2021.11.27
FASHION

原宿の「パタゴニア」で出合った名品の数々。地球想いの傑作が心を鷲掴み!

「人気ショップのゲキ推し注目株」とは……

おNEWの服に袖を通すときの胸の高鳴りは、いくつになっても変わらない。しかし、数カ月後、あるいは数年後、いつの間にかタンスの肥やしになっていた……なんてことも多いはずだ。

パタゴニアが掲げるのは「本当に必要なものだけ買ってほしい、無駄なものは買わないでほしい」というピュアな想い。その真意を問えばストンと納得。結果、ますます欲しくなってしまう次第である。

訪れたお店は……

パタゴニア初のサーフストアとして2005年に誕生。もともとはパタゴニア 渋谷店の3階に出店していたが、新たに路面店として裏原の地で再出発。広大な店内には、パタゴニアのアパレルラインに加え、サーフボード、ウェットスーツ、ギア、食料品などがぎっしり。アウトレットスペースもあり。

パタゴニア サーフ東京/アウトレット
住所:東京都渋谷区神宮前3-18-24 ジムアベニュー1F
電話:03-3408-1888
営業:12:00〜19:00(土日祝は18:00まで)
不定休
www.patagonia.jp/home/

20年後も愛せる、100%リサイクル素材の名作

――すいませ〜ん。

店員 いらっしゃいませ。

案内してくれたのは……

相澤さん(パタゴニア サーフ東京 スタッフ)●海をこよなく愛し、海のアクティビティならなんでもこなすアクティブ女子。また、彼女の持つ深い知識から、これまで知り得なかった環境や海にまつわる情報やエピソードを知ることができる。

――秋冬の新作を見に来ました!

相澤 ありがとうございます。どのような商品をお探しですか?

――特に決めてはないんですけど、いろいろ見たくて。

相澤 そうなんですね。本当にお客様のライフスタイルに必要であれば、ぜひ手に取っていただきたいのですが、もし、「なくても困らない」「実はそこまで必要としていない」というのであれば、ご購入は控えることをお勧めします。

――承知しました! 実は春先も見据えて軽く羽織れるウェアがあったらうれしいな、と。

相澤 でしたら、こちらのジャケットはいかがでしょうか?

「メンズ・クラシック・レトロX・ジャケット」2万9700円/パタゴニア(パタゴニア サーフ東京 03-3408-1888)

――これはもう押しも押されもせぬ大定番!

相澤 生地やパーツすべてにリサイクル素材を採用しています。防風フィルムも内蔵しているので冷風も通しません。ヘタることもなく、丈夫で長く愛用していただけると思いますよ。私も5年ほど愛用していますが、私よりも長く愛用しているスタッフもいます。

宮内 こんにちは〜。

宮内さん(パタゴニア サーフ東京 ショップマネージャー)

――随分長いこと同じフリースを着ているとか?

宮内 僕が着ている総柄のフリースは18年前に購入したもので、今も現役で活躍してくれています。

――18年前!?

宮内 僕がまだ学生のときに古着店で買ったものなので、アイテム自体はもう20年は経っているかもしれません。

――20年……(ゴクリ)。欲しくなってきた。最新のフリースはこの2色?

宮内 当店で扱っているのは計3色で、このアイボリーとブラックは新色になります。環境に負荷をかけない素材で作っているので、身につけるだけでも気分は違うのではないでしょうか。

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アノラックで漁網問題解決への糸口を探る

――体にも地球にも気持ちの良い服……大事。

相澤 なかでもこちらはイチ押しです!

「メンズ・イスマス・アノラック」1万8700円/パタゴニア(パタゴニア サーフ東京 03-3408-1888)

――懐かしさを感じるデザイン!

相澤 昔、パタゴニアで発売していたアノラックからインスピレーションを受けデザインされたイスマス・アノラックといいます。使っているのは「ネットプラス」という素材ですね。

――ネットプラス?

