キレイに見える洗濯機でも、見えない洗濯槽の裏には水アカやカビがびっしり……なんて言いますよね。
見えない部分のお手入れはおろそかになりがちですが、地肌に直接触れる衣服を洗うからこそ、清潔な状態を保ちたいものです。
今回は洗濯機掃除のための、洗濯槽クリーナーについて詳しくご紹介します!
洗濯槽クリーナーとひと言で言っても、どれでもいいわけではありません。
洗濯機の種類によっては、対応していないクリーナーもあります。
また、「塩素系」と「酸素系」って結局どんな違いがあってどっちを選べばいいの?なんて疑問もよく聞きます。
ここでは、クリーナーの役割や種類、選び方などを詳しくご説明するほか、
さらに、おすすめの洗濯槽クリーナーを厳選して16選ご紹介します。
パナソニックや日立などのメーカー商品や海外で人気な商品まで幅広くご紹介します。
対応している洗濯機も記載しているので、ぜひ購入の参考にしてみてくださいね!
洗濯槽クリーナーが必要な理由とは?役割を解説
「洗濯機から変なニオイがする」と感じたことはありますか?
キレイに見えても、見えない部分に毎日の汚れが蓄積している可能性があります。
洗濯槽の汚れの主な原因は、皮脂汚れや洗剤の残りカス、水アカやカビなどです。
この蓄積した汚れは普通の洗剤では落ちにくいため、洗濯槽クリーナーを使う必要があります。
放っておくと、洗濯物に汚れや臭いが移ってしまったり、洗濯機の故障につながったりすることもあります。
定期的に洗濯槽クリーナーでお手入れをしましょう。
お手入れ周期などは、後ほど詳しくご紹介します。
洗濯槽クリーナーの選び方
洗濯槽クリーナーの選び方についてご説明します。
クリーナーの種類とその違い、洗濯機の形状の種類などをご紹介します。
合わないクリーナーを選ぶと、効果が出にくいだけでなく故障の原因になることがあります。
クリーナーの種類と特徴を知って、ご自宅の洗濯機に合ったクリーナーを選びましょう。
酸素系と塩素系で選ぶ
洗濯槽クリーナーには、大きく分けて「酸素系」と「塩素系」の2種類があります。
どちらがすぐれている、というわけではなく、それぞれの特徴に違いがあります。
それぞれの特徴を詳しくご紹介しますので、掃除の頻度や家庭環境などをふまえて選んでみてください。
汚れへの効果については以下の通りです。
汚れへの効果 | 酸素系 | 塩素系 |
雑菌 | 〇 | ◎ |
カビ | 〇 | ◎ |
皮脂汚れ | 〇 | ◎ |
こびりつき汚れ(ホコリ、衣類繊維) | ◎ | △ |
酸素系
酸素系は、発泡した泡の力で汚れを剥がして落とします。
つけ置きをすることでさらに効果的になります。
酸素系は冷たい水だと溶けにくいので、ぬるま湯が必要な場合が多いです。
酸素系のメリット
- 頑固な洗剤の残りカスなどを剥がすのが得意
- 衣類や肌にやさしい
- 刺激的なニオイがない
酸素系のデメリット
- 洗浄力は塩素系のほうが高い
- つけ置きなど、掃除時間が長い
- ゴミやカスが出た場合はすくう必要がある
酸素系がおすすめなのはこんな人
- 赤ちゃんがいる、または敏感肌である
- 塩素系独特のニオイが苦手
- 1~3か月、長くても半年に1回程度掃除する
塩素系
塩素系は、塩素の力で汚れを分解し、溶かして落とします。
また塩素系は強い殺菌力と消臭力をもっていて、抗菌や消臭効果があります。
効果が強い分、取り扱いにも注意が必要です。
塩素系を使用する場合、肌荒れなどを起こしやすいので、ゴム手袋などを使って直接肌が触れないようにしましょう。
また、衣類にダメージを与えるリスクがあるので、クリーナー使用後は、しっかりとすすいで落としましょう。
塩素系のメリット
- 掃除時間が短い
