「スマートスピーカーが気になるけど種類が多くてどうやって選んだらいいのかわからない」
本記事では、スマートスピーカーの便利な機能、選ぶ基準、おすすめ製品について解説していきます。この記事を読み終えるころには、自分にぴったりのスマートスピーカーが見つかっていますよ。
スマートスピーカーは何が便利?特徴と機能を解説
スマートスピーカーとは、インターネット接続をすることで音声操作ができるAIアシスタント搭載のスピーカーです。
AIアシスタントと会話することで、天気予報やアラームのセット、家電の操作、話しかけるだけでメモまでできてしまいます。今の生活にスマートスピーカーを導入すると生活がより豊かに快適になるのでぜひ検討してみてください。
IoT家電を遠隔操作できる
スマートスピーカーで操作できる家電は、照明、加湿器、テレビ、エアコン、レコーダー、ロボット掃除機など数多くのものがあります。
音声で操作するにはIoT対応家電である必要がありますが、別売りのスマートリモコンを購入すれば、従来家電の赤外線リモコンを記憶して、遠隔操作することが可能です。
音声検索で天気やニュースなどを確認できる
スマートスピーカーに「ニュースを教えて」と聞くと、設定されているニュースを読み上げてくれます。
特に、エンタメやスポーツ、経済など好みのニュースを聞きたい場合は、あらかじめ設定して読み上げることも可能です。
「○○と覚えておいて」と話すだけでメモができる
例えば、Googleアシスタントの場合「OK、Google、洗剤を買うことを覚えておいて」と伝えておけば、スマートスピーカーにメモしておくことが可能です。
メモを確認したいときは、「OK、Google、何を覚えている」と指示を出すだけで読み上げてくれます。
スマートスピーカーの選び方
スマートスピーカーの選び方は、主に4つの基準があります。
- 音質
- 音声認識の制度
- ディスプレイ付きかスピーカータイプ
- AI音声認識の種類
せっかくスマートスピーカーを導入して生活を便利にしていくなら、できるだけ自分に合ったものを選びたいですよね。
ここでは、スマートスピーカー選びに失敗しないように選び方を解説していきます。対応している配信サービスなどにも違いがありますのでしっかり確認してから購入するようにしましょう。
音質で選ぶ
音質を重視するなら、オーディオメーカーから発売されているものや、ハイレゾ音源に対応しているスマートスピーカーを選びましょう。
オーディオメーカーではBOSEやDENON、パナソニックなどから発売されています。ハイレゾ音源対応かどうかは、ハイレゾマークが付いているかどうかで判断できます。音質が低く、音楽再生の機能を使わなくなってしまっては本末転倒です。
また、読み上げの聞き取りやすさにもかかわってくるので、音質にはこだわりましょう。
音声認識の精度で選ぶ
音声認識の精度も重要です。
スマートスピーカーは音声で操作するため、音声認識能力が高ければスムーズに操作でき、ストレスなく使用することができます。認識してもらえず、何度も言い直すようなことになれば、スマートスピーカーを導入した意味がなくなってしまいます。
音声認識能力の高さで評判のAIは、「Googleアシスタント」と「Alexa」です。
ぜひ、参考にしてみて下さい。
ディスプレイ付きかスピーカータイプかで選ぶ
スマートスピーカーはスピーカーのみのタイプとディスプレイ付きの2種類があります。
音声操作しかしない場合には、どちらも大きな違いはありませんが、各々にできることや得意な領域があるので、自分自身の使い方に合わせた選択をしましょう。スピーカータイプは、ディスプレイが付いていない分、コンパクトな製品が多く、設置個所が限られている場合におすすめです。
また、音質にこだわって作られている製品も多く発売されているので音質にこだわる場合もスピーカータイプを選びましょう。
ディスプレイ付きタイプは、視覚からも情報を得られるのが魅力です。ビデオ通話や動画配信サービスを楽しむことや、レシピを確認するときなどにも視覚で確認することができます。
AI音声認識の種類で選ぶ
Alexa | Siri | Googleアシスタント | |
---|---|---|---|
アイコン | |||
開発元 | Amazon.com | SRIインターナショナル Apple | Google社 |
Android | アプリ必須 | 使用不可 | アプリ必須 |
iPhone | アプリ必須 | アプリ不要 | アプリ必須 |
特徴 | 「アレクサ」で起動Prime VideoやAmazon Music、Amazonでのショッピングなどが可能 | 「Hey Siri」で起動iPhoneやiPadの遠隔操作が可能 | 「OK、Google」で起動GoogleカレンダーやGoogleマップ、YouTube Musicなどと連携が可能 |
