乗りたかったのは、キブンが乗るクルマ Vol.249
2021.06.19
CAR

逆輸入希望の「日本のピックアップトラック」6選。タフで繊細な各車のスペックを比較!

日本で人気車種と言えば、今ならSUV、販売台数でいくと軽自動車となる。

しかし、アメリカの自動車年間販売台数を見ると、もう長い間TOP3を独占しているのは「ピックアップトラック」だ。

そんなビッグマーケットに日本のメーカーも積極的にピックアップトラックを投入している。

アメリカナイズされたジャパニーズ・ピックアップトラックは、日本車のイメージを覆すほどタフでイケてるデザインで、しかも日本メーカーならではの使い勝手の良さや信頼性の高さを誇る。

日本でピックアップトラックに乗りたいなら絶対チェックしてほしい、アメリカで活躍するジャパニーズトラックを紹介しよう。

 

■トヨタ タンドラ

トヨタは1990年代前半から北米向けにピックアップトラックのT100を投入。そして2000年から投入しているのがタンドラだ。

タンドラがアメリカで成功するまでにはいくつかの逸話がある。

2006年まで生産された初代はフルサイズとはいえ、フォードFシリーズやダッジのピックアップと比べるとやや小さく、デザインもおとなしいものだった。

しかしアメリカ市場で躍進するためには、ボディサイズと排気量の拡大が必要だと判断。こうしてワイルドになった2代目タンドラは2007年に登場。

2012年10月には引退したスペースシャトル・エンデバーを、ロサンゼルス国際空港からカリフォルニア科学センターまで移動させる際、最難関と言われた橋越えでシャトルを牽引してみせた。

これでタンドラは一躍有名になり、アメリカに受け入れられた。

現在発売される2021年モデルは5.8L V8エンジンを搭載。

標準モデルのほか、パッケージオプションとしてアウトドアシーンに便利な機能などを備えたトレイルスペシャルエディションや、ボディからアルミホイールまで漆黒でまとめられたナイトシェードエディションなどがある。

 

■トヨタ タコマ

1980年代から日本でも発売され、2017年には13年ぶりに日本での発売が復活したピックアップトラックのハイラックス。

ミドルサイズのタコマはもともとハイラックスの北米仕様として1995年に投入されたが、2代目となる2005年モデルからは独自路線を突き進んでいる。

タンドラとイメージを共通化した厚みのある顔つきは若者を中心にアメリカ人の心を掴み、2020年の販売台数はベスト10にランクインした。

ボディサイズは全長約5400×全幅約1890×全高約1800mm。

サイズは日本の現行型ハイラックスとほぼ同じ。なので日本で乗ることも難しくない。エンジンは2.7L直4と3.5L V6が用意される。

先日発表されたばかりの2022年モデルはタンドラ同様、アウトドアライフに適した機能・装備を備えたトレイルエディションが用意されている。

ベース車よりもリフトアップされ、見た目のワイルド感はさらに増した感じだ。また荷台には保冷ボックスや電源まで備わる。

現在、日本では正規販売のピックアップトラック=ハイラックスしか選択肢がないが、タコマはアメリカから並行輸入してカスタムするショップも多い。人とは違うピックアップに乗りたいという人にはいちばん現実的な選択肢と言えるだろう。

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■日産 タイタン

タイタンのPRO-4Xモデル。

トヨタはタンドラでアメリカのピックアップトラック市場で確固たる地位を築いたが、日産はクラス最大級のパワーを誇るモデルを投入して北米市場開拓を目指した。

2015年11月に発売されたフルサイズピックアップトラックが2代目タイタンだ。その2021年モデルが搭載する5.6L V8エンジンは最高出力400hp、最大トルク413lb-ft(約560N・m)を発揮。ライバルのタンドラよりもスペックは上だ。これに9ATが組み合わされる。

厚みを持たせた迫力あるエクステリアは、メッキで高級感を演出した標準モデルのほか、ブラックグリルとレッドで書かれる日産のエンブレムがクールなPRO-4Xが用意される。

ギラギラした顔つきよりもPRO-4Xの少しマッドなイメージのほうが、アウトドア好きにはウケそうだ。

インテリアにはロングドライブでも疲れにくいと評判のゼログラビティシートを採用。オーディオはフェンダー製のサウンドシステムが搭載される。このあたりの細やかなこだわりも、日本人にグッと来るのだ。

 

■日産 フロンティア(ナバラ)

日産のミドルサイズピックアップトラックであるフロンティア。アジア・オセアニア地域などではナバラという名前で販売されている。

フロンティアは主に北米市場に向けたモデルで、ルーツは日本でも人気が高かったダットサントラック。その歴史は80年以上におよぶ。

フロンティアは2020年12月に最新モデルへとフルモデルチェンジ。2台前を走るクルマを検知して前方に潜む危険に対して注意を促すインテリジェントFCW(日本ではスカイラインに搭載)をはじめ、最新のインテリジェントモビリティ技術が搭載されている。

スタイルは2014年に登場した先代のシャープなイメージを継承。

キリッとしたフロントライトと迫力あるフロントグリルで、大自然だけでなく都市部にもマッチするデザインに仕上げられているのが特徴だ。

本モデルからタイタンにも設定されるPRO-4Xを用意。ブラックグリルと赤い日産エンブレム、オレンジをアクセントにしたフロントバンパーでアクティブな雰囲気に仕上げられた本モデル。

ハイラックスの独占市場となっている日本に投入されたら、多くの支持を得るに違いない。

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■三菱 トライトン

三菱がタイで製造するトライトンは2006年から日本でも販売されたモデル。ちょうどハイラックスが日本で販売されていなかった時期なので、当時は日本で唯一手に入るピックアップトラックだった。

丸みを帯びたスタイルが特徴的だったが、残念ながら日本での販売は振るわず、2011年に販売が終了している。

現在販売されているトライトンは2代目で、2014年にデビュー。2018年のマイナーチェンジで三菱のデザインアイデンティティであるダイナミックシールドを大胆に盛り込んだスタイルになっている。

世界で販売されるほかのどんなピックアップトラックにもないこのスタイルは、最新のデリカD:5やエクリプスクロスが好きな人にはどハマりするのは間違いない。

走行性能も、4WDは三菱伝統のスーパーセレクト4WDに新たなドライブモードを追加した最新のシステムを搭載。トランスミッションは5ATから6ATに変更されているので、オンロード/オフロードともに快適に走れる。

 

■いすゞ D-MAX

日本市場ではトラックやバスの専業メーカーになるいすゞだが、海外ではSUVやピックアップトラックも販売している。

鋭い目つきと大きなグリルで周囲を圧倒するこれらのモデルは、もし日本に導入されたらヒットモデルとなるに違いない。そう感じずにはいられないほど海外で評判がいいのだ。

タイで生産しているピックアップトラックのD-MAXは2019年7月にフルモデルチェンジ。サイズはハイラックスとほぼ同じミドルクラスになる。

デビュー時は6MTのみだったトランスミッションは2020年8月に6速ATを追加。さらに2020年9月にはこれまでとは異なる解釈でデザインを見直したなXシリーズが追加されている。

Xシリーズのスピード
Xシリーズのハイランダー

Xシリーズにはスポーティなエクステリアにまとめられた「スピード」と、上品で高級感あるデザインの「ハイランダー」の2タイプが用意される。

ピックアップトラック好きの間では話題になっており、D-MAXを並行輸入しているショップも存在するので、いすゞファンはぜひともチェックしてみてほしい。

 

高橋 満=文

# いすゞ# トヨタ# ピックアップトラック# 三菱自動車# 日産
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