スニーカー世代を刺激する「一足触発」 Vol.85
2020.12.16
FASHION

UGGのスニーカーは素晴らしいのか? 進化の過程をスペシャリストが解説

30年近い間、スニーカー業界の第一線で活躍し続ける高見 薫さん。

前回は、彼女の600足にも及ぶコレクションを解説してもらったが、今回は、そんなスニーカースペシャリストから見たUGGの魅力を解説。

UGGのシープスキンブーツ
見覚えのある顔付き(左)から、何やらハイテク化が進んだモデル(右)。

満を持して登場した最新スニーカーの価値を教えてもらう。

話を聞いた人

高見薫●1968年生まれ、千葉県出身。1991年、ナイキジャパンに入社。1996年のナイキショップの立ち上げをはじめ、数々のプロジェクトに携わる。2016年に同社退社後、2018年にデッカーズジャパン合同会社に入社し、現在に至る。

サーファーに愛されるお馴染みのシープスキンブーツ

「スニーカーの世界ではテクノロジーの最先端を行くケミカルな素材に触れる機会が多かったので、単純に『羊って凄い!』と思えたのが、シープスキンブーツに対する率直な感想でした」。

UGGを語るうえで欠かせないのが、言わずと知れたシープスキンブーツだ。

ブランド立ち上げは1978年。サーファーでもあった創業者はシープスキンに強い愛情があり、海上がりに履くための上質なシープスキンブーツを製作する。

それは夏でも湿度が低いカリフォルニアの気候にマッチし、1980年代半ばには南カリフォルニアのサーフカルチャーを象徴するブーツへと成長を遂げる。

「UGGのクラシックブーツと呼ばれるカテゴリーの中で最も定番なのが『クラシック ミニⅡ』です。ここから、さまざまな丈やデザインが派生しています。

超王道の「クラシック ミニⅡ」。2万3000円/UGG(デッカーズ ジャパン 0120-710-844)

グレードAのツインフェイスシープスキンは、履き心地もさることながら、足を優しく包み込んでくれます。カリフォルニアでUGGのブーツを素足で履くサーファーを見かけるのは、それがあるからなんですね」。

そんなシープスキンブーツの誕生から40年以上経った今。ハイファッション、ライフスタイルの領域まで活躍の場を広げるUGGが本気で考えた、新たなスニーカーが登場した。

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UGGが導き出した、理想のスニーカーの模範解答

ライフスタイルの大きく変化に伴ってカジュアル化に舵を切るブランドが増えるなか、快適性を求め、UGGが導き出した答えが、2019年春夏に発売された「CA805 スニーカー」だ。

フロントジップのデザインが斬新だ。

このスニーカーの魅力を、高見さんはこう話す。

「端的に説明すると、UGGのファッションブランドとしてのデザインと、デッカーズがアウトドアやスポーツの領域で培ってきたテクノロジーに基づいた機能性がバランスよくまとまっているのが、このスニーカーです。

スポーツメーカーの商品開発の場合、アッパーにファスナーをひとつに付けるにしても簡単ではありません。でも、このスニーカーはあくまでファッションの領域から生まれたこともあって、デザインの一部としてスマートに落とし込んでいます」。

メンズ・レディスともに揃うストレスフリーな1足は、幅広いシーンでの活躍が期待できそうだ。

そしてもうひとつ、とっておきのがコレ。

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シープスキンブーツ×スニーカーを実現したハイブリッドシューズ

「スニーカー目線で、シープスキンブーツを創る」というコンセプトから生まれた「CA805 クラシック ウェザー」は、肌寒くなるこれからの季節にぴったりだ。

上半身はクラシック、下半身はハイテクなミクスチャーデザインの「CA805 クラシック ウェザー」。2万6000円/UGG(デッカーズ ジャパン 0120-710-844)

「“ブラウンシューズ”という業界用語があって、ドレスにもカジュアルにも偏り過ぎないシューズのことを指すのですが、これはまさにそんな感覚にピッタリ。『クラシックブーツ』のアッパーと履き心地に『CA805 スニーカー』の軽量クッションソールを加えたスニーカーブーツなんです」。

左から2万6000円、2万7000円、2万6000円/すべてUGG(デッカーズ ジャパン)

サイドにジップを取り付けることでスムーズな着脱を可能にしたデザインは、タウンユースでこそ実力を発揮する。

シームシールド構造と撥水性があるので、多少の雨や雪が降っても気にせず履けるのがありがたい。

スニーカー業界指折りのプロフェッショナルがお墨付きを与えるUGGの新作スニーカー。

リアルサーファーが快適性を追求して開発した1足は、確実に進化を遂げて、フィールドを拡張し続けている。

 

[問い合わせ]
デッカーズ ジャパン
0120-710-844

鳥居健次郎=写真 戸叶庸之=編集・文

# アグ# スニーカー# 高見薫
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