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■コンセプトEQT

メルセデス・ベンツ EQT
コンセプトEQT。フロントのブラックパネルに輝く星は、よく見るとスリーポインテッドスター。
メルセデス・ベンツに、新たな“クラス”として追加されそうなのが「Tクラス」。
Vクラス同様、3列シートを備えたミニバンで、しかも今年8月に同社の車は「2030年にはすべて電気自動車にする」と宣言されたとおり、「コンセプトEQT」も電気自動車として登場するらしい。
Vクラスよりひと回り小さく、トヨタ「アルファード」くらいのサイズ。上質なホワイトの本革シートが備えられるなど、同社らしい上質な車内空間が用意されている。
全長4945×全幅1863×全高1826mm。日本ではやや大きめだが十分に扱えるクラスだ。
もちろんこちらもMBUXが備わる。各種操作を音声でできるほか、タッチパネル式ディスプレイやステアリング上から簡単に操作できるという。
またMBUXは予測機能が付いているので、例えばドライバーが金曜日のある時間帯に特定の番号へよく電話すると学習していると、金曜日のその時間帯にディスプレイ上に電話番号を提案してくれるし、バッテリーの充電状況や充電スポットなどを鑑みながら、適切なルートを案内してくれる賢いやつだ。
上記シタンとかなり類似性があるインテリア。ということは具体的な発売も近いのか……?
さらに、Tクラスが「家族連れやレジャー好きな個人」をユーザーとして想定していることを示すために、このコンセプトEQTには専用に開発された電動ロングボードが搭載されている。
ロングボードは、簡単に言うとスケートボードのロングサイズ版で、その乗りやすさと安定感の高さから、レジャーや街中での脚として近年注目のアイテム。
ラゲッジにはその電動ロングボードを収納できるスペースも用意されるという徹底ぶりだ。
ラゲッジ床のガラスハッチ下に電動ロングボードを収める。3列目シートにはヘルメットを収納するボックスなどがある。
コンセプト、と名が付くだけに、Tクラスの登場はもう少し先かと思えば、2022年に市場へ投入すると宣言された。
男性が持っているのが電動ロングボード。アルミ製で、スリーポインテッドスターが模様のようにちりばめられている。
え、来年!? 電気自動車で? 航続可能距離は? ガソリン車もあるの? 日本への導入は? と興味は尽きないが、このメルセデス謹製の電動ロングボードだけでも、日本に入れてくれないかな。
 
籠島康弘=文


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