あなたは「ブルゾン」といわれて、どんな服装を頭に思い浮かべますか?
おそらく着丈の短い、スッキリとしたシルエットのアウターを思い浮かべるでしょう。ですが、ネットショップで「ブルゾン」と調べているのに、なぜか「ジャケット」や「ダウン」がヒットしてしまうなどの経験があるのではないでしょうか。一体どんな違いがあるのか、気になることもしばしばあるでしょう。
この記事では「ブルゾン」「ジャケット」「ダウン」をはじめとした、アウターの特徴を紹介いたします。
特徴を理解することで、あなたのファッションに対する理解が深まり、よりオシャレを楽しみながら服を選べるようになりますよ。
ブルゾンとは?
ブルゾンとは着丈の短いアウターのことです。
着丈が短いのは、ブルゾンの名前の由来がフランス語のblouse(ブルーズ)=”袖を絞った服”という意味から来ているためです。ブルゾンで検索すると、特徴として着丈が短く、きれいめな形のシルエットになっていることが多いのではないでしょうか。
生地によって異なりますが、汎用性が高く、秋、冬、春に着用できるでしょう。
他のアウターとは何が違う?
ブルゾンが着丈が短いアウターであることはわかりましたが、なぜ、検索すると他のアウターがヒットしてしまうのでしょうか。よくヒットする例として「ジャケット」「ジャンパー」が挙げられます。正直、どんな違いがあるのか全く分かりませんよね。
そこで、これからブルゾンに関連性があるアウターの特徴を紹介したいと思います。
ジャケット
ジャケットはブルゾンよりも着丈がやや長いアウターのことです。
着丈が長いといっても、ブルゾンがベルトよりやや上辺りの着丈に対し、ジャケットは腰下の着丈で、丁度お尻が隠れるぐらいと言われてます。
ブルゾンとジャケットの定義に明確な差はないそうで、着丈の長さがやや異なるくらいではないでしょうか。
ジャンパー
ジャンパーは作業着などに使われるゆったりした大きめのアウターのことです。
ブルゾンと比べると、ゆとりがあるアウターであるため比較的動きやすく感じるかもしれません。
ところが実際、ブルゾンとジャンパーには明確な定義がないため、呼び方が異なるだけで同じものと考えられているという意見もあります。今ではジャンパーと呼ばれることが少なくなっており、ブルゾンやジャケットで販売されている商品が多い印象ですね。
コート
コートは防寒用のアウターのことです。
ブルゾンやジャケットの上から羽織って着用できるため、防寒着のイメージが強いでしょう。また、コートは防寒用であるため室内では脱ぐことがマナーになっています。ブルゾンにはそのようなマナーがないため、室内で着用したままでも問題ありません。
ブルゾンの種類
さて、それではブルゾンをさらに細分化して説明しましょう。
実は、ブルゾンは生地やデザインによって5種類に分かれております。それぞれのブルゾンの特徴を把握することで、シーンに応じてブルゾンを使い分けることができるでしょう。
MA-1
MA-1は生地がナイロン素材であることが特徴です。
MA-1はアメリカ軍で使われたフライトジャケットの一種といわれており、ミリタリーなデザインが定番です。
身幅、袖丈にゆとりがあるため、着こなしが楽に感じるでしょう。
Gジャン
Gジャンはデニム生地を使ったブルゾンです。
通称”デニムジャケット”とも呼ばれており、どちらも同じものを指します。デニム生地であるためカジュアルな印象が強く、キレイめなアイテムと組み合わせるといいでしょう。
ボアブルゾン
ボアブルゾンとはモコモコとしたボア生地が印象的な特徴があります。
ボア生地とは動物の毛のようにモコモコした生地のことで、見た目通り保温性が高く、秋冬アイテムとして人気の高いアウターです。見た目の可愛らしさとモコモコの触り心地の良さから女性からの人気も高いです。
ジップアップブルゾン
ジップアップブルゾンは、名前の通りジップがついているブルゾンです。
シーンに応じてジップを開閉し、状況に応じてシルエットを変化させて着こなしのパターンが広がります。
