左脳を刺激する! オッサンIT化計画 Vol.57
2018.12.11
LEISURE

ゲーセンを自宅に! 少年時代の夢を叶える“お手頃”アーケード筐体レビュー

昭和後期のゲーセンで一世風靡した「スペースインベーダー」や「パックマン」などの名作ビデオゲームたちが、当時のアーケード筐体スタイルで平成最後の冬に大復活。

約6万円という価格ながら、品薄状態が続くヒット商品となっている。自宅にゲーセンのゲーム機を置くという、ゲーマー世代なら誰もが憧れた夢を実現する「Arcade1Up(アーケードワンアップ)」シリーズの魅力を、体験レポートで紹介しよう。

サイズは実機の4分の3。名作ゲームの筐体を忠実に再現

1978年のリリース直後から、社会現象となるほどの大ブームを巻き起こし、本格的なビデオゲーム時代到来のシンボルとなった「スペースインベーダー」(タイトー)。30代後半から40代くらいのオッサンなら、ゲーセンや駄菓子屋で、夢中になって遊んだ記憶を持つ人も多いだろう。

今回紹介する「アーケードワンアップ」シリーズ(Tastemakers/国内販売元はタイトー)は、簡単に言えば「スペースインベーダー」をはじめ「パックマン」や「ギャラクシアン」といった、当時の名作ビデオゲームの“復刻版”だ。

当時のゲームで遊べるという意味では、これまでにも家庭用ゲーム機や携帯ゲームとして、これらのタイトルは何度もリバイバルされているが、「アーケードワンアップ」シリーズが一線を画しているのは、当時の筐体まで復刻している点にある。

サイズこそ実機の4分の3だが、その再現度はかなり忠実。ジョイスティックやボタンの感触も含め、まさにゲーセンで遊んだ感覚を自宅で味わえるのは、当時の少年たちにとって、大げさでなく革命的な事件といえるのではないだろうか。

 

ゲームで遊ぶ前に筐体を組み立てる楽しみが待っている点も◎

というわけで、早速「アーケードワンアップ」シリーズの「スペースインベーダー SPACE INVADERS」をメーカーより拝借してみた。

予備知識を仕入れず、単に「懐かしのゲーム機で遊べる!」という興奮だけで手配をしてしまったのだが、商品が手元に届いてビックリ。

なんとこちら、組み立てキットだったのである。とはいえ、組み立てはドライバー1本でできる程度の簡単な工程で完了する。拝借したパッケージは説明書も英語だったが、図を見れば十分理解できる内容だ(日本仕様電源版の場合、電源回りのパーツが説明書と異なる点に、少しだけ注意が必要)。

感覚的にはイケアやニトリの組み立て式家具くらいの難易度といったところか。パーツが大きいため、ひとりで組み立てるには少ししんどい工程もあったが、ゆっくり組み立てても60分くらいあれば完成できるはずだ。組み立ての工程も、DIY感覚で結構楽しめた。

サイズ(H1163×W483×D584mm)を除けば、当時のアーケード筐体との違いは、モニターがブラウン管から液晶パネルに変わっている程度か。ちなみに重量は約20kg。そこまで重たいとは感じなかったが、気軽に移動できるほどではないので、置き場所を決めてから組み立てたほうが良いだろう。

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アメリカンな音量設定には要注意。環境によっては消音対策が必要かも

組み立てが完了したら、待望の電源オン!

家庭用ということで、当然ながら電源スイッチを入れるだけで、コインを投入しなくても遊べるようになっているのがうれしいところ。さぁ、思う存分インベーダーでフィーバーするぞ!! と筐体の前に陣取ったのだが、ここで大きな問題に行き当たった。

ゲーセンの雰囲気を忠実に再現しているということなのか、それともアメリカ製品ならではのダイナミックさ故なのか、とにかく音が大きいのである。音量調整は無音を含め3段階の調整ができるのだが、小さな音のほうでもかなりのボリューム。夜間のプレイは正直厳しい感じだ。

本体側でこれ以上の調整ができないため、あれこれ試行錯誤をした結果、たどり着いたのがスピーカー部分に物を置く物理的な消音措置である。

ハンドタオルを被せる程度でも、まぁまぁの効果があった。おそらく「スペースインベーダー SPACE INVADERS」以外でも同様かと思われるので、音量が気になるならこうした対策をとってみると良いだろう。

 

子供時代に戻れるタイムスリップ装置として、6万円はかなりお値打ち!?

音量の問題を除けば、プレイ体験は心から感動の一言。ジョイスティックやボタンを操りインベーダーゲームに興じていると、見事に子供時代の想い出が蘇る。さらに雰囲気を出すため、コントロールパネルまわりに駄菓子の類を並べてみれば、まさにゲーセンが自宅に再現された感じだ。

「スペースインベーダー SPACE INVADERS」の場合、モノクロ版とカラー版の種類がプレイ可能になっている。その他のシリーズも同様に、ひとつの筐体で2種類のゲームが楽しめる。

本体価格が約6万円なので、単純に割り算をすれば1ゲームあたり3万円。この数字だけをみれば、今どきの家庭用ゲーム機を買ったほうが、はるかにお得な印象を受けるかもしれないが、その比較はあまり意味がない。なぜなら、この「アーケードワンアップ」シリーズの価値は、あくまでもアーケード筐体を再現したハードウェアにあるからだ。

ゲームをプレイする感覚ひとつとっても、当時を再現した筐体やコントロールパネルと家庭用ゲーム機とでは、楽しさの種類がまったく異なるといっても過言ではなかった。特に30代後半から40代のオッサンたちにとって「アーケードワンアップ」シリーズは、ゲーム機というより、子供時代へタイムスリップするための装置といえるのかもしれない。

そう思えば、6万円というお値段はかなり魅力的。2019年初頭以降なら、比較的容易に入手できるようになりそうなので、平成最後の「自分へのご褒美」としてみてはいかがだろう?

石井名人=取材・文

# IT# オッサンIT化計画# ゲームセンター# スペースインベーダー# パックマン
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