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2021.03.23

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88万円の蜂蜜! カンボジアのジャングルで採った野生蜂蜜の味は……?

1000万円の洋服に、100億円超えのアート。世にはトンデモナイ価格のモノが数多く存在するが、こと蜂蜜においても驚愕の品を見つけてしまった。
クメール ラビット ハニーだ。

いちばん安い蜂蜜で約1万円、高いものはなんと88万円もの値がつくという。
一体、この蜂蜜のどこに、88万円もの価値があるのだろうか。直接お目にかかる機会を得たので、仕掛け人の緒方ポニィさんに話を聞いた。
 

カンボジアのジャングルを1週間かけて冒険

「クメール ラビット ハニーは、カンボジアのジャングルで採取した天然の蜂蜜になります。養蜂と比べ、糖度が少ない代わりに27種類のミネラル、22種類のアミノ酸、80種類の酵素など150を超える成分を含んでいます」。
こちらが緒方ポニィさん。画家や造形作家として日本で活躍したあと、カンボジアのシェムリアップへ移住。現在は、日本とカンボジアを行き来しながら、蜂蜜ハンターとして奮闘中。
そもそも僕らが普段口にする蜂蜜は、そのほとんどが西洋蜂蜜と呼ばれる養蜂のもの。一方、ポニィさんが手掛けるのは、東洋蜂蜜というカンボジアやインドの山奥でしか採れない天然の蜂蜜だ。
「毎年、4〜6月の乾季に、現地の少数民族とともに蜂蜜を採りに行きます。天然のものはジャングルの奥にしかないので、約1週間かけて丘の頂上や、ジャングルの中腹、洞窟などを探し回ります」。
野宿しながら数日かけて蜂蜜を探す。
持っていく荷物は、蜂蜜を採取するための道具と洋服のみ。食糧はジャングルを分け入りながら、巨大なトカゲや虫を狩って食べるという。
「ジャングルの中では、身軽でいることが最も重要です。蜂の巣を発見したらハーブで一時的に蜂を退治するのですが、その間に蜂蜜を採取して、ダッシュで逃げないといけません。ハーブの効果が切れると蜂が追ってくるので、もう必死です(笑)」。
蜂がいない間に、蜂蜜を絞ってダッシュで逃げる。まさに命がけだ。
人里へ帰ったあとは、蜂蜜に適切な処理を施す。栄養価を残すために必要最低限の不純物を取り除いた状態で、商品として出荷するという。


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