相澤 漁網はこれまで寿命がくると、そのまま海に廃棄されていました。海洋汚染は世界的な問題として取り組みが進んでいますが、廃棄された漁網に年間65万トン以上の海洋生物が捕まり、怪我を負ったり、命を奪われているという現状はあまり知られていません。

――心が痛みます。なんとかしなければ。

相澤 パタゴニアは同時に、海からだけでなく、海洋廃棄される前に使用済の漁網を回収し、有害な廃棄物が海に流出するのも防いでいるんですよ。

――素晴らしいですね。

相澤 おそらく、今回を機にどんどん製品数も増えていくと思います。詳しくはスタッフの村山から。

村山さん(パタゴニア サーフ東京 スタッフ)

村山 こんにちは。プラスチックは海の中にずっと残ってしまいますし、漁網はその最たる例なのですが、それをどうにかしたいということで、最初はこのサーフボードのフィンやキャップのツバの中材など、硬いものからリサイクルをスタートしました。

――ふみふむ。

村山 でも、今では柔らかいナイロンも作れるようになったんです。これを作ったブレオという企業はパタゴニアが長くサポートしている企業で、今やネットプラスも他企業や他分野へも広まっています。今季はダウンやジャケットなど、ナイロン素材のアイテムのほとんどに採用しています。

――背景を知ればより気持ち良く、愛着を持って着られますね。

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トレジャーハント的アウトレットスペース

――奥の方にあるのはアウトレットスペースですか?

相澤 そうなんです。都内ではサーフ東京のみです。ぜひご覧いただきたいと思います。せっかくなので、宮内から説明させていただきますね。

――ぜひ!

宮内 パタゴニア サーフ東京では、店舗の1/3ほどのスペースを利用してアウトレットブースを設けています。ほかのパタゴニアの店舗にはないスペースになりますね。メンズ、ウィメンズの服やバッグ、アクセサリーなどもラインナップされています。

――アウトレットということは……。

宮内 先シーズン以前のアイテムを、価格を抑えめにして販売しています。なので、「前のシーズンにあれを買い忘れたな」「これやっぱりもう一着欲しいな」というようなものがあれば、もしかしたらこちらへ来て探していただくと出会えるかもしれません。

――これはアツい!

宮内 それと、ここはサーフストアなんでんすけど、決して海のものばかりではなくて、山でも使える物、普段でも使える物、いろんなタイプのアウトレット製品が並んでいます。

――ファッション小物もいろいろある! バギーズも!!

宮内 今ならオススメは中綿入りのジャケットですね。プリマロフトと言われる素材を使用していて、保温力に優れ、薄くて着やすいです。あとは定番ですけどダウン製品ですね。定価の30%オフで購入できますし、なかにはそれ以上のオフ率で提供しているアイテムもございます。

――30%オフ……!

宮内 パタゴニアはアウトレット製品として作ることはしません。前のシーズンのアイテムもやはり残ることはありますから、それをなるべくお手に取ってらっしゃらない方々の多くへ届けていけるように、アウトレット価格で提供できるスペースを作りました。

――これはファンも大喜びですね。

宮内 吟味に吟味を重ね、自分にとってより良い製品を長く愛用していただければ、我々としてもうれしいです。私のフリースだけでなく、今はいているデニムも10年以上直しては、はき続けているものです。

――なんと!

宮内 パタゴニアの製品もお持ちいただければ修理が可能ですし、それぞれのアイテムには独自のストーリーも背景に潜んでいますので、それらをスタッフとの会話も楽しんでもらえたらなと思います。

「最良の一着を愛着を持って着続けて欲しい」。

その想いは各スタッフのコメントからも一層感じられる。今回紹介した大半は、まさに長年寄り添い、美しい関係を築けるアイテムだと思うのだ。

「人気ショップのゲキ推し注目株」とは……
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佐藤ゆたか=写真 菊地 亮=取材・文

# パタゴニア# パタゴニア サーフ
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