乗りたかったのは、キブンが乗るクルマ Vol.264
2021.07.25
CAR

「仕事漬けだった日々がキャンプ漬けになった」人生を変えたデリカ D:5

俺のクルマと、アイツのクルマ
男にとって車は名刺代わり。だから、いい車に乗っている人に男は憧れる。じゃあ“いい車”のいいって何だ? その実態を探るため「俺よりセンスいいよ、アイツ」という車好きを数珠つなぎに紹介してもらう企画。


■24人目■
山﨑友和さん(41歳)

ヤマザキトモカズ。首都圏を中心にヘアサロンを展開するヴィサージュクリエーションの美容師兼エリアマネージャー。妻と息子との3人家族で千葉県在住。休日は山に入りキャンプを楽しむ。Instagram:@yamasaki.tomokazu


■三菱 デリカ D:5■

ワンボックスカーにSUVの悪路走破性を備えた名車「デリカ」の5代目。ダカールラリーを制してきたパジェロ譲りの卓越した4WD性能を備えるなど、悪路での走破力はかなり高い。

2019年にビッグマイナーチェンジが行われたが、こちらの車はそれ以前のモデル。当初は2.4Lガソリンエンジンもあったが、こちらは2.2Lディーゼルターボを搭載している。


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キャンプを初めて、人生が動き出す

山﨑さんは言う「デリカD:5を買って、人生が変わったかもしれません」。

もともとは「あまり考えずに」カローラフィールダーに乗り、ほんの1年ちょっと前までは、それで何の問題もなかった。

ところがひとり息子が3歳になったあたりから、「息子に何かやらせたいな」と思った。昭和なら野球かサッカーだろうが、令和は違う。

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「先輩や仲間に相談したら『だったら一度キャンプに連れてきなよ』と誘われて」、息子をカローラフィールダーに乗せ、朝霧ジャンボリーへ出掛けたのだ。

初めてのキャンプで、息子さんはどハマりした。富士山をバックに果てしなく広がるキャンプ場を走り回っていたという。「未だにこの日のことを嬉しそうに話すほど、息子に鮮烈な記憶として刻まれたみたいです」。

と同時に、実は山﨑さん自身もハマってしまったという。

楽しそうに駆け回る息子の姿を見て、また仲間たちとたき火を囲みながらお酒を飲んで語らう時間が、山﨑さんの中の何かに火を付けたようだ。

普段から運転をする奥さまも、この車を気に入っているご様子。「ボンネットが短くて視点が高いので、運転しやすいみたいです」。

このときはテントや寝袋など最小限の道具を揃えただけだったが、それから数回キャンプに行ったあと、カローラフィールダーの限界を知った。

「道具を揃えていくにつれ、荷物が載らなくなりました。それに道中でこの車では登れないところ、轍がキツくて車の腹を擦っちゃうところがたくさんありました」。

折しもコロナ禍。息子を外で思い切り遊ばせてやるなら、やっぱりキャンプがいちばんだ。幸い山﨑さんの妻も一度キャンプに行ったらハマってくれた。

「家族で安心して遊べるのがキャンプ。だったらキャンプに行ける車を買おうと思ったんです」。それがちょうど1年くらい前のこと。

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考えると、デリカしかなかった

幼い息子を乗せるから、乗り降りの際に隣の車にガツンとぶつける心配のないスライドドアがいい。カローラフィールダーの経験から悪路走破性の高い4WDは必須。轍でも腹を擦らないほどのロードクリアランス性もほしい。

「そうなると、デリカしかありませんでした」。

そこでディーラーへ出掛けるなど検討を始めるが、その中で、中古車ショップで今の車を見つけた。

「相模原の川沿いへキャンプに行きましたけど、岩場を走るのも全然余裕でしたね」。

「新車も検討したんですが、実際に見てみると今のギラつき系の顔より、マイナーチェンジ前の癒やし系の顔のほうが僕は好みだったんです。

それにこの車はヤキマのルーフキャリアとBFグッドリッチのオールテレインタイヤもすでに付いていたし。ああ、もうこれだ!って」。

実はヤキマもBFグッドリッチも、購入後に調べてみたら「なんだ、いいブランドじゃん」と知ったという。

とにかくこの「カッコいい」状態で売られていた、走行距離3万kmちょっとのディーゼルエンジン搭載のデリカは、昨年9月に納車された。

最低地上高はノーマルで200mmと一般的なSUVよりも確保されているのだが「荷物をたくさん積むと車が沈むと思ったので、すぐに近くの車屋さんで少しだけリフトアップしました」。

デリカになってキャンプは月2回ペースまで高まった。キャンプへ出掛ける仲間も増えた。

「SNSでキャンプの様子をアップしていたら『キャンプやるの? じゃあ今度一緒に行こうよ』と誘われるようになったんです。中には10年ぶりに会った友人もいます。

ルーフキャリアに荷物を載せれば、大人6人が乗れますから、知り合いも一緒に乗せてキャンプへも行きやすいんですよね」。

「小さな子供が乗り降りするなら、やっぱりがスライドドアは安心」。

以前は、交友関係も仕事終わりに同僚と飲んで帰る程度だったという山﨑さん。「振り返ると、30代はずっと仕事しかしてなかった気がしますが、デリカが来てからの約1年でホントにガラッと暮らしが変わりましたね」と語る。

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愛車をきっかけに家も購入!?

納車されて間もなく1年。3万kmだったデリカの走行距離はすぐに1万kmプラスされた。「この車が走れない道なんて、本当にないんじゃないかな」。

朝霧ジャンボリーやふもとっぱらなど行き慣れたキャンプ場も増えた。「もっといろんなところへ、息子を連れていきたいし、自分も行ってみたい」。

近々、関西在住の友人とも、お互いの中間地点でキャンプへ行く計画があり、それが決まればデリカで最も遠出することになりそうだ。

これもまた「山﨑さん、キャンプするの? じゃあ今度一緒に行こうよ」がきっかけだったそう。

リアシートのモニターも購入時に付いていた。これで移動中の子供も静かに。

ひとり息子の相棒として愛犬「てん」も加わった。ジャックラッセルテリアの11カ月の男の子。キャンプ場では、息子はリードを手に、“弟”のてんと一緒に駆け回っている。

今後デリカから乗り換えるとしたら?と聞いてみたが「まだ買って1年も経っていませんからねぇ」と笑われた。

そうだった。あまりにもいろんなことが起こっているから、話を聞いていても購入してから随分時間が経ったと勘違いしてしまった。

わずか1年足らずで、仕事ばかりの毎日から、月2回はキャンプで遊ぶようになり、交友関係が飛躍的に広がって、子供は自然の中を愛犬とともに走り回るようになり……「あ、あと家も買いました」。え?

デリカになって荷物がたくさん載るようになったこともあり、キャンプ道具をたくさん揃えるようになった。しかしずっとデリカに載せておくわけにはいかず、かといってそれまでの賃貸の家に収まりきらなくなってきた。

「最初は倉庫とかを探そうと思ったのですが、だったらいっそのこと、家を買っちゃおうと」今年5月から新居に住み始めた。ガレージ付きの一戸建て。一部屋はキャンプ道具部屋になっている。

仕事一色だった30代を経て、デリカが来てから怒濤の約1年間。

山﨑さんがデリカと共に過ごす40代は、きっとさまざまな思い出に彩られていくのだろう。

鳥居健次郎=写真 籠島康弘=取材・文

# デリカ# 三菱自動車#
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