その日の気分でスタイルを変えることが出来るため、オシャレをより一層楽しめるでしょう。
中綿ブルゾン
中綿ブルゾンはポリエステル素材の綿を取り入れたブルゾンです。
ダウンの代わりになる保温性があり、ダウンよりも値段が安価なことが魅力的です。通常のブルゾンより少し大きめのシルエットになるため、今風の雰囲気に。
ブルゾンの選び方
ブルゾンは着丈の短いアウターであるのが特徴ですが、着方でシルエットが大きく異なる印象になります。
また、色やデザイン、生地の種類で季節感などが変わってくるため、種類と特徴を知っておくとブルゾン選びもスムーズになるでしょう。
ここでは、ブルゾンの特徴、種類を詳しく説明いたします。
シルエット
ブルゾンは着丈の短いアウターですが、すっきりしたシルエットやゆったりしたシルエットなど変幻自在です。
というのも、ブルゾンは人気のアウターの1つで色やデザイン、生地の種類が豊富に揃っているため、同じブルゾンでも着方によってシルエットは全く異なるからです。
例えば、ナイロン素材のカーキ色のMA-1はゆとりのあるデザインでゆったりとした着心地ですが、シルエットはすっきりしています。
また、中綿ブルゾンは防寒時に着用することが多く、重ね着などに利用されるためシルエットがゆったりとした印象になるでしょう。ブルゾン選びは、どんなシルエットにしたいかをイメージして考えるといいかもしれません。
色&デザイン
ブルゾンの定番はシンプルなデザインに暗めの色です。
暗めの色は
- ブラック
- ネイビー
- 濃いめのグレーなど
色やデザインにより季節感を出すことができ、暗めの色は秋、冬に適しています。
また、暗めの色でカッコいい大人な印象を与えることができるでしょう。柔らかく若々しい印象にするのであれば、白やライトグレーなどの明るめの色がおすすめです。
デザインは無地のものが多いですが、カジュアルさを出すためにチェック柄や大きなロゴが入ったブルゾンもあるので、コーディネートのバリエーションが広がるのではないでしょうか。
素材
次は、素材についてです。ブルゾンは生地の素材によって、季節感を感じさせるアウターです。
春に分厚い生地の素材を使ったブルゾンを着ていてはせっかくのオシャレが台無し。
どんな素材があるのか知っておくだけで、季節の変わり目などに最適な素材のブルゾンを着ることができるようになるでしょう。
ナイロン
ナイロンは耐久性が高く、摩擦に強い特徴があります。
またシンプルなデザインが多いため、カジュアル、スポーティーなスタイルだけでなく、きれいめなコーデも可能です。生地が薄いため、重ね着も容易でコーデの幅が広がります。
レザー
レザーは大人っぽさを引き出す光沢感があり、冷たい風を遮り断熱性に優れている特徴があります。
レザーの種類により、見た目が異なり個性が強く出るデザインといえるでしょう。より洗練された大人っぽさを演出したい方は革靴などに合わせて着用するのはいかがでしょうか。
デニム
デニムはインディゴ染料を使った厚手の生地が特徴です。
使い始めは生地がやや硬いですが、長く使っていると柔らかく馴染んでいきます。
また、雨や摩擦などが原因で色落ちすることがありますが、それがデニム素材の”味”になり、オシャレを楽しむ要素の一つといえるでしょう。デニム素材はタイトなものが多いため、シルエットをすっきりさせたい時に着てみてはいかがでしょうか。
防寒性&防風性
圧倒的に防寒、防風に優れているのはレザーです。
生地が分厚く、冷たい風を通さない素材であるため、冬のアウターとして十分に活用できるでしょう。
寒い季節で、シルエットをすっきりさせたい人、大人っぽさを出したい人にはレザー素材のブルゾンを選んではいかがでしょうか。
透湿性&吸汗速乾性
ナイロン素材は吸湿性が低いため、汗をかくと蒸れてしまうかもしれません。
レザー、デニム素材は、汗や雨などの水に弱く、生地が傷んでしまう可能性があります。汗をかく季節にはあまり適さない素材といえるでしょう。
耐久性
ナイロン素材は耐久性が高いため、傷みにくくおすすめしたい素材です。
