「看板娘という名の愉悦」とは……僕が俳句に傾倒したのはハタチぐらいのとき。以来、素人ながら数えきれないほどの17音をこねくり回してきた。
今回出会った看板娘は、そんな俳句の同志である。
駅から徒歩5分ほどで、目指す「タイ屋台999(カオカオカオ)中野店」に着いた。
東南アジアでは「9」という数字がラッキーナンバーで、タイ語では「ガオ」と発音する。しかし、この店では看板料理の「カオマンガイ」に因んで「カオ」と読ませているらしい。
店内はポップな色彩で溢れていた。BGMはタイの歌謡曲。いいぞ。
ドリンクメニューを拝見。タイといえば、やはりシンハービールだろうか。
看板娘によれば、「プラスチックのバケツに1Lぐらいのお酒が入っています。これも人気ですよ」。おっと、挑戦してみるか。「シークヮーサーサワー」(999円)をください。
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