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維持費はキャンピングカーに稼がせる


車泊仕様のハイエースはキープしたまま、渡邊さんは昨年10月に会社名義でキャンピングカーを購入。日産バンをベースとする愛車は、中古を250万円で購入し、200万円をかけてカスタムしたキャブコンだ。コロナとなり長期旅行には出られていないが、家族の今後の楽しみになっている。

「ベースは10年落ちくらい。外装や内装は木工ビルダーの友達がいて、彼らと作りました。居住空間を広くしたかったので、元々あった棚はほぼ取り払い、収納は最低限におさめています。スペックは標準のまま。ガソリンはレギュラーで燃費はリッターで8kmほど。登録は8ナンバーで、普通免許で運転できます」。
キャンピングカーそれ自体のランニングコストはそれほど高くない。セカンドカーとして所有するなら2台分のコストがかかるが、それはキャンピングカーでなくても同様だ。

「運用すればいいんですよ。乗らないときはレンタカーとして貸せばいいんです」。
そう、キャンピングカーは運用できる。セカンドハウスをバケーションレンタルで貸すようなサービスを行う会社があるのだ。実際、渡邊さんの愛車も普段はレンタカー会社に預けている。だから登録ナンバーは「わ」なのである。
「キャンピングカーを貸し出す会社のなかには、自社ですべてを保有するのは大変だというところがあります。その一方で、“使いたい”というニーズは高まっている。そこで個人オーナーに『使っていないときはレンタルしませんか?』と声をかけるんです。僕らオーナー側にしてみれば、維持費を賄えるのでうれしい誘いですよね」。

使いたいときに予約が入っていることもあるという。だが「年間で20〜30万円は稼げると思いますよ」という渡邊さんの言葉は魅力的だ。しかも、車自体をレンタル会社に預けるため駐車場代もかからない。キャンピングカーライフへのハードルが一気に下がるサービスなのである。


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