普段からアクティブに行動している方は鞄などを身に着けていると衣服に擦れて生地が傷んでしまうかもしれません。ナイロン素材であれば摩擦に強いため、動きやすいカジュアルコーデに合わせるのはいかがでしょうか。
可動性
ナイロン素材には弾力性があるため、可動性に期待できるでしょう。
ナイロンは圧をかけると元に戻る性質があるため、スポーツウェアなどに利用されていることが多いそうです。体をアクティブに動かす人は、スポーティーなナイロン生地を使ったコーデがいいかもしれません。
ブルゾンのおすすめブランド9選
ここからはブルゾンでおすすめしたいブランドを紹介いたします。
人気のアウターのブルゾンは多くのアパレルブランドで販売されてます。ブランドごとに、強みや特徴があるため、ブルゾン選びの指標にしてみてはいかがでしょうか。
ポロラルフローレン(Polo Ralph Lauren)
ピンクポニーのロゴで有名なアメリカのファッションブランド、ポロラルフローレン。
ポロラルフローレンの特徴であるピンクポニーのロゴをあえて使わない、独自の技術を駆使して作られたコットン100%のスウェット素材のブルゾンです。
ブラックとグレーを基調としたユニークなデザインであり、ポロラルフローレンの想いが詰まった商品といえます。コットン素材で汗など吸水性に優れており、スポーツなど体を動かした後などに着用できるスポーティーなコーデに合うでしょう。
アディダス(adidas)
スポーツブランドで有名なアディダス。
ナイロン素材を使ったゴルフウェアとして使えるブルゾンです。雨、風を通さない撥水、防風機能を持ち、適度なストレッチがあるので運動時に最適なアウターです。
アディダスの特徴的な3本線デザインが施されており、ゴルフに限らずアウトドア関連のスポーティーなコーデにいかがでしょうか。
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)
人気アウトドアブランドのザ・ノース・フェイス。
ナイロン素材を採用しており、耐久性、撥水性、防風性に優れたブルゾンです。
また、ファッション性が高く、登山などのアウトドアに利用されるイメージかもしれませんが、普段使いにもバッチリ使えるオシャレさ。オシャレもしたいし、機能性も重視したいと考えている人には最適な商品です。
パタゴニア(patagonia)
パタゴニアはアメリカ発のアウトドアブランド。
防寒、防水、軽量の3拍子が揃っているアウトドアに最適な素材で構成され、デザイン性も高く人気が高いです。
リバーシブル仕様のジップアップブルゾンで、裏表の素材が異なるため気候に応じて温度調節が可能。寒暖差が激しい環境でのコーデに取り入れてみてはいかがでしょう。
バーバリー(BURBERRY)
バーバリーチェックが印象的なラグジュアリーブランド。
ナイロンとウールが採用された生地は温かみと季節感を感じるデザインのブルゾンで、アウターとして着用もできるが、コートとの重ね着もおすすめ。
白の袖にチェック柄のインパクトでカジュアルなコーデに向いていますが、コートと合わせることでキレイめなシルエットが作れるでしょう。
モンクレール(MONCLER)
モンクレールは機能性の高い高品質なダウンジャケットが販売されているブランドです。
シンプルなデザインが多く、ファッション性が高いのに加えて品質、機能性が高いため価格は高価なものが多いです。
ダブルジップブルゾンであるため、前を閉じるか開けておくかで、シーンに応じてシルエットを変更可能。
トリコロールカラーのダブルジップと左肩のオンドリのロゴがポイントです。ダウンよりは安価であるため、モンクレールに憧れがある方はおすすめの商品です。
アヴィレックス(AVIREX)
アヴィレックスは映画「トップガン」「インディー・ジョーンズ」などのスクリーンに登場したことがあるアメリカのミリタリーウェアブランド。
羊革を使ったレザーブルゾン、デザインに無駄がなく、ノスタルジックな味わいが世界中の人から支持されています。
