乗りたかったのは、キブンが乗るクルマ Vol.275
2021.08.24
CAR

「キャンプに最適」で選ぶ国産ミニバン。使えるラゲッジを備えた4種

国産ミニバンといえば3列シートで7〜8人乗れるのが一般的。しかし、実は3列目の代わりに大きなラゲッジを備えたキャンパー向きなモデルもある。

たっぷり荷物を積んで家族でキャンプへ向かうなら、こんなミニバン、ありじゃない?

■トヨタ「シエンタ ファンベース」

トヨタ シエンタ
シエンタには2WDと4WDがあるが、ファンベースは2WDのみとなる。

5ナンバーサイズで1.5L+モーターのハイブリッドか1.5Lエンジンを搭載するコンパクトワゴンの「シエンタ」。

当初は6人または7人乗りの3列シート車のみだったが、2018年9月のマイナーチェンジの際、新たに5人乗りの2列シート車「ファンベース」が追加された。

写真のようにネットやアッパーボードを備えることが可能。

2列目シートも倒せば26インチのマウンテンバイクを2台積載できるなど、最大奥行き2065mmの大容量ラゲッジを生み出せる。

ラゲッジ下に濡れた物を入れておけるアンダーボックスを備える。

またラゲッジの両サイドにユーティリティホールが9つずつあるので、ディーラーオプションのシステムバーなどを組み合わせれば、荷物を整理して収納が可能。

着替えのときにも使えるバックドアタープや、テーブルなどのオプションも充実している。

システムバーをパーティションとして利用した例。

全長約4.3mだから普段の街乗りにも使いやすく、ラゲッジが大きいので家族でキャンプというときも十分頼りになるコンパクトミニバンだ。

さらにハイブリッドモデルを選べば、1500Wのコンセントを2つ備えられているので、旅先や万が一の際にも家電が使えて便利。

 

■ホンダ「フリード+ クロスター」

フリード+ クロスター
ライバルのシエンタ同様、全長4.3mサイズなので街乗りにも扱いやすい。写真はハイブリッドのクロスター。

「ちょうど良いサイズ」と謳うホンダの全長約4.3mのコンパクトミニバンが「フリード」だ。

現行型は2代目だが、フリードの先祖となるモビリオの頃から3列目シートのないモデルが設定されている。

シエンタのファンベースが登場するずっと前から、街乗りとキャンプを両立できるミニバンを作り続けてきた老舗なのだ。

さらに2019年10月のマイナーチェンジで、車高を少し(15mm)上げたクロスオーバールックの「クロスター」も追加された。

フリード+は、車中泊しやすい「おやすみモード」が備わる。

3列シートのフリードと比べ、ラゲッジ床が低く、それに合わせてバックドアの開口部も下まで広がっているので荷物を載せやすいフリード+。

ラゲッジの両サイドにユーティリティホールが10カ所ずつ用意され、シエンタ同様、ディーラーオプションのシステムバーなどでラゲッジ内の収納力を高められる。

システムバーなどを活用してラゲッジはアレンジ可能。

2列目シートを倒して車中泊できるフルフラット状態を作れるが、その際もラゲッジ下に荷物を入れておけるから、キャンプ時の仮眠などに使いやすい。

1.5L+モーターのハイブリッド車か1.5Lエンジン車が選べるほか、4WDも設定されている。

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■トヨタ「ノア/ヴォクシー/エスクアイア」MUシリーズ

トヨタ ノア
写真はノア。ベース車にはハイブリッドモデルもあるが、MUは2Lガソリン車のみ。4WDも選べる。

トヨタのノア/ヴォクシー/エスクアイア。広い室内空間を持ちながらも、5ナンバーという街乗りの使いやすさも兼ね備えた3車種を、3列目シートのないキャンプ仕様にしたのが、MU(マルチユーティリティ)シリーズだ。

エアロパーツを備えるモデルは全幅が1735mmとなり3ナンバーになるが、税金は変わらない。天井にフックがあるので、キャンプで濡れたアイテムやウエットスーツなども掛けることができる。
床下にも100L超の収納スペースがある。

ラゲッジフロアには、水や汚れに強く、簡単に水拭きできる木目調フロア材が用いられているから、濡れた物をそのまま投げ入れてもOK。

またフロア材の下にはアンダーボックスもあるので、そこにも荷物を収納できる。

マルチユースボードは足を外したり、高さを調整できる。

さらにラゲッジ内の仕切りに活用できるほか、取り出してキャンプ時のテーブルにしたり、後席を倒してエアマットを敷けば車中泊もできる便利なマルチユースボードがオプションで用意されている。

ほかにもサイクルホルダーやロッドホルダーが用意されているので、趣味のアイテムを積んでおくベースとしても活用しやすい。

トヨタといえばハイエースが有名だけど、こっちのほうがコンパクトだから家族での街乗りや旅行に使いやすいはずだ。

 

■日産「セレナ/NV200/NV350キャラバン」マルチベットシリーズ

日産 マルチベットシリーズ
日産 マルチベットシリーズ。左からセレナ、NV350キャラバン、NV200バネット。

日産の車中泊可能なミニバンが「マルチベットシリーズ」だ。

ベース車には5ナンバー枠一杯のサイズとなる「セレナ」と、全長約4.4mサイズの「NV200」、「NV350キャラバン」がある。用途や予算に応じてサイズを選べるのがうれしいところ。

写真はセレナでベッドを展開した状態。こんな風にラゲッジの仕切りにも使える。

いずれも2列シート5人乗りとなり、ベッド下のスペースが広いので、荷物をたくさん載せたまま仮眠できるのも共通だ。ベッドは左右に跳ね上げてしまえるので、普段はたっぷり荷物を積んでおける。

セレナは防水シートを標準装備し、ベッドも防水加工が施されているので、川遊びで濡れたまま、またはウエットスーツのまま寝転がる、なんてこともできるだろう。

また車内の上部にサーフボードなどの長物を収納できるアタッチメントも用意されている。3台中では最もマリンスポーツや川遊びに向いているモデルだ。

写真はキャラバンでテーブルを備えた状態。

一方ボディサイズが大きいNV350キャラバンの場合、ベットをベンチシートとして使い、オプションのテーブルを備えれば動くテレワークスペースにも。

オンラインミーティングなど、海や山といった隔離されたスペースで仕事がしたい人にオススメだ。

NV200バネットは、本来は小型商用バンだが、マルチベッドシリーズでは乗用車としての使用を前提に、衝突被害軽減ブレーキなど先進安全装備が標準で備えられている。

写真はセレナでベッドを跳ね上げた状態。ラゲッジ床下にも収納があるという大容量だ。

またNV350キャラバン同様、ベッドをシート代わりにして仕事がこなせるようオプションでテーブルが用意されている。街乗り重視ならNV350キャラバンよりはコンパクトなこちらが使いやすいだろう。

 

籠島康弘=文

# キャンプ# ミニバン# 国産
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