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2017.11.09

あそぶ

iPhoneX最速レビュー、使って分かった超進化。 「全面ディスプレー」がすべての始まりだった

当記事は、「東洋経済ONLINE」の提供記事です。元記事はこちらから。
iPhone X シルバー 256GBモデル。iPhone 8のシルバーモデルよりもややグレーに近い背面のボディカラーだ(筆者撮影)
アップルは9月12日に発表した新型スマートフォン「iPhone X(テン)」を11月3日に発売した。10月27日に予約を開始し、10万円を超えるプレミアムモデルでありながら、数分間で100万台以上の予約を受注したとみられており、iPhoneがスマートフォンブランドの王様であることを物語る。
そんなiPhone Xを、アップルより貸し出しを受け、1週間ほど試してみた。そのレビューをお届けする。レビューするモデルは、iPhone X シルバー 256GBだ。
筆者は日本でiPhone 3Gが発売された2008年以来、アップルのスマートフォンを利用してきたが、iPhone Xに触れた瞬間から、新しいデザイン、美しいディスプレー、そして操作性、先進の生体認証機能など、10年間の成熟とそこからの飛躍を見ることができた。
アップルがこれからの10年、どのようにスマートフォンに取り組んでいくのかを垣間見るうえで、重要な製品と評価できる。

手に馴染む、美しいデザイン

フレームには美しく磨かれたステンレススチールが採用され、これまでのマットなイメージを一新している。背面の2つのカメラは、縦に配置される(筆者撮影)
iPhone Xを箱から取り出してみると、「iPhone最大の画面サイズ」というふれこみからは少し異なる印象を覚える。手に馴染む手頃なサイズ感を保っていたからだ。しっとりとしたガラスの感触と、機能を凝縮したことを感じさせる重さが、手に伝わってきた。
iPhone Xは、すでに発売されている2017年モデルのiPhone 8、iPhone 8 Plusと多くの部分で共通項を持つ。基本的なデザインも、そのうちのひとつだ。
iPhone Xは、正面は後述の有機ELディスプレーを全面に配置し、指紋がつきにくい加工が施された表面を、指は滑らかに滑る。同じガラスが背面にも配置され、表裏共に同じ手触りを感じることができる。
背面のガラス化は、より薄型化できる金属のボディに比べて重たくなるが、iPhone Xの魅力のひとつであるワイヤレス充電への対応をするために必要な素材の変更だった。
表裏2枚のガラスを緩やかに丸みを帯びた金属のフレームがつなぎとめるのだが、iPhone Xでは、アルミニウムに変わって、ステンレススチールが用いられている。サージャリーグレード、つまり医療の手術の現場で用いられる品質の金属だという。
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左からiPhone 8、iPhone X、iPhone 8 Plus。サイズとしては、iPhone 8に近く、iPhone 8にケースを装着すると、iPhone Xと同じような握り心地を再現できる(筆者撮影)
iPhone Xシルバーモデルのフレームは丁寧に磨かれ、これまでのマットなアルミニウムの印象を一新している。日の光の下ではガラス面と一緒にキラキラとその美しい反射光を返し、表情をコロコロと変える面白さがある。スペースグレーモデルはボディカラーに合わせてグレーの塗装が施され、グッと引き締まった印象を与えてくれる。
iPhone Xのサイズは、長さ143.6ミリ×幅70.9ミリ、厚さ7.7ミリ、147グラム。ちょうどiPhone 8 PlusとiPhone 8の中間と言われているが、実際の寸法で比較すると、iPhone 8に近いサイズだ。iPhone 8より長さが5.2ミリ、幅が3.6ミリ大きくなっている一方、iPhone 8 Plusと比べるとそれぞれ14.8ミリ、7.2ミリの差があることからも、「iPhone 8寄り」のモデルであることがわかる。
筆者はPlusモデルの大画面と2つのカメラに魅力を感じているが、手が小さく片手で操作しにくいという理由から、iPhone 7シリーズ以降、4.7インチのiPhoneを選んできた。iPhone Xはそんな4.7インチモデルを好む人にとっても、小幅なサイズで、iPhone最大のディスプレーを楽しめる、そんな絶妙なサイズを実現している。

迫力と画質が実現するSuper Retinaディスプレー

全面ディスプレーとなったSuper Retinaディスプレーは、有機ELパネルを採用した5.8インチだ(筆者撮影)
iPhone X最大の進化はディスプレーだ。iPhone XとこれまでのiPhoneの違いのすべては、全面をディスプレーとした新しいデザインをきっかけに展開されている。新たに採用された縁のない5.8インチ有機ELディスプレーを実現するための問題解決を、ハードウエアの技術とソフトウエアデザインで行った、iPhone Xの本質と言ってもいいだろう。
iPhone Xのディスプレーは、前面いっぱいに敷き詰められており、角も四角ではなく、デバイスの形状に合わせて丸められている。センサーハウジング、あるいはノッチと呼ばれる部分がディスプレーにせり出している以外は、まさにディスプレーしかないデザインだ。前面のデザインについて、それ以上語ることはない。
ディスプレイ上部には、センサーハウジングと呼ばれるせり出した部分があり、深度を計測できるインカメラ、TrueDepthカメラが内蔵される。その左右に、情報表示が行われる(筆者撮影)
有機ELディスプレーを搭載するAndroidスマートフォンにも、全面のディスプレーは存在していた。しかし上下に黒いディスプレーではない領域が、帯として残っていることが多い。この部分にはディスプレーの端子があるからだ。
アップルはこの1センチ程度の帯にも妥協しないため、デバイスの内部で有機ELパネルを折り曲げて実装し、ディスプレーの端子をディスプレーの裏側に潜り込ませた。iPhone Xのディスプレーは平らな平面であり、湾曲したり折り曲げられる構造にはなっていない。しかし縁までディスプレーを敷き詰めるために、パネルを折り曲げる技術を用いているのだ。
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