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「見やすいアヒルのツバ」がランナーに好評


ダックビル・キャップはそのアイテム名の通り、アヒルのクチのような短めのツバがランニング用キャップならではの専用設計。
このツバとフロント部の素材はバギーズ・ショーツと同じ素材のサプレックスナイロンで、被ってもストレスがなく、ソフトなので携帯がしやすい
そのほかの特徴としては、ツバの裏面をあえて濃色にすることで照り返しと目の疲れを低減している。また、内側のヘッドバンド部は速乾性と吸湿発散性に優れた素材を使用しているため、クーリング効果も期待できる。
スポーツ関連企業に勤める竹谷 浩さん
「復刻以来のお気に入りで、今所有しているもので4つめ。暑い日のランでは全体を水で濡らして被っています。速乾性が高いのでまったく気になりません。
 
持ち運びで気を遣わないのもいいですね。地元でも出張でも起き抜けにランニングすることが多いのですが、寝グセを気にせず、ダックビルを被るだけですぐ走り始められます」(竹谷さん)。
コロナ以前からリモートワークが多く、サッと髪をまとめてくれるソフトなダックビルが手放せないと言う。
撮影時ははダックビル・キャップとサングラスのカラーをリンクさせていた。お見事!  

 
今ではダックビル・キャップのフォロワーも多数

前述の桑原さん曰く、
 
「今ではダックビル以降という表現ができるほど、ツバが短く、ソフトな素材のランニングキャップが巷に増えました」。
小洒落たデザインのツバ短キャップは他メーカーからも多数登場しており、もはやランナーの定番品となっている。
「被り心地が抜群なのでヘッドウェア特有のストレスがなく、コロンとした佇まいに不思議と愛着がわくんです」との桑原さんのコメントには、PR会社代表の田村貴之さんも完全に同意。
 
「ショーツもパタゴニア党の自分なので、キャップは完全にダックビル派。トラッカーハット風のデザインがよくできていて、ランニングだけでなく屋外イベントのときなんかも重宝します。洗ってもすぐに乾くし、ポケットに突っ込んでおけるので夏は手放せません。
 
個人的には、僕の所有しているトリコロールカラーがオシャレのポイントとして気に入っています」(田村さん)。
こちらが、田村さん愛用するトリコロールカラーのダックビル・キャップだ。
真夏の炎天下が絶賛到来中の日本においては、できることなら直射日光が届く前の朝イチランを心掛けたいもの。
被ってすぐ玄関を飛び出せるダックビル・キャップの名品っぷりは、今の時季ほど実感できるはずだ。
「ランニング効果をアゲるギア」とは……
総勢40名のランニングライフを追いかけてきた連載「Running Up-date」。そこで取材をしたリアルランナーが履いていたシューズは? 着ていた服は? 時計は? 何かとアガるランニングギアまとめ。
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礒村真介(100miler)=取材・文


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