乗りたかったのは、キブンが乗るクルマ Vol.225
2021.04.16
CAR

もっと自分らしいバンライフを! ミドルサイズでオプション多才な使える欧州バン3選

これだけオートキャンプやバンライフという言葉が一般的になってきたが、日本で買えるバンの種類はまだまだ少ない。

例えばヨーロッパを見渡すと、日本ではまだ正規販売されていないが、日本でも丁度良いサイズで多機能なバンがたくさんあるのだ。

今回は日本バンの王者トヨタ「ハイエース」とほぼ同じ大きさの、日本未発売の欧州メーカーのバン3台を紹介しよう。

 

■ワーゲンバス直系の最新モデル
フォルクスワーゲン T6.1

人気のワーゲンバス、つまりフォルクスワーゲン・タイプII(T1)から始まった同社の商用車シリーズ。ワーゲンバスから数えて6代目となる現行型T6.1は、丸みを帯びる商用バンが多い中、パキッとした直線デザインがカッコいい。

2+2+3の7人乗りとなるマルチバン。2列目シートを180度回転させることができる。

全長約5mと、ワーゲンバスと比べたら随分と成長しちゃったけれど、そのぶん人も荷物もたっぷり載せられる。ちなみに2019年の大幅改良を受け、現行型はそれまでのT6と区別されてT6.1と呼ばれている。

T6.1のボディバリエーションは商用バンのトランスポーターとミニバンのカラベル、その上級モデルのマルチバン、さらにキャンパー仕様のカリフォルニアがある。

バイクを載せたいならトランスポーター、キャンプ道具を載せて出かけたいならカラベルかマルチバン、車中泊したいならカリフォルニアという具合に選びやすいというわけだ。

最も商用車ライクなトランスポーターでさえ、このように乗用車ライクなインパネ。

エンジンは出力違いで3種類の2Lディーゼルターボがあり、4WD車もある。

サイズは標準ボディ(全長4904mm)のほかにロングボディ(同5304mm)があり、トランスポーターには2列目以降をラゲージすることもできたり、2列目や3列目シートを設けたり、助手席下まで長尺物を積載したりすることもできる。

もちろんグレードによって運転支援システムなどの装備も変わる。

ルーフテントや収納棚、キッチン、ターフなどが備わるカリフォルニア。バックドアにはキャンピングチェアが、スライドドアにはキャンピングテーブルが組み込まれている。

なるべく安価なモデルを購入してコツコツと自分仕様に仕上げるか、装備が十分備わっていて最初からバンライフを楽しめるカリフォルニアにするか、ワーゲンバスの末裔は、やはり我々をワクワクさせる存在なのだ。

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■バリエーションが豊富な
メルセデス・ベンツ ヴィトー

日本にもミニバンのVクラスやキャンパーのVクラス マルコポーロ ホライゾンが正規輸入されているが、これらのベースである商用車が、日本未導入のヴィトーだ。

ボディ長はパネルバンの場合でショートが4895mm、ミドルが5140mm、ロングが5370mm。2014年に登場した現行型は、昨年マイナーチェンジが行われている。

豊富なバリエーションがヴィトーの魅力のひとつ。

駆動方式だけでも前輪駆動/四輪駆動/後輪駆動の3種類から、ボディサイズはショート/ミドル/ロングから選ぶことができる。さらに乗用タイプのツアラーではシート数も最大9名用まで選択可能だ。

後部が人や荷物で一杯でも後方視界を確保できる、リアカメラを利用したデジタルバックミラーが備わる。

さらにエンジンはパネルバンの場合で1.8Lと2Lの2種類のディーゼルエンジンがあり、それぞれ出力違いが複数用意されている。

トランスミッションは6速MTまたは9速AT。ちなみに正規輸入されているミニバンのVクラスは2.2Lディーゼルエンジンを搭載している。

エアサスペンションも用意されていて、乗り心地が快適になるほか、荒れた路面を慎重に走りたいときには車高を最大35mm高めることができる。逆に高速走行時には自動的に10mm車高が下がる。

またマイナーチェンジでアダプテイブクルーズコントロールが備わり、ロングドライブが快適になった。

ルーフレールや荷物固定用のフロアレール、木製のフロアなど、用途に応じて多彩なオプションが用意されている。

多彩な荷物だけでなく、家族やワーカー、ホテルの宿泊客までとあらゆる人やモノを載せなければならないヴィトーゆえ、こんなにも選べるポイントが多いのだが、その分自分だけの一台を作りやすくなるはずだ。

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■シトロエンやトヨタに兄弟もいる
プジョー エキスパート

上記2台と比べて日本での知名度は今ひとつかもしれないが、プジョーの商用バンであるエキスパートも注目したいヨーロッパ製商用バンだ。

デザイン違いのいわゆる兄弟車にシトロエンのディスパッチと、欧州トヨタのプロエースがある。

ボディ長はコンパクトが4606mm、スタンダードが4956mm、ロングが5308mm。

エキスパートには貨物用のバンのほかに、2列目以降にシートを備えられるエキスパート・コンビがあり、ボディの長さもコンパクト/スタンダード/ロングから選べ、シート数も最大9名まで……と、ライバル同様バリエーションが豊富だ。

エキスパートのミニバンタイプであるトラベラーには、大きなガラスルーフや、スライディングテーブルが用意されている。

搭載されるディーゼルエンジンは1.5Lと2Lの2種類。6速MTと、1.5L車は6速ATが、2L車には8速ATが組み合わされる。

いずれも前輪駆動だが、同社独自の「グリップコントロール」によって、雪道など滑りやすい路面でもスムーズに走行できる。

フロントに3名用シートを備えることも可能。

衝突被害軽減ブレーキやアダプテイブクルーズコントロールが備わるほか、スライドドア下で足を振ればスッと開くハンズフリースライドドア機能も用意されている。

知られていないぶん、街中を走れば相当目立つし、ハンズフリースライドドアなど最新装備を備えれば日常のお買い物からキャンプシーンまで、使い勝手はバツグンだ。ひと味変わった商用バンの選択肢として、加えてみてほしい。

 

籠島康弘=文

# パン# バンライフ# フォルクスワーゲン# プジョー# メルセデス・ベンツ# ヨーロッパ車
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