2021.07.31
HEALTH

パタゴニアの隠れ人気アイテム「ダックビル・キャップ」を走る男が選ぶワケ

 「ランニング効果をアゲるギア」とは……

走る大人には、パタゴニアのショーツ愛用者が多い。その理由は前回お伝えした通りだが、実はもうひとつ、パタゴニアの隠れ人気アイテムがあった!

 

頭の先まで、パタが好き!

ランナー兼サーファーである井口 創さん私物。

多くのランナーがフェイバリットに挙げてくれた「ダックビル・キャップ」は、’90年代初頭に登場したパタゴニアの定番アイテムのひとつで、オールドスクールなスタイルが持ち味。
 
それもそのはず、2014年に当時のパタゴニアの契約アンバサダーたちの熱烈なリクエストに応える形で、現代的な素材使いとなって復刻されたのだ。
 
「復刻された当時のことはよく覚えています。日々の練習から海外での勝負レースまで、ほぼ毎日のように被っていましたから」と、東京のトレイル&ランニングショプ「RunBoys! RunGirls!」オーナーの桑原 慶さんは言う。

桑原さんはガチのトレイルレースでダックビル・キャップを被る。

「2010年代の前半は、トレイルランナーの間でキャップをはじめとしたヘッドウェアがちょっとした盛り上がりを見せていました。
 
頭頂部の蒸れを考慮したサンバイザーが人気を集め、またバフ(BUFF)からはソフトかつ短いツバ付きのキャップが登場しました。使用時以外は丸めて携行できますし、視野を確保するという機能面のメリットもありました」(桑原さん)。

2015年当時の桑原さん。世界最大のウルトラトレイルレース「UTMB」の完走をダックビルキャップが手助け。

かたや、ファッション的なスタイルとしてはオールドスクールなトラッカーハットを愛用するランナーが急増していたという。

「でも、ランニング専用設計ではないトラッカーハットでは、通気性や視野の確保という面ではストレスがあって。そこで21世紀バージョンとして復刻したのがダックビル・キャップだったんです。以上のような背景から、間違いなくスマッシュヒットするだろうと直感しました」(桑原さん)。
 
つまり、「オールドスクールなトラッカーハットのデザイン」に、「短めのツバ」「通気性抜群のオープンメッシュ」「小さく丸められるソフトさ」を組み合わせたハイブリッドなキャップ、それがダックビル・キャップなのだ。

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「見やすいアヒルのツバ」がランナーに好評

ダックビル・キャップはそのアイテム名の通り、アヒルのクチのような短めのツバがランニング用キャップならではの専用設計。

このツバとフロント部の素材はバギーズ・ショーツと同じ素材のサプレックスナイロンで、被ってもストレスがなく、ソフトなので携帯がしやすい

そのほかの特徴としては、ツバの裏面をあえて濃色にすることで照り返しと目の疲れを低減している。また、内側のヘッドバンド部は速乾性と吸湿発散性に優れた素材を使用しているため、クーリング効果も期待できる。

スポーツ関連企業に勤める竹谷 浩さん

「復刻以来のお気に入りで、今所有しているもので4つめ。暑い日のランでは全体を水で濡らして被っています。速乾性が高いのでまったく気になりません。
 
持ち運びで気を遣わないのもいいですね。地元でも出張でも起き抜けにランニングすることが多いのですが、寝グセを気にせず、ダックビルを被るだけですぐ走り始められます」(竹谷さん)。

コロナ以前からリモートワークが多く、サッと髪をまとめてくれるソフトなダックビルが手放せないと言う。

撮影時ははダックビル・キャップとサングラスのカラーをリンクさせていた。お見事!  

 
今ではダックビル・キャップのフォロワーも多数

前述の桑原さん曰く、
 
「今ではダックビル以降という表現ができるほど、ツバが短く、ソフトな素材のランニングキャップが巷に増えました」。

小洒落たデザインのツバ短キャップは他メーカーからも多数登場しており、もはやランナーの定番品となっている。

「被り心地が抜群なのでヘッドウェア特有のストレスがなく、コロンとした佇まいに不思議と愛着がわくんです」との桑原さんのコメントには、PR会社代表の田村貴之さんも完全に同意。
 
「ショーツもパタゴニア党の自分なので、キャップは完全にダックビル派。トラッカーハット風のデザインがよくできていて、ランニングだけでなく屋外イベントのときなんかも重宝します。洗ってもすぐに乾くし、ポケットに突っ込んでおけるので夏は手放せません。
 
個人的には、僕の所有しているトリコロールカラーがオシャレのポイントとして気に入っています」(田村さん)。

こちらが、田村さん愛用するトリコロールカラーのダックビル・キャップだ。

真夏の炎天下が絶賛到来中の日本においては、できることなら直射日光が届く前の朝イチランを心掛けたいもの。

被ってすぐ玄関を飛び出せるダックビル・キャップの名品っぷりは、今の時季ほど実感できるはずだ。

「ランニング効果をアゲるギア」とは……
総勢40名のランニングライフを追いかけてきた連載「Running Up-date」。そこで取材をしたリアルランナーが履いていたシューズは? 着ていた服は? 時計は? 何かとアガるランニングギアまとめ。
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礒村真介(100miler)=取材・文
# キャップ# パタゴニア# ランニング
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