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2020.10.11

あそぶ

アウトドア業界を明るく灯す「マイルストーン」のヘッドランプ、その実力とは?

マイルストーン
「Camp Gear Note」とは……
キャンプを始めてみると、「こんなに便利なものがあったんだ!」と驚かされるようなギアの発見がある。なかでもヘッドランプには驚かされるだろう。
使ったことがない方は懐中電灯の延長くらいに思っているかもしれないが、これがとにかく便利。LEDの登場以降は、より小さく、バッテリー持続時間も信じられないほどに延びている。
欧米ブランドのシェアが多いギアだが、今回はその中でもひと際個性が輝く日本生まれのブランド「マイルストーン」の成り立ちと特徴について掘り下げてみよう。

丸100年に渡り、灯りを生み出し続けてきた会社が母体

マイルストーン
母体となった冨士灯器株式会社は、大阪府阿倍野区天王寺町を拠点とするコテコテの関西下町企業である。
マイルストーンは、2014年に当時30代だった西岡修平さんが立ち上げた若いブランドだが、その背景にある歴史はかなり古い。
親会社の「冨士灯器株式会社」は、夜釣りに役立つ灯りの製造販売を主な事業としてきた老舗釣具製造メーカーで、今年で創業100周年を迎える。西岡家は代々灯りを扱ってきた、いわば「灯りの一族」とでも呼ぶべき存在である。
マイルストーン
[左]今見ると、カーバイドランプはなんだか新鮮で洒落て見える。[右]初期のヘッドランプは、バッテリー大きさが時代を感じさせる。しかし、当時は画期的なコンパクトさだった。
「冨士灯器株式会社はカーバイドランプという炭鉱や露店商、釣り用に使われていたランプを創業時から作り続けてきた会社です。ヘッドランプを作り始めたのは祖父の代から。規模こそ今と違いますが、当時はナショナル(現・パナソニック)と競い合っていたのだそうです」。
その後、LEDの登場に伴い、夜釣り用の電気ウキなどの生産も開始。現在まで開発から、検査、組み立てまですべての工程を大阪府阿倍野区天王寺町(あべのハルカスのお膝元)で行っている。
マイルストーン
兄と一緒に釣り用のランプを扱うブランド「ZEXUS(ゼクサス)」の立ち上げにも参画。同ブランドは釣り業界ではすっかりお馴染みの銘柄に成長している。
「ガレージブランドが増えていますが、なかなかヘッドランプを選択するブランドはないですよね。でも、僕の場合は灯り、LED、電池が常に身近にあったので、自然な流れでヘッドランプの開発に取り組んだのです」。
こうした環境下で育ち、働いてきた西岡さんが自身のブランドを立ち上げるにあたって、これまで培ってきた経験を生かせるヘッドランプを選んだのは必然だったのだ。
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暖かい電球色のLEDとシンプルを極めた操作性

マイルストーン
右が通常の白色LEDで左が電球色。並べてみると違いは歴然。
灯りを扱ってきた歴史は長いとはいえ、アウトドア用ヘッドランプ市場への参入は初めて。そこで、特色を出すために彼らが取り組んだのは、通常は白色が使われるLEDに暖かい電球色を採用することだった。
「キャンプシーンで親しまれているランタンの暖かい光をイメージしました。テクニカルなお話をすると、フォグランプと同様、電球色は光の透過性に優れていて霧の中でも乱反射せずによく見えるんです」。
さらに、暖かみのある光は食事をおいしそうに見せてくれる効果もある。無機質な蛍光灯の下で食べるよりも、ランタンの明かりで食べるほうが美味しく感じるのと同じだ。
マイルストーン
あえてスイッチを2つにすることで、それぞれのスイッチが持つ機能を振り分けて操作をシンプルにした。
また、操作性の良さとシンプルさも特徴のひとつだろう。
徐々に機能を付け加えていった結果、光量の調整方法や色の変更方法などの手順が複雑で使いづらいヘッドランプは少なくない。消し方がわからない、なんて元も子もないことも起こり得る。
そこでマイルストーンの製品は、あえて機能をシンプルに絞り、複数のボタンに役割を振り分けるなど操作を簡略化した。
「複雑にすると基板の不良など故障の原因になり得るし、扱いづらくもなる。我々はいかに使いやすいか、を追求して物作りをしています」。
カラーも1機種に1カラーのみの展開と非常にシンプル。実に単純明快。
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