世は空前のサウナブーム。たっぷり汗をかけば、リラックスできるだけでなく、ダイエットや健康面にもメリットがある。
そんなサウナに似ているようで実は違う施設が東京・西麻布にあるという。その名も「ルフロ」。
芸能人やプロスポーツ選手、モデルたちが足繁く通う隠れ家的サロンにオーシャンズ編集部は突撃を試みた。
近くに都道412号が走る住宅街に店舗はある。「ルフロ(Le Furo)」という黒い暖簾が掲げられた4階建ての瀟洒な一戸建て。なんでも住所は公表していないらしい。
重厚なドアを開けると、「お待ちしておりました」とスタッフが笑顔で迎えてくれた。
デトックスとミネラル補給が同時にできる湯治場
今回、取材をアテンドしてくれたのは、スタッフの三浦広光さん。まずは、ルフロの仕組みについて話を伺った。
──ルフロはどんな施設ですか?よくサウナと混同されますが、コンセプトが異なります。サウナはフィンランドが発祥ですが、ルフロは古来から日本に伝わる湯治をベースにしています。
──湯治って病気の治療で使われますよね?そうです。湯治とは温泉に長期間滞在して病気や怪我を癒すことです。ただ、ルフロの湯治はお湯には浸からず、
蒸気によって温泉の成分を体内に取り込むことを目的としています。
──温泉の成分というのは、具体的に何を取り込むんですか?具体的にいえば、
温泉に含まれているミネラル分です。マグネシウムやカルシウムといったミネラルは体内で生成できないため、外部のものから摂取する必要があります。
ミネラルを摂り入れることで、疲れにくくなったり、風邪を引きにくくなったり、さまざまな良い効果を実感できます。
──ミネラルにもこだわりが?ルフロでは、地層から特許技術を駆使して成分を抽出したシェール温泉を使います。この温泉から作られるミネラルたっぷりの蒸気を浴びて、体内に摂取することができるんです。
ちなみに蒸気による摂取は静脈注射に匹敵するほど効率がいいといわれています。
──まさにエアサプリメント! ちなみに、室内の温度はどうですか? 実は、高温のサウナは苦手なのですが……サウナは大体80~100℃で急速に体を温めますが、
ルフロは39~42℃くらいの温度でゆっくりと温めるので、サウナが苦手な人でもトライしやすいと思います。
この温度にした理由は体の表面だけでなく、奥深くにまで熱を浸透させるためです。
──それなら僕でもやれそうです!体が芯まで温まると、内臓の働きや血行が良くなって老廃物や有害物質の排出が促されるほか、副交感神経が優位になることで深いリラックス効果を得られます。
さらに、体温が38℃を超えると免疫細胞が活性化し、免疫力も高まるといわれています。
──なるほど、温泉の成分を摂取しつつ、デトックスもできる。しかもお風呂に浸かるぐらいの温度なので、長く入れそうですね。はい。初心者の方には、10分湯治場に入って、10分休憩というのを1セットにして3回行ってもらいます。それでは、早速体験してみましょう。
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