日本人でも馴染むようにサイズが調整されており、日本人体型でもシルエットがすっきり見えるため、アメリカンスタイルに憧れがある方におすすめです。
アルファインダストリーズ(ALPHA INDUSTRIES)
アルファインダストリーズはアメリカで「KING OF MILITARY」と呼ぶに相応しいと言われているブランド。
アルファインダストリーズの定番アウターであるMA-1です。
アメリカ国防省と契約し、4千万以上の納入実績から、「作りが良い」「生地がしっかりしている」といった口コミが多く、本場のMA-1と名高い評判があります。アメリカのMA-1の着心地を体験したい方におすすめです。
バラクータ(BARACUTA)
バラクータは全てのスウィングトップブルゾンの原型を作ったといわれているブランドです。
撥水加工をした生地とゆとりある袖丈によりスポーツウェアとしても着用できるデザインになっています。
機能性だけでなく、デザインとしても大人な魅力が備わっているため、半世紀以上にわたり多くの著名人たちから愛されてきたそうです。トレンドに流されないデザインであり、着てみることで良さがわかるかもしれません。
ブルゾンのおすすめコーデ4選
ここまでブルゾンの基礎知識、アウターの種類、生地、色、素材についてお話ししました。
それらの知識を踏まえて、おすすめのコーデを4つ紹介いたします。コーデのテーマは「大人なブルゾン」です。
ブルゾンは幅広い種類の商品があるため、選ぶのが大変に感じるかもしれません。
ブルゾンはかっこいいデザインが多いので、どうしても自分の好みで選びがちではないですか?自分の個性を出し過ぎてしまうと、周りから少し浮いてしまう可能性があります。
そこで、考え方を一度シンプルにしてみるのはいかがでしょうか。文字通り、コーデをシンプルに、基本に近い形で、大人っぽいコーデを選びましょう。
王道のMA-1コーデ
MA-1を着てみたい、と思った方におすすめの王道のコーデ。MA-1といえば、ミリタリーテイストなダークカラーのブルゾンです。ちょっとしたお出かけや旅行などに活躍し、大人が求める”シンプル”なデザインであるためコーデとしては着こなしやすいといえるでしょう。
細身のシルエットに薄手の白Tシャツを組み合わせることで爽やかさが引き立ちます。秋、春などの程よい気候におすすめです。
黒のMA-1でクールな落ち着いた印象に。
定番なMA-1コーデから外したい、そんなあなたは黒色をチョイス。より落ち着いた色を選ぶことにより大人っぽさを演出できます。なんといってもシックな黒がカッコいい。
パンツと靴を明るい色にすることで、年齢を感じさせない若々しさが現れるのではないでしょうか。
眼鏡を合わせることで知的でクールな雰囲気が出て、女性からの評価も高いでしょう。
大人な余裕を醸し出す、レザーコーデ。
上質なシープレザーを使った本格的なレザージップブルゾン。
革でしか味わえない質感で、ワイルドな雰囲気と大人の余裕がある重厚感がでます。黒レザーと白Tシャツのシンプルな組み合わせが、カッコいい大人に相応しいといえるでしょう。レザーは風を通さないため、断熱性に優れており、秋、冬の寒い時期に活かせます。
冬の寒さを凌ぐ、大人な雰囲気のあるカジュアルスタイル。
きれいめな中綿ブルゾンで寒い季節を乗り越えましょう。
中綿ブルゾンは他のブルゾンよりも保温性が高いため、冬の寒い季節にアウターとして着用できます。ゆとりがあるため、重ね着も可能。ダークトーンでまとめられたコーデは、大人の落ち着いた雰囲気が出ていて、シルエットもゆったりで今風な形になっています。
まとめ
今回は「ブルゾンとは?」に関する内容で紹介しました。
少しでも気になる物があれば、実際に自分の目でみてから購入することをおすすめします。
人から言われたものをそのまま買うと、「思っていたものと違うなあ…」と後悔してしまう可能性があるためです。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。