自分たちの青春時代にあったデニムといえば、ジーンズ、ジージャン、デニムシャツがせいぜい。しかし2000年代に入ってからのプレミアムジーンズブームは、デニムという素材を飛躍的に進化させた。
以前はゴワゴワして重かったデニムは、滑らかで軽くなり、結果的にさまざまなアイテムがデニムで作られるようになった。
だから今のデニムを全力で楽しみたいなら、僕らは“僕らの常識”を更新する必要があるのだ。
デニムスタイルをリフレッシュするなら、こんなバリエーションに富んだデニムアウターから探してみるといいだろう。
ジョルジオ アルマーニのピーコート
デニムジャケット30万円、デニムパンツ12万円/ともにジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070)表地はコットン100%の柔らかなデニムで、裏側には表情の異なるデニムをダブルフェイスのように配置して、セルビッジをパイピングに見立てている。御大の熟練の技と衰えない素材への探究心に改めて驚かされる1着だが、既成概念を捨て去れば、このような最新のデニムに出会えるのだ。
N.ハリウッドのデニムコート
5万6000円/ミスターハリウッド 03-5414-5071カバーオールの着丈を長くしたようなデニムコートは、Tシャツの上にざっくり羽織ると気持ちがいい。
マーカウェアのカバーオール
3万6000円/パーキング 03-6412-8217ありそうでなかったマットなブラックデニムのカバーオール。広めの肩幅と身幅も、まさに今の気分だ。
ユナイテッドアローズ&サンズの半纏
4万6000円/ユナイテッドアローズ&サンズ 03-5413-5102日米のベーシックウェアを融合させたセカンドモチーフのデニム半纏。
マッキントッシュのステンカラーコート
6万5000円/マッキントッシュ青山店 ︎03-6418-5711薄手のリジッドデニムを使用したステンカラーコートは、オン・オフ使える万能選手。チンストラップ付きでスタンドカラーにもなる。
熊谷隆志=写真(人物) 鈴木泰之=写真(静物) 菊池陽之介=スタイリング NORI=ヘアメイク