- 冷たい水が使用できる
- カビ汚れに強い
塩素系のデメリット
- 独特のニオイがある
- 直接触ると肌荒れするリスクがある
塩素系がおすすめなのはこんな人
- 掃除の頻度が半年から1年に1回くらい
- 久しぶりに掃除をする
- 抗菌・消臭が目的
粉末か液体で選ぶ
洗濯槽クリーナーには粉末タイプと液体タイプがあります。
簡単に言うと、水への溶けやすさが違います。
液体タイプはすぐ水に溶けるので、使いやすく短時間で掃除ができるという特徴があります。
粉末タイプは頑固な汚れをとりたい場合やつけ置きに向いています。
ただ、水に溶かさないといけないので時間がかかります。
対応する洗濯機の形状で選ぶ
洗濯機の形状によっては対応していない場合があります。
そのため、洗濯槽クリーナーを購入する際は、ご自宅の洗濯機が対応しているかどうかは必ずチェックしましょう。
大きく分けて、洗濯機の形状は、縦型・ドラム式・二槽式に分かれます。
ドラム式や二槽式は対応していない場合があります。
対応していない洗濯槽クリーナーを使用すると、吹きこぼれたり故障の原因になったりすることもあるので注意が必要です。
中には、「ドラム式専用」といったように形状別の商品があります。
また、もう一つ注意が必要なのが洗濯槽の素材です。
洗濯槽の素材は主にプラスチックかステンレスが使用されています。
ステンレスに対応していないクリーナーもあるので、こちらもご自宅のものをチェックしておきましょう。
また商品ごとに細かい注意事項がある場合もありますので、使用方法などを確認してから使用してください。
塩素系洗濯槽クリーナーのおすすめ7選
塩素系洗濯槽クリーナーのおすすめ商品を7選でご紹介します。
それぞれの特徴だけでなく、対応する洗濯機やクリーナーの形状なども記載していますので、比較しながら参考にしてみてください。
【パナソニック】洗濯槽クリーナー N-W1A
日頃のお手入れでは取りきれない黒カビや嫌なニオイを、高濃度の洗浄成分がしっかり分解・除去します。
洗濯機内の金属部品のサビを防止する成分も配合しているので、プラスチック・ステンレスどちらの洗濯槽にも使用可能です。
パナソニック製品だけでなく、全メーカーの縦型洗濯機に対応しています。
性質 | 塩素系 |
主成分 | 次亜塩素酸ナトリウム |
形状 | 液体 |
対応洗濯機 | 縦型 |
1回あたりの使用量 | 1回1500ml |
容量 | 1500ml |
【日立】洗濯槽クリーナー SK-1500
メーカーの純正品で洗浄力が強く、使いやすい使い切りタイプの洗濯槽クリーナーです。
また、洗濯機内の金属部品のサビを防止する成分も配合しているので、プラスチック・ステンレスどちらの洗濯槽にも使用可能です。
性質 | 塩素系 |
主成分 | 次亜塩素酸ナトリウム |
形状 | 液体 |
対応洗濯機 | 縦型、全自動洗濯機 |
1回あたりの使用量 | 1回1500ml |
容量 | 1500ml |
【エステー】洗浄力 洗たく槽クリーナー
使いやすいタブレットタイプのクリーナーです。
つけ置き不要なのにカビや汚れをしっかり除去し、気になるニオイもスッキリ消臭します。
縦型・ドラム式・ななめドラム式 の洗濯機に対応しており、プラスチック・ステンレスどちらの洗濯槽にも使用可能です。
性質 | 塩素系 |
主成分 | ジクロロイソシアヌル酸塩 |
形状 | タブレット |
対応洗濯機 | 縦型、ドラム式、全自動洗濯機 |
1回あたりの使用量 | 1回64g(9kgまでの洗濯機) |
容量 | 64g×4個 |
【ジョンソン】洗濯槽カビキラー
ドラム式洗濯機にも使用できる日本製の洗濯槽クリーナーです。
強力分解で洗剤カスやヌメリもスッキリ!
