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2020.10.29

ファッション

“長く着られる” ブランドを厳選! プロが提案する、飽きずに面白い服とは

ひと口に「長く着られる服」というが、それははたしてどんなものか。そのコツを探るべく、オーシャンズ世代を代表するファッションのプロであるお三方に話を伺った。
前回に引き続き、今回は長く着るために重要な「飽きがこない」服から探ってみたい。
ノンネイティブ デザイナー 藤井 隆行 Age 43
20年続くブレない服作りで、業界の内外に多くのファンを持つノンネイティブのデザイナー。同業として共感できるブランドやリスペクトできるブランドをメインにピックアップ。
フリープランナー 種市 暁 Age 47
ご存じ「種さん」。ファッションに関する引き出しは多数。ルーフトップテントを装備したSUVで愛犬オカラとともに海へ山へと出かけるフットワークの軽さも、最近はコロナで停滞気味。
スタイリスト 橋本 敦 Age 43
メンズ誌・広告・タレントなどで、クールなスタイリング手腕を発揮。独立して20年以上というベテランの域に。最近仕事と趣味用にバンを購入してサーフィンとゴルフも楽しむ2児の父。

——「飽きがこない」ってどんな服ですか?
藤井 洗い続けると味が出てくるというのが、結構大事。洗って色が落ちていく過程が格好いいと感じます。長く着ていくなかで変化を楽しめる。
橋本 僕は、トレンドと定番のバランスがいいブランドを自然と選ぶことが多い気がする。そこはノンネイティブにも通じるものを感じます。
種市 その辺は、ブランドとしてブレていないってところなんだろうね。僕が好きなブランドも結構そういうところがあります。ワコマリアはその代表格。設立した当時から、ディレクターの森くん(敦彦)や、今はブランドを離れた石塚くん(啓次)の自由な空気感が面白くて、15年くらい経っているけど、今も変わらないですね。パッションがある。
“長く着られる” ブランドを厳選! オーシャンズな男たちが考える、飽きない&面白い服とは
「ワコマリア」のスウェット&ニット。「ディレクター森敦彦さんの、自由で“ファッションすぎない”ゆるさや遊び心は、僕らを飽きさせない」(種市)。左は、ルー・アドラー監督のコメディ映画『UP IN SMOKE』とコラボ。右は、タトゥーアーティストのティム・リーハイが描いたエド・ロスの人気キャラ「ラット・フィンク」をジャカード織りに。スウェット1万4000円、ニット3万7000円/ともにワコマリア(パラダイストウキョウ 03-5708-5277) [左]TM & ©︎ 2020 Paramount Pictures. All Rights Reserved. [右]Rat Fink name and device are trademarks of Ed “Big Daddy” Roth ©︎2020 Lic. Dist. MOONEYES
——面白さ=飽きさせないという図式ですね。
種市 大御所スタイリストで先輩の、近藤昌さんがスタートしたばかりのオルモストも面白いですね。長年にわたり服を見てきた人が、積み重ねた経験から、僕から見ると少しラフな感覚で作っている服。でも、狙いすぎてなくてちょうどいい。妙な色気も感じられるし。
「オルモスト」のジャケット。スタイリスト界の重鎮、近藤昌が手掛ける新鋭ブランド。今季は、「People working behind」というコンセプトのもと、表舞台の裏側や人間性など、見えない裏面の大切さを表現。それを象徴するリバーシブルブルゾンは、コンサバな無地面とド派手なチェック面が対比的。6万円/オルモスト(オルモストkmsj allmost@almost-kmsj.jp)


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