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2021.10.22

維持費はレンタルして稼ぐ! プロが実践する賢いキャンピングカーライフの極意

「キャンピングカーのリアル」とは…… 
今回登場してくれるキャンピングカー・オーナーは、コロナ禍をキッカケに日本中を“移動”して回るライフスタイルへシフト渡邉桂志さん。
あまりにも車での移動が好きすぎて、キャンピングカーをビジネスにまで昇華した渡邉さんのリアルを拝見しよう。
渡邉桂志さん●「ON GO Inc.」CEO、「MOVING INN」クリエイティブディレクター、「TRANSIT crew」アウトサイドディレクター。コロナ禍を機に、代表取締役を務めたTRANSIT crewから独立。現在は趣味を活かし、現在はキャンピングカーを使った新しい移動の楽しみ方の提案を行なっている。

選んだのは「移動ばっかり」のライフスタイル

経営する会社「ON GO Inc.」ではキャンピングカーのレンタルやリビルドを行い、「日常的に移動のある暮らし」をサポートしている。
特にキャンピングカーの再ブームが来ていると言われる昨今。その特徴について渡邊さんは「若い人のなかで関心が高まり、自然のなかで過ごしたいというニーズがある」という。
そうしたキャンピングカー熱の高まりを感じて生まれた北海道のプロジェクトにも参画している。

ランドクルーザーやハイエース専門の中古車ディーラー「フレックス」の事業「MOVING INN」がそれで、帯広をはじめとして十勝エリアで、キャンピングカーのレンタル、オートキャンプサイトやトレーラーハウスを客室としたアウトドアホテルの経営を行っている。
独立し自社を営む前はイベント関連会社に勤務。オフィスは都心にあった。「これからは好きなことしかやらない」と決めて退職してからは、会社員時代とは真逆といえる生活ぶりを送る。
自宅は都心にあり、山中湖にセカンドハウスを構え、北海道、東京、山梨、長野、愛知、浜松、下田など、プライベートの拠点があったり、仕事相手がいたり、仕事場がそこになったりと、「移動ばっかり」の日々を送っている。

車中泊が実現した「時間に縛られない旅行」


移動が日常になった背景には、東京で生まれ育ったことがある。
「僕は日野市の出身で妻も千葉生まれ。ともに帰るべき田舎を持っていないんです。学生時代も『夏休みで帰省して海や山で遊んできた』という友人の話しを羨ましく聞いていました。子供ができてからは、そうした体験をしてもらいたいという思いも生まれました」。
旅行に出る機会が多いのは以前から。車自体が好きだから飛行機旅より車旅を好み、レンタカーも使い点々としながら地方を巡ってきた。
ホテル利用のスタイルに変化があったのは、家族と1週間ほどかけて徳島から愛媛に抜けたレンタカー旅のあと。長期のトリップを快適にするためハイエースを購入し、荷室にベッドを置いて車泊できるようにカスタムをした。
「早速、山梨を起点にファミリートリップに出ました。長野を通って、岐阜、飛騨高山、白川郷、金沢、能登半島、そして岐阜から山梨へ。期間は1週間。車に泊まるようになって、どれほど以前の旅行がホテルのチェックインとチェックアウトに縛られていたのかが分かりました。
15時までチェックインできないとか。せっかくきたんだからチェックアウトぎりぎりまでホテルにいようとか。車泊ができるとホテルの事情は関係なく、時間に縛られない旅行ができるようになります」。

制約なく旅行を楽しむため移動に関するルールを1つ設けた。
「19時くらいには停泊地に到着し、ご飯とお風呂を終わらせ、自分だけでも20時くらいに寝ることです。そうすれば早朝4〜5時に僕だけ起きて出発でき、8〜9時には次の目的地へ。子供たちは起きた瞬間から前日とは違う場所で遊べることになります。効率良く旅行が楽しめるので、道中はずっとこのスタイルを繰り返しています」。
気の向くままに移動する旅行にも少しの制約を。それは車旅を繰り返してきた渡邊さんの知恵なのである。


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