OCEANS

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2019.10.13

ファッション

デニムと渋谷の関係をプレイバック。「渋カジ」にとってデニムとは何だったのか?

オーシャンズが11月2日(土)に開催するデニムイベント「OCEANS DENIM CAMP(オーシャンズ デニム キャンプ 2019)」。“年に一度はデニムをはきかえよう”をスローガンに掲げたイベントまで、デニムにまつわるスペシャルコンテンツをお届けします!
今回は、「OCEANS DENIM CAMP」開催の地、渋谷とデニムの関係を、『渋カジが、わたしを作った。』の著者・増田海治郎さんに書いてもらった。
「渋カジ」とは渋谷カジュアルの略で、1985年頃〜1992年春頃に流行したアメカジをベースにしたストリートファッションだ。
主な担い手は1971〜74年生まれの団塊ジュニア世代。渋カジは、85〜87年のアメカジ期、88〜89年の渋カジ期、90〜91年のキレカジ&ハードアメカジ期、91〜92年の終焉期の4つに大別できるが、一貫して変わらなかったのはアメリカ製のジーンズが主役だったことだ。

光GENJIも着た“ケミカルジョッパー”の流行

1987年6月に「STAR LIGHT(スターライト)」でデビューするやいなや、国民的アイドルへと駆け上がった光GENJI。その瞬間的な熱狂ぶりは凄まじく、全盛期のスマップを凌ぐほどだったと言われている。
そんな彼らが衣装として着ていたのが、ケミカルウォッシュのジョッパージーンズとジージャンのセットアップ。このケミカルウォッシュのジョッパージーンズの生みの親は、80年代前半に流行したイタリアの「ボール」というブランドだが、この頃になるとジーンズ専業ブランドやDCブランド、量販ブランドがコピーして、市場には大量に類似品が出回っていた。
85年にデビューしたリーバイスのシルバータグも、この流れに沿ったラインと言えるだろう。多感なティーンエイジャーの多くは、“ケミカルジョッパー”をこぞって買い求めたのだ。
1985年にデビューしたリーバイスのシルバータブは2017年に復刻を果たしている。


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