Alexa
AlexaはAmazonが開発元のAIアシスタントです。Alexaの特徴は、製品の選択肢も多くアップデートも頻繁に行われているため、常に最新の機能を利用できることです。
Prime VideoやAmazon Music、Amazonでのショッピングなどが可能です。
Amazon関連のサービスをよく使う方におすすめのAIになっています。YouTube Music、LINE Musicには対応していないので注意が必要です。
Siri
SiriはAppleが開発元のAIアシスタントです。Siriの特徴は、なんといってもApple製品との連携です。
通話や音楽の再生、検索などさまざまな用途に対応しています。また、iPhoneなどの置いた場所がわからなくなったときでも、スマートスピーカーから探すことができます。Apple製品を多く持っている方におすすめです。
Googleアシスタント
GoogleアシスタントはGoogleが開発元のAIアシスタントです。
Googleアシスタントの特徴は、GoogleカレンダーやGoogleマップ、YouTube Musicと連携できるので、Google関連のサービスを利用している方におすすめです。
また、検索するときはGoogle検索が利用できるため、他社の検索機能よりも優れています。
アプリの互換性や操作性で選ぶ
スマートスピーカーの設定には専用のアプリを使用します。
Alexaは「Amazon Alexa」、Googleアシスタントは「Google Home」、Siriは専用アプリが不要です。しかし、開発元以外のメーカーが販売しているスマートスピーカーだと自社開発のアプリ(BOSEならBose Music、DENONならHEOS)を使用しなければならない場合があります。
自社開発のアプリ経由でアカウントにログインし、設定していくため、手順が増え、設定に苦労するかもしれません。AmazonからAmazonデバイスを購入の場合は、「デバイスをAmazonアカウントにリンクする」にチェックして購入すると「フラストレーションフリーセットアップ」が有効になります。
あらかじめアカウントをひもづけて出荷してくれるので初期設定があっという間に終了します。初期設定の手間を省きたい場合はAmazonから対象のスマートスピーカーを購入してみましょう。
音楽ストリーミングサービスの対応で選ぶ
Alexa | Siri | Googleアシスタント | |
---|---|---|---|
Amazon Music | 対応 | 非対応 | 対応 |
Apple Music | 対応 | 対応 | 非対応 |
Youtube Music | 非対応 | 非対応 | 対応 |
Spotify | 対応 | 非対応 | 対応 |
LINE Music | 非対応 | 非対応 | 対応 |
dヒッツ | 対応 | 非対応 | 対応 |
AWA | 対応 | 非対応 | 対応 |
うたパス | 対応 | 非対応 | 対応 |
AIアシスタントは主に3つのものが存在します。Amazonの「Alexa」、Appleの「Siri」、Googleの「Googleアシスタント」です。
Alexaは自社サービスの「Amazon Music」「Prime Video」に強いのはもちろんのこと、数多くのサービスに対応しています。しかし、「YouTube Music」「LINE Music」には非対応なので、あらかじめ確認しておきましょう。
Siriは「Apple Music」にのみ対応しています。
Apple社が身の回りの製品をすべてApple製品で統一することを推し進めているので、あえて他社サービスとの連携を断っているように感じます。
SiriやApple製品の性能を最大限発揮したい場合は、Apple社のサービスに統一することでより生活の質を向上できるでしょう。
Googleアシスタントは「Apple Music」以外、ほぼ全てのサービスに対応しています。
特に利用者が増えているYouTubeプレミアム会員の方には「YouTube Music」が利用できるので大きなメリットです。また、GoogleカレンダーやGoogleリマインダーなど自社のサービスも使いやすくなっているので、Googleのサービスをよく利用している方には最適な選択になるでしょう。
AI音声認識別スマートスピーカーのおすすめ12選
ここでは、AIアシスタント別におすすめのスマートスピーカーを紹介していきます。
各製品のおすすめポイントと合わせて、特徴や性能を見ていきましょう。
Alexa(Amazon)
まずはAlexaです。
