派手色を上手に着こなせれば、コーディネイトの幅は格段に広がる。でも、いい年して若作り……なんて思われても困る。そんな臆病風に吹かれ、どうしても苦手意識を拭えないでいる大人は少なくない。
そんな苦手意識しかない大人たちに、とっておきの処方箋を。派手色アイテムは、2つの“専用服”を使えば、手持ちのワードローブを活かしながら簡単に攻略できる。
今回は第2の専用服、“パーカ”をご紹介。
第1の専用服、[カシミアニット編]はこちらミドルレイヤーに投入した挿し色使いで、パーカは装いを格上げする名バイプレイヤーに
パーカ1万8000円/アンディフィーテッド(アンディフィーテッド トーキョー 03-5772-2680)、コート9万5000円/サイ(マスターピースショールーム 03-5414-3385)、パンツ2万9000円/ナイジェル・ケーボン(アウターリミッツ 03-5413-6957)、スニーカー3万9000円/ローヴ(トレメッツォ 03-5464-1158)派手色を“主役”にするのに気後れするなら、脇役でのキャスティングを。抜擢するのはスウェットパーカなどのフードものだ。このようにコートの中に重ねれば、フードが外に出て程良く存在感を示しつつ、フロントの開け具合で手軽に色の面積を調節できる。ビギナーでもトライしやすいのでお試しあれ。
アウター別に楽しむ派手色のレイヤード
ミリタリージャケットにINして
パーカ1万2000円、Tシャツ1万1000円/ともにジャクソン マティス(ハンドイントゥリーショウルーム 03-5775-7813)、ジャケット4万円/マッキアジェー(チンクエ ステッレ 03-6721-0970)、パンツ4万3000円/アールティーエー(バーニーズ ニューヨーク 0120-137-007)、スニーカーは私物フレッシュカラーを効かせつつも、あざとく見えない近似色をチョイス
着慣れたミリタリージャケットも、派手色をレイヤードすれば俄然フレッシュな佇まいに。オリーブドラブの近似色であるイエローなら、主張しつつ馴染みもいいので、悪目立ちすることもない。
ブレザーにINして
パーカ3万3000円/エンジニアド ガーメンツ(ネペンテス 03-3400-7227)、ジャケット9万4000円/タリアトーレ(トレメッツォ 03-5464-1158)、Tシャツ8800円/フリーマンズ スポーティング クラブ(フリーマンズ スポーティング クラブ トーキョー 03-6805-0490)、パンツ3万1000円/カモ(阪急メンズ東京 03-6252-1381)
同系色コンビならスベらない。マジメすぎないトラッドのススメ
正統派のネイビーブレザーに、同系色のフーデッドベストを。本来はアウターとして着るものをあえてINに挿したり、派手色を使うことで、遊び心も感じさせる新解釈のトラッドに。
カバーオールにINして
パーカ1万6000円/ビームス プラス(ビームス プラス 原宿 03-3746-5851)、ブルゾン3万8000円/ニードルズ(ネペンテス 03-3400-7227)、Tシャツ1万2800円/トラディショナル ウェザーウェア(トラディショナル ウェザーウェア 青山メンズ店 03-6418-5712)、パンツ2万1000円/ザ・ノース・フェイス パープルレーベル(ナナミカ マウンテン 03-5728-3266)ピリリと派手色を効かせることで、装いにメリハリとリズム感をプラス
スパイス的に派手色を効かせて、カバーオールの土臭さを中和。アノラックパーカをミドルレイヤーにするのも今季らしい小ワザだ。
レザージャケットにINして
パーカ1万5000円/アダム エ ロペ 0120-298-133、ジャケット7万円/クアトロッキ(インターナショナルギャラリー ビームス 03-3470-3948)、パンツ1万5500円/ビームス プラス(ビームス プラス 原宿 03-3746-5851)ハードなライダーズを親しみやすく、その中和剤としても派手色が一役
ハードでタフな雰囲気が強いダブルのライダーズジャケットも、発色の良いスウェットパーカを挟むことでイメージが変化。コワモテな印象が和らぎ、グッとマイルドな表情に仕上がるのだ。ここではレザーのブラウンとバランスを取るため、暖色系のオレンジをセレクトした。