乗りたかったのは、キブンが乗るクルマ Vol.287
2021.10.01
CAR

新型シタン、EQT。メルセデス・ベンツの新しいミニバンに乗ってみたい!

現在日本でメルセデスが展開するミニバンは「Vクラス」のみ。しかし本国では今年に入って2台の新型ミニバンが発表された。

いずれもVクラスよりコンパクトで、日本でも絶対に活躍しそうな2台だ。

■シタンツアラー

メルセデス・ベンツ シタン
写真はシタンの乗用車モデルである「シタンツアラー」。全長4498×全幅1859×全高1811mm。ルノーの新型カングーとほぼ同じサイズだ。

「シタンツアラー」はルノーの「カングー」をベースに、メルセデス・ベンツがアレンジしたスモールバン。カングーのフルモデルチェンジを受け、今年8月に2代目が誕生した。

1.3Lガソリンまたは1.5Lディーゼルを積み、6速MTか7速DCT(デュアルクラッチ式2ペダルMT)が組み合わされるのはカングーと同じ。もちろん高い積載性もカングー譲りだ。

シタンツアラーは両側スライドドアが標準装備。

ただし見た目はもちろん、メルセデス・ベンツの一員らしい機能が備えられている。

特に「ハイ、メルセデス」から音声で各種操作できる「MBUX」はシタンにしかない魅力だろう。メルセデス品質の走行性能や乗り心地になるようなチューニングもされている。

ボディタイプは現在、積載性を優先する商用メインの「シタンパネルバン」と、後席に乗員を乗せる写真のシタンツアラーの2種類。今後ロングホイールベースバージョンも投入される予定だ。

シタンツアラーは跳ね上げ式のリアハッチゲートが標準。写真はバンエッサ社と共同開発されたファニチャーモジュールを搭載した状態。

このシタンツアラーをベースにしたキャンパー仕様も公開された。

スプリンターをはじめ数々のメルセデス・ベンツ製のバンやミニバンを、キャンパーに仕上げているバンエッサ社との共同開発だ。

同社のキャンパーの特徴のひとつは、取り付け・取り外しが簡単にできるファニチャーモジュールを用いる点。

引き出して使えるシンクや冷蔵庫が備わる。その上は長さ1890×幅1150mmのベッドスペースに。

リアに整然と載せられた引き出し式のボックスには、食器や鍋などを収納できるだけでなく、ガスコンロと水タンクを備えたシンクシステムや31Lの冷蔵庫が収められている。

さらにこの収納棚の上は大人ふたりが寝られるベットスペースとしても活用できる。

インテリアデザインも、ベースのカングーとは異なる。

シタンのキャンパーは8月末に行われたキャンピングカーショーで公開されたものだが、簡単に備え付けや脱着ができるモジュール方式ゆえ、シタンのオプションで用意されたら、キャンプ人気の高い日本でも欲しい人はたくさんいるはずだ。

カングーサイズで、メルセデスらしい味付けがされたシタン。キャンパーオプションとともに、ぜひ日本でも販売してほしい。

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■コンセプトEQT

メルセデス・ベンツ EQT
コンセプトEQT。フロントのブラックパネルに輝く星は、よく見るとスリーポインテッドスター。

メルセデス・ベンツに、新たな“クラス”として追加されそうなのが「Tクラス」。

Vクラス同様、3列シートを備えたミニバンで、しかも今年8月に同社の車は「2030年にはすべて電気自動車にする」と宣言されたとおり、「コンセプトEQT」も電気自動車として登場するらしい。

Vクラスよりひと回り小さく、トヨタ「アルファード」くらいのサイズ。上質なホワイトの本革シートが備えられるなど、同社らしい上質な車内空間が用意されている。

全長4945×全幅1863×全高1826mm。日本ではやや大きめだが十分に扱えるクラスだ。

もちろんこちらもMBUXが備わる。各種操作を音声でできるほか、タッチパネル式ディスプレイやステアリング上から簡単に操作できるという。

またMBUXは予測機能が付いているので、例えばドライバーが金曜日のある時間帯に特定の番号へよく電話すると学習していると、金曜日のその時間帯にディスプレイ上に電話番号を提案してくれるし、バッテリーの充電状況や充電スポットなどを鑑みながら、適切なルートを案内してくれる賢いやつだ。

上記シタンとかなり類似性があるインテリア。ということは具体的な発売も近いのか……?

さらに、Tクラスが「家族連れやレジャー好きな個人」をユーザーとして想定していることを示すために、このコンセプトEQTには専用に開発された電動ロングボードが搭載されている。

ロングボードは、簡単に言うとスケートボードのロングサイズ版で、その乗りやすさと安定感の高さから、レジャーや街中での脚として近年注目のアイテム。

ラゲッジにはその電動ロングボードを収納できるスペースも用意されるという徹底ぶりだ。

ラゲッジ床のガラスハッチ下に電動ロングボードを収める。3列目シートにはヘルメットを収納するボックスなどがある。

コンセプト、と名が付くだけに、Tクラスの登場はもう少し先かと思えば、2022年に市場へ投入すると宣言された。

男性が持っているのが電動ロングボード。アルミ製で、スリーポインテッドスターが模様のようにちりばめられている。

え、来年!? 電気自動車で? 航続可能距離は? ガソリン車もあるの? 日本への導入は? と興味は尽きないが、このメルセデス謹製の電動ロングボードだけでも、日本に入れてくれないかな。

 

籠島康弘=文

# EQT# シタン# ミニバン# メルセデス・ベンツ
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