Alexaは対応している製品も多く、製品ごとに機能や性能も大きく異なるため選択の参考にしてください。性能を求めすぎるとそれに伴って価格が上がりますので、自分の求めている性能の製品を購入しましょう。
「Echo Pop(エコーポップ)」コンパクトスマートスピーカー with Alexa B09ZX764ZL
おすすめポイント
- 価格が安い
- コンパクトなので狭い場所にも置ける
なんといっても価格が安いです。定価は、5,980円ですがセール時には1,980円程度まで値下げになることもあります。お試しで使ってみたい方には手を出しやすい価格です。
また、横幅99mm、高さ91mm、奥行83mmと手のひらサイズなので場所も取りません。
置く場所を選ばないので新たに上位グレードのものを買ったとしても、2代目としてベッドサイドやキッチンに置くこともできるでしょう。
「Echo Dot(エコードット)」第5世代 – Alexa B09B8SZLLG
おススメポイント
- モーションセンサーや室温センサーを搭載
- コスパが最適
Amazon Echo第5世代からはモーションセンサーと室温センサーを内蔵したので、「部屋に人が入ってきたら電気をつける」「部屋の温度が高くなったらエアコンをつける」などのアクションの設定が可能になりました。
音質についても「狭い部屋だと反響がすごすぎて使えない」といったことのないように、内蔵マイクで反響音をキャッチして調整します。
また、高いものだと定価が6万円近いモデルもあるところ、このスピーカー性能で定価7,480円は魅力的です。
Echo Show 8 (エコーショー8) 第2世代 – HDスマートディスプレイ with Alexa、13メガピクセルカメラ付き
おすすめポイント
- 内蔵カメラが100万画素から1300万画素に
- 自動フレーミング機能搭載
内蔵されているカメラの画素数が第2世代で1300万画素に大幅進化しました。また、自動フレーミング機能にも対応したので、大勢でのビデオ通話のときでも話している相手の顔が中央になるよう、自動で調整してくれます。
どちらの機能についてもビデオ通話に特化した機能ですので、ビデオ通話を重視する場合には有力な選択肢になるでしょう。
「Echo Studio (エコースタジオ)」 Echo史上最高音質のスマートスピーカー with Dolby Atmos & Alexa
おすすめポイント
- Echo史上最高音質のスマートスピーカー
- 2台目とステレオペア設定でさらにリッチな音響に
Echo StudioはEcho史上最高音質のスマートスピーカーです。前方には1インチのツイーター、左右と上部には2インチのミッドレンジスピーカー、下部には5.25インチのウーファーが内蔵されています。さらに「空間オーディオ処理技術」により臨場感豊かに再生できるようになります。
音源が2ch音源であれば、疑似的に空間オーディオバージョンの楽曲のように調整して再生する機能なので、今まで聞いていた楽曲が全く別物に変化します。Echoシリーズでは、Fire TVと連携してホームシアター環境を構築することができます。
1台でも十分高音質ですが、2台使いなら感動レベルの音質に進化します。テレビではできない大迫力の音響をぜひ体感してください。
Bose SoundLink Revolve II Bluetooth speaker ポータブル ワイヤレス スピーカー マイク付
おすすめポイント
- SiriやGoogleアシスタントも使用可能
- 最大13時間再生可能なバッテリー
スマートフォンが手元になくてもマルチファンクションボタンを長押しするだけで、SiriやGoogleアシスタントに音声入力できます。
お手持ちのスマートスピーカーと連動することで、驚くほど豊かになったサウンドでAlexaのサービスを実感することになるでしょう。
ポータブルスピーカーには、再生時間の長さが求められますが、最大13時間再生可能なスペックは期待を裏切ることはありません。持ち運びに便利なサイズ感で、衝撃にも強い設計になっているので、アウトドアシーンにも最適です。
Edifier MS50A Wi-Fi Bluetoothブックシェルフスピーカー
おすすめポイント
- おしゃれなデザイン
- コンパクトながら40Wの高出力
まず目に入ってくるのは、美しい木目のデザイン。スマートスピーカーはスピーカー部のファブリックとプラスチックの本体でできているものが多い中、この木製でレトロなデザインは、それだけで部屋に置く価値があります。
その上、40Wの高出力スピーカーも備えているので、満足できる音質の楽曲を楽しむことができるでしょう。
Siri(Apple)
続いて「Siri」です。
