看板娘という名の愉悦 Vol.104
好きな酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気が良くて落ち着く。行きつけの飲み屋を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載は酒を通して人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。
多彩なメニューを売りにするのもよいが、専門店はやはり信頼が置ける。何かひとつに特化することで当然クオリティが上がるからだ。
今回訪れたのは目黒。
「茶割」の看板が見えた。その名の通り、お茶割り専門店。1号店は学芸大学にあり、こちらは2号店。昨年末には代官山に3号店がオープンした。
まだ早い時刻なのに店内はほぼ満席。あとで聞いたところでは「今日みたいに予約で埋まっている日も多い」そうだ。
客層が若いうえに女性が多い。さて、どんなお茶割りと出合えるのかとメニューを見て驚いた。
お茶割りといえば抹茶割りやウーロンハイぐらいしか馴染みがないので、これは新しい世界の扉が開いた気分だ。
ちなみに、+0がベース価格の440円。看板娘のオススメは「青い煎茶」と「宝焼酎」の組み合わせで660円となる。
2/5