デニムの着こなし方も気になるところだが、次なるヒット作を見逃したら本末転倒。ということで、どれがトレンド最前線に来てもおかしくないデニムを5回に分けて紹介。名門の新顔、今だけのレアもの、ますます進化を遂げている機能性……。さぁ、次なる相棒探しを始めよう!
初回は「デニムオーソリティから登場した2018年の新型」を3ブランドから見てみよう!
①デンハム
ブランドの顔として君臨したスリムテーパードの「レイザー」に弟分的な新作が誕生。本作「ヨーク」は、腰回りは“兄貴”と同じくゆとりがありながら、より裾幅を狭めたことでテーパードを強く感じられるシルエットに。加えて、スラッシュポケットの採用でスッキリとした顔つきだ。
②ディーゼル
’70年代のUKパンクカルチャーからインスパイアされて生まれた「マーキー」は、膝下のテーパードが強めのスリムタイプ。ケミカル風のムラがあるハードな色落ちや、まるで落書きされたかのようなグラフィティ風デザインが、まさに反体制的姿勢を感じさせるではないか。
③AG
新作「ターナー」は、股上は深めで腰回りはゆったり、そして裾にかけて緩やかに細くなるルーズなテーパードシルエット。加えてクロップト丈に設定したことで、軽快な印象で楽しめる。濃淡の美しい色落ちは、リアルな加工技術に定評のあるブランドらしい、さすがの1本。
鈴木泰之=写真 星 光彦=スタイリング 菊地 亮=文