“昭和のおじさん”にならないためのいまどきポロシャツ活用術
父の日のプレゼントとしてもよく贈られるポロシャツ。ゆえに、今のファッショントレンドである反面、一歩間違えればどこかオジンくささが漂ってしまう。昭和のオトーチャンみたいにならず、今っぽくスマートに着こなすためのポイントとは?
実は、ポロシャツの着こなしは、それほど難しくない。むしろTシャツ代わり、といったライトなアプローチで対峙すれば、もともと着回し力があるためすごく便利なアイテムに感じられる。タックインしたり、ボタンをきちんと留めるなど、細部に気を使うだけでも雰囲気が変わって新鮮に見えるし、ポロシャツ自体に品があるので、パンツの色で遊んだりするのも、今っぽい空気感になるはずだ。
[今回の悩めるオッサン]
会社員 三村周平さん
年齢/34歳 身長/165㎝ 体重/54㎏
Q1. 休日のワードローブを教えてください。
グラミチのパンツにヴァンズのスニーカーが定番です。ストリートテイストの格好が多いですね。
Q2. よく行くショップや好きなブランドはありますか?
フリークスストア、ジャーナルスタンダードなど、セレクトショップによく行きます。ブランドはA.P.C.が好き。
Q3. 服装について何か悩みはありますか?
身長が低いのでサイズ感にいつも苦戦。また、クラシックなものやキチンと感のあるものがあまり似合わない。
Q4. やってみたい格好があれば教えてください。
普段の格好や体格のこともあり、若く見られがち。もっと大人っぽく見える格好をしたいです。
[今回のスタイリスト]
スタイリスト 星 光彦
本誌をはじめ、ファッション誌やタレントのスタイリングを手掛ける。仕事と育児に奮闘する新米パパ。最近忙しく娘と遊べていないのが悩み。
ヘアメイク 田畑裕大
東京・表参道のサロン「アルファラン」で勤務する傍ら、フリーランスのヘアメイクとしても活躍。サロンの予約は03-6450-6583まで。
[ヘアスタイルの改造ポイント]
サイドとバックにボリュームのあるバランスの悪さを、耳回りと襟足をスッキリさせることで解消。あまり刈り上げすぎず、トップは逆にボリュームを残している。スタイリングは全体的に立ち上げるイメージで。
[今回のスタイリングのポイント]
ポロシャツを無難な着こなしで終わらせないために

ザ・オッサンの定番スタイルといえばポロシャツ×スラックス。ただ、きちんとボタンを留める、カーディガンを肩に掛ける、といったさりげない味付けがただのオッサンで終わらせない秘訣に。
定番の合わせにはタックインで今っぽさを加える

ポロシャツにプラスしたのは、色落ちしたスリムデニムにクラークス。定番のカジュアルアイテムを取り入れるときは、タックイン&ベルトでキチンと感を出し大人っぽく仕上げたい。
グッと大人っぽくなる! Tシャツ代わりのポロシャツ

海や山、アクティブなシーンを想定したスタイルにもポロシャツは有効。Tシャツを合わせがちだけど、それとは違った大人っぽさを醸し出せる。その分、ショーツは気分な派手色で遊んでみるのもいい。
ミリタリースタイルをスマートに見せるために!

カーゴパンツの人気再燃とともに、ファティーグパンツもこの夏、注目しておきたいアイテムだ。ミリタリースタイルでも、ポロシャツが本来持ち合わせている品の良さを活かせばカジュアル過ぎることはなくなる。
[今回のホットなキーアイテム]
「ラコステのポロシャツ」

伝説のテニス選手、ルネ・ラコステによって生み出された傑作「L.12.12」は、ポロシャツの元祖であり今年で85周年を迎える。少し光沢感のある鹿の子生地のボディは、丈夫でありながら、柔らかな着心地。豊富なカラーが揃うのも特徴だ。
オジサンくさくなりそうだからと頭ごなしに避けてはもったいない。ちょっとしたアレンジによって、夏の頼もしい味方となってくれるアイテム。さあ、今夏こそ活用すべし!
清水将之(mili)=写真 星 光彦=スタイリング 田畑裕大(ALFALAN)=ヘアメイク