2020.06.08
FOOD&DRINK

「ギネス記録とギネスビール」の深い関係とは。意外と知らないビールトリビア6選

当記事は、「東洋経済ONLINE」の提供記事です。元記事はこちらから。

オンライン飲み会などで共有したくなるビールのトリビアを紹介します!(写真:kazuma seki/iStock)
オンライン飲み会などで共有したくなるビールのトリビアを紹介します!(写真:kazuma seki/iStock)

ビール片手に集まるオンライン飲み会。みなそれぞれ自分たちで調達してきたビールを「今日はどこのビール飲んでる?」なんて教え合うのも楽しいですし、新しいビールの銘柄を知るキッカケにもなりますよね。

こんな状況ですが、飲み会に新しい楽しさを見つけられるいい機会でもあるように感じます。拙著『エンジョイ! クラフトビール 人生最高の一杯を求めて』の中からそんなビール好きの皆さんとオンライン飲み会などで共有したくなるビールのトリビアをご紹介していきます。

1. ビールを飲むとアイデアが湧いてくる!?

ビールを飲み、血中アルコール濃度が0.07%(ビール2杯分)ほどになると、集中力が欠けてしまいますが、細かいことを心配しなくなります。脳内の「集中する」というタスクの部分のスペースが空くので、リラックスできクリエーティブに考えられるようになります。よって新しいアイデアが浮かびやすくなります。

「飲酒」「しらふ」の2チームで実験すると…

実際にアイデアに関する本を執筆しているアメリカの著者が実験している例があるのですが、広告代理店勤務の人たちを2チームに分け、片方のチームには好きなだけお酒を飲んでもらい、もう片方のチームはしらふでいてもらいます。そしてお題を渡し、3時間でできるだけたくさんの提案をしてもらうというものです。

結果は、お酒を飲んだチームの方が提案したアイデアの数が多かっただけでなく、ベストな提案として選ばれた5つのうち、4つはお酒を飲んだチームのものだったということです。

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脳がリラックスすることで、いいアイデアが浮かぶのは、例えばお風呂に入っているとき、散歩しているとき、サウナと水風呂の後に外気浴をしているときなども同じです。

ちなみに、コーヒーのカフェインには眠気を引き起こすアデノシンの受容体を取る働きがあるので、眠気がおさまりエネルギーが増加し集中力が高まる効果があります。集中力を高めてくれるコーヒーは、アイデアを出すようなタスクではなく、もうすでに道筋が決まっていることをこなすときに飲むと効果的です。

上手に使い分ける

すなわちビールを飲んで浮かんだ画期的なアイデアを、コーヒーを飲んで集中力を高めて遂行する。上手に使い分けるといい仕事ができるかもしれません。

2. ビールではビール腹にならない!?

お腹を気にしてビールを控えようと思っている人もいるかもしれませんが、実は最近の研究でビール中にニコチンアミドリボシドと呼ばれる微分子が発見されました。この微分子は「奇跡の化学物質」とも呼ばれています。

理由は体重増加を止める働きをするからなんだそうです。実際にビールを適量適度に飲む人はビール腹ではなく、ビールを飲まない人よりも平均的に体重が少なめだと言われています。

3. ハンムラビ法典はビールにも厳しかった!?

紀元前1800年代に制定され、「目には目を、歯には歯を」で有名な古代メソポタミアのハンムラビ法典ですが、ビールに関する記載もあります。ビールに水を足してカサを増したら「溺死刑」。

ビールパブで密約をしているのを目撃したり聞いたりして、その報告を怠ると「死刑」。

とにかく悪いことはできません。ちなみにビールの誕生は紀元前4000年より古いと言われています。

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4. 偉大な哲学者はお酒にも博識だった!?

古代ギリシャの哲学者アリストテレスによると、ワインなどビール以外のアルコールを飲んで転ぶ人はいろいろな方向に転ぶけれど、ビールを飲んで転ぶ人は必ず後ろに転ぶそうです。

どれだけの人を観察してそう言っているのかはわかりませんが、自分が酔っ払ったときに転びそうになったらハッと思い出して方向を確認したいですね。ちなみに蒸留技術が文献に初登場したのは紀元前4世紀。アリストテレスがワインからブランデーを蒸留した記述でした。

5. 日本初のビール醸造家は江戸時代の蘭学者

1853年、ペリー来航の際の晩餐会で飲んだビールを自分で再現してみようとチャレンジした人がいます。川本幸民という蘭学者でした。蘭学書で醸造工程を読んで自分で作ってみたそうです。これが日本初の自家醸造だったと言われています。ちなみに現在日本では、醸造免許なしで自家醸造できるのはアルコール度数1%以下のみです。

ギネス記録とギネスビールの関係

6. ギネス記録はギネスビールから生まれた

黒いスタウトビールで有名なアイルランドのギネス(GUINNESS)社。

『エンジョイ! クラフトビール 人生最高の一杯を求めて』
『エンジョイ! クラフトビール 人生最高の一杯を求めて』

1950年代のはじめに同社の最高経営責任者ヒュー・ビーバーが友人たちと「世界で一番早く飛ぶ鳥ってなんだろう」という議論になったけれど答えが出ず、こういうものを集めた本を作ったらおもしろいのではないか、と生まれたのが世界一を集めた本、ギネスブックなのです。

同じ名前ですがまさか起源は同じ会社だったとは! その後、ギネスブックを販促物として、ギネスビールは人気を獲得しましたが、現在、ギネスブックはギネス社から独立しています。

普段何気なくメニューにあるビールをとりあえず頼んでいたけれど、家飲みになり選ぶビールが変わってきた方や、ビールそのものに興味を持ち始めている方も増えていると思います。今まで知らなかったビールのことや、おもしろトリビアでさらにビールを深掘りするキッカケになるといいですね。

 

岩田 リョウコ:文筆業、イラストレーター
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記事提供:東洋経済ONLINE

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