また、洗濯機内の金属部品のサビを防止する成分も配合しているので、プラスチック・ステンレスどちらの洗濯槽にも使用可能です。
性質 | 塩素系 |
主成分 | 次亜塩素酸塩 |
形状 | 液体 |
対応洗濯機 | 縦型、全自動洗濯機、乾燥機能付き全自動、ドラム式、二槽式(洗濯槽のみ) |
1回あたりの使用量 | 1回550g(9kgまでの洗濯機) |
容量 | 550g |
【純閃堂】カビ取り侍 洗濯槽用 ドラム式洗濯機対応
防カビ研究の博士が開発した強力な浸透力の洗濯槽クリーナーで、従来品の4倍強力に作られています。
防錆剤配合なので、ステンレスの洗濯槽にも安心して使用できます。
「洗濯機のニオイが気になる」
「ワカメ状の汚れを大量に回収したくない」
そんな方におすすめの商品です。
性質 | 塩素系 |
主成分 | 次亜塩素酸塩 |
形状 | 液体 |
対応洗濯機 | 縦型、ドラム式 |
1回あたりの使用量 | 縦型(10kgまでの洗濯機):1回1kg ドラム式(10kgまでの洗濯機):1回200~250g |
容量 | 1kg |
【ロケット石鹸】N洗たく槽クリーナースッキリ
縦型・ドラム式・二槽式、幅広い洗濯機に対応している洗濯槽クリーナーです。
洗浄液がすばやく汚れに浸透し、カビ胞子除去率99.9%の除菌消臭効果で汚れもニオイもスッキリ!
プラスチック・ステンレスどちらの洗濯槽にも使用可能です。
性質 | 塩素系 |
主成分 | 次亜塩素酸ナトリウム |
形状 | 液体 |
対応洗濯機 | 縦型、ドラム式、二槽式(洗濯槽のみ)、全自動洗濯機、乾燥機付き全自動 |
1回あたりの使用量 | 1回550g(4~9kgまでの洗濯機) |
容量 | 550g |
【茂木和哉】プロ仕様 洗濯槽クリーナー
洗剤エキスパート「茂木和哉」が開発したプロ仕様の洗濯槽クリーナーです。
高濃度塩素パワーで、あきらめていた汚れも分解してしっかり落とします。
洗濯機内の金属部品のサビを防止する成分も配合しているので、プラスチック・ステンレスどちらの洗濯槽にも使用可能です。
性質 | 塩素系 |
主成分 | 次亜塩素酸塩 |
形状 | 液体 |
対応洗濯機 | 縦型、二槽式(洗濯槽のみ)、全自動洗濯機 |
1回あたりの使用量 | 1回1.8kg(12kgまでの洗濯機) |
容量 | 1.8kg |
酸素系洗濯槽クリーナーのおすすめ9選
次に酸素系洗濯槽クリーナーおすすめ商品を9選でご紹介します。
それぞれの特徴や効果、対応する洗濯機やクリーナーの形状なども記載していますので、参考にしてみてください。
【リンレイ】ウルトラハードクリーナー 洗たく槽用
2ステップで固着したカビや洗剤カス、水アカなどの汚れに強力浸透!
発泡して、洗濯槽の裏側の汚れを一気に剥がします。
プラスチック・ステンレスどちらの洗濯槽にも使用可能です。
性質 | 酸素系 |
主成分 | 薬剤①:界面活性剤薬剤、②:クエン酸 |
形状 | 粉末 |
対応洗濯機 | 縦型、全自動洗濯機 |
1回あたりの使用量 | 1回薬剤①500g、薬剤②60g |
容量 | 薬剤①500g、薬剤②60g |
【リベルタ】カビトルネードNeo 洗濯槽クリーナー 縦型用
つけ置き不要で、20分の洗浄とすすぎのみで完了する簡単クリーナーです。
銀ゼオライトを配合で、菌の増殖を抑制します。
汚れ落ちが一目瞭然で、効果が目に見えて実感できます。
性質 | 酸素系 |
主成分 | A剤:過炭酸ナトリウムB剤:発泡促進剤 |
形状 | 粉末 |
対応洗濯機 | 縦型 |
1回あたりの使用量 | 1回A剤200g、B剤16g |
容量 | A剤200g、B剤16g |
【ジョンソン】アクティブ酸素で落とす 洗たく槽カビキラー(非塩素系)
アクティブ酸素の強力洗浄で、カビを剥がして落とします。
非塩素で洗浄後すぐもニオイが残らないので、ニオイが気になる方におすすめです。
プラスチック・ステンレスどちらの洗濯槽にも使用可能です。
