がります。自分なりにしっくりくるコーディネートに身を包むと、それだけでアガりますから。やっぱり服が好きでブランドへのこだわりもありますし、新しいウェアやシューズを選ぶのはいつまでたっても楽しいんです。

こんなときほどギアを新調して、走るきっかけにしてみるといいのではないでしょうか」。

最初は派手なカラーのスポーツウェアが多かったが、現在は落ち着いたトーンの、比較的メジャーではないメーカーのアイテムをよく手に取るようになったとか。

そのあたりのスタイリング術は後編で!

川崎 匠

RUNNER’S FILE 21
氏名:川崎 匠 
年齢:38歳(1982年生まれ)
仕事:コーエン メンズPR
走る頻度:週3~4日、5km弱
記録:レースへの参加経験なし

「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る

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礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真

# Running Up-Date# コーエン# ランニング# 川崎 匠
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