SiriはApple社のサービスなので対応製品は多くありません。しかし、対応製品が多くない分選びやすくなっていますので、自分に合ったスペックの製品を選択しましょう。
「Apple HomePod mini」スマートスピーカー MJ2C3J
おすすめポイント
- 豊富な色展開
- Apple独自のドライバや処理チップにより正確なサウンドの実現
他のスマートスピーカーにはない特徴として、「Apple Home Pod mini」は豊富な色展開があります。全5色展開で珍しいカラーではイエローやオレンジがあるので、色にこだわりがある方はチェックしてみましょう。
Appleが設計したフルレンジドライバは深い低音域とクリアな高周波数を再現します。
小さいのにパワフルなApple S5チップにより、複雑なアルゴリズムをリアルタイムで処理します。どんな音量にしてもバランスの取れたサウンドを楽しめます。
「Home Pod」第2世代 スマートスピーカー MQJ83J
おすすめポイント
- iPhoneとの連動性
- 室内検知テクノロジー搭載
やはりAppleのスマートスピーカーだけあり、iPhoneとの連動性はとても便利です。
よくあるiPhoneで再生中に「他のデバイスで再生する」を選択せずにHome Padに「iPhoneを近づける」だけで再生を引き継ぐことができます。
室内検知テクノロジー搭載でサウンドをリアルタイムで調整しているので、部屋のどこで聞いていても音楽の聞こえ方が変わりません。
Googleアシスタント(Google)
最後に「Googleアシスタント」です。
GoogleアシスタントはGoogle社のサービスが抜群に使いやすく、対応しているサービスも多いので、とても使いやすいAIアシスタントです。さらに、最高の音質が楽しめれば最高の相棒になるでしょう。
「Google Nest Mini」スマートスピーカー GA00781-JP
おすすめポイント
- 低音が40%強化
- マイクが3つになった(前作は2つ)
Google Home Miniの後継機とされるGoogle Nest Mini。前作と比較して低音が40%強化されており、より臨場感のある楽曲の再生を実現しています。
また、マイクが3つになったことにより、さらに高感度で音声認識できるようになりました。小型ながら基本的な機能をアップデートしてくれているので入門機には十分おすすめのモデルです。
「Google Nest Audio」スマートスピーカー GA01586-JP
おすすめポイント
- 音量は75%大きく、低音は50%強化
- 中型サイズのミドルクラスモデルなのに78mmの薄さ
前作のGoogle Homeと比較して19mmのツイーターと75mmのウーファーを搭載したことにより、音量は75%大きく、低音は50%強化されています。また、本体の薄さも魅力で、奥行きはたったの78mmしかありません。小型の製品は、搭載できるスピーカーに制限がありどうしても音質に限界があります。
しかし、Google Nest Audioは縦長に作られているため置き場所の限られたデスクトップなどにも設置できる高音質のスピーカーです。
「Google Nest Hub Max」スマートスピーカー GA00639-JP
おすすめポイント
- 10インチの大型ディスプレイ
- Face Match機能でユーザーに合わせたカスタマイズ
なんといっても10インチの大型ディスプレイを搭載したことにより、情報の視認性の向上と動画視聴、ビデオ通話の快適度が格段に向上しました。
また、Face Match機能でユーザーに合わせたリマインダーやカレンダーの予定などを表示できるようになったので、複数人で利用する場合でも、家族一人ひとりに合わせた情報を表示してくれるようになり、利便性が向上しました。
パナソニック スマートスピーカー コエリモ SC-GA1-K
おすすめポイント
- スマートリモコンの機能も搭載している
- ハイレゾ音源に対応
IoT家電ではない家電をスマートスピーカーで操作しようとする場合、別売りのスマートリモコンが必要になりますが、「コエリモ」ならスマートリモコンも内蔵されているため1台で済んでしまいます。対応家電が限られているところには注意が必要ですので、対応表を確認してから購入しましょう。
ハイレゾ音源にも対応しているので広がりと臨場感のある音質を体感できます。
まとめ
スマートスピーカーは話すだけで生活を便利で豊かにしてくれる製品です。
話しかけて操作することに最初は抵抗があるかもしれませんが、慣れてしまえば家族が増えたかのように感じるはず。AIアシスタント、音質、音声認識の精度、価格なども含め、さまざまな機能やサービスがあります。後悔しないようあらかじめ確認してから購入するようにしましょう。
ぜひ、自分に合った最高の1台を探してみてください。