性質 | 酸素系 |
主成分 | 過炭酸塩 |
形状 | 粉末 |
対応洗濯機 | 縦型、全自動洗濯機、乾燥機能付き全自動洗濯機 |
1回あたりの使用量 | 1回250g(9kgまでの洗濯機) |
容量 | 250g |
【グラフィコ】オキシクリーン 洗濯槽クリーナー
洗濯槽の汚れとニオイ落としのために開発されたオキシクリーンです。
ドラム式にも使用できます。
使いやすい1回分個包装で、さわやかな香りも人気です。
性質 | 酸素系 |
主成分 | 界面活性剤 |
形状 | 粉末 |
対応洗濯機 | 縦型、ドラム式 |
1回あたりの使用量 | 1回80g |
容量 | 320g(80g×4包) |
【紀陽除虫菊】洗濯槽クリーナー
カビ・雑菌・汚れがごっそり取れるプロ仕様の非塩素系洗濯槽クリーナーです。
生乾き臭対策にもおすすめの商品です。
落とした汚れが再付着しないよう「再付着防止剤」が配合されています。
性質 | 酸素系 |
主成分 | 炭酸塩 |
形状 | 粉末 |
対応洗濯機 | 全自動洗濯機 |
1回あたりの使用量 | 1回750g |
容量 | 750g |
【サラヤ】arau.(アラウ) 洗たく槽クリーナー
天然ハーブの力で汚れをキレイに除去する、無添加の洗濯槽クリーナーです。
スペアミントの天然製油を配合していて、洗濯槽のニオイまでスッキリ落としてくれます。
合成界面活性剤や着色料、保存料などが無添加で安心できるクリーナーです。
性質 | 酸素系 |
主成分 | 炭酸塩 |
形状 | タブレット |
対応洗濯機 | 全自動洗濯機 |
1回あたりの使用量 | 1回300g(3~9kgまでの洗濯機) |
容量 | 300g |
【ジョンソン】洗たく槽カビキラー 酸素系粉末タイプ
つけ置き不要で、ニオイの残らない洗濯槽クリーナーです。
アクティブ酸素が洗濯槽カビを一気に剥がし取ります。
プラスチック・ステンレスどちらの洗濯槽にも使用可能です。
性質 | 酸素系 |
主成分 | 界面活性剤 |
形状 | 粉末 |
対応洗濯機 | 全自動洗濯機 |
1回あたりの使用量 | 1回250g(9kgまでの洗濯機) |
容量 | 250g |
【P&G】アリエール 洗濯槽クリーナー
つけ置き不要で、簡単に使用できる洗濯槽クリーナーです。
目に見えない洗たく槽のカビ・バイ菌も強力除去し、さらに強力消臭も!
プラスチック・ステンレスどちらの洗濯槽にも使用可能です。
性質 | 酸素系 |
主成分 | 界面活性剤 |
形状 | 粉末 |
対応洗濯機 | 縦型 |
1回あたりの使用量 | 1回250g |
容量 | 250g |
【エスケー石鹸】すっきり 洗濯槽クリーナー
石けんメーカーならではのクリーナー用粉石けんです。
浸透力と洗浄力にすぐれ、強力発泡で黒カビを根こそぎ剥がします。
国内製造の高品質な自然派クリーナーです。
性質 | 酸素系 |
主成分 | 過炭酸ナトリウム |
形状 | 粉末 |
対応洗濯機 | 二槽式(洗濯槽のみ)、全自動洗濯機 |
1回あたりの使用量 | 1回500g |
容量 | 1kg(500g×2袋) |
酸素系と塩素系は混ぜたら危険?酸素系と酸性の違いを解説
酸素系と塩素系を混ぜて使用すると、それぞれの効果を中和してしまい、せっかくの効果が薄れてしまいます。
そのため、混ぜての使用は避けましょう。
また、よく聞く「まぜるな危険」について、これは塩素系と酸素系ではなく、塩素系と酸性タイプの洗剤を混ぜてはいけないという意味になります。
万が一混ぜてしまうと、有毒な塩素ガスが発生し大変危険ですので注意しましょう。
まとめ
洗濯槽クリーナーの役割や種類、選び方とおすすめの商品についてご紹介しました。
洗濯機の形状や洗濯槽の素材によって対応していないクリーナーもあることがわかりました。
おすすめの商品には、洗浄力や安全性などそれぞれの特徴がありますので、ぴったり合う洗濯槽クリーナーを選んで、ぜひ洗濯機をぴかぴかにお